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2020年に多かった病気は?犬がかかりやすい病気トップ5【動物看護師が解説】

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2020年にわんちゃんに多かった病気は何だったのでしょうか。

なんと同じ病気が3年連続で1位にランクインしています。

わんちゃんがかかりやすい病気を知って、愛犬の健康生活に役立てましょう!

2020年にわんちゃんに多かった病気TOP5

※通院・入院・手術の総合

 

アイペット損害保険株式会社が報告した※保険金請求がもっとも多かった病気は上記のようになりました。なんと1位の「皮膚病」は3年連続で1位にランクインしています。

どうして1位から5位までの病気がわんちゃんに多いのでしょうか?

「病気が多い理由」「どんなことに気を付ければいいのか」など1つ1つ丁寧に解説していきます。

1位 皮膚病

皮膚病は動物病院の来院理由の約30%を占めるといわれているほど、日常的によく見かける病気です。

一口に皮膚病といっても代表的な皮膚病だけでも100種類以上あり、中には完治するのが難しいものもあります。

どうして犬に皮膚病が多いの?

・原因が多岐にわたる
・原因が複数重なることもある
・犬の皮膚が細菌感染を起こしやすい
・犬の皮膚は人より薄くてデリケート

皮膚病の原因は「菌」によるものから「心的ストレス」によるものまで、幅広く考えられます。

アトピーと食物アレルギーを同時に発症しているなど、皮膚病の原因が複数重なっている場合もあります。

また犬の皮膚はとっても薄くてデリケート。(人の約1/2程と言われています)。少しの刺激でも反応しやすいうえに、細菌が繁殖しやすい皮膚環境になっています。

愛犬が皮膚病にならないように気をつけること

皮膚トラブルを改善する、予防する方法として「犬のスキンケア」が注目されています。

私たち人と同じで、内側からと外側からのトータルアプローチが大切です。

特に高温多湿な夏と空気が乾燥する冬は、皮膚トラブルが起きやすい季節(アレルギーは春も)なので、犬にもスキンケアを取り入れましょう!

2位 外耳炎

外耳炎は「耳の入口から鼓膜まで」に起きる炎症のことをいいます。皮膚病と同様に外耳炎も多くの飼い主さんか悩んでいる犬の病気です。

外耳炎の厄介なところは、外耳炎によって耳の中で菌が増殖したり、鼓膜が変化してしまうなど二次的な問題も引き起こしてしまうことです。

その結果「なかなか治らない」「再発しやすい」といったことを招いてしまいます。

どうして犬に外耳炎が多いの?

外耳炎といっても引き起こす原因はいろいろあります。

わかりやすく図解にしてみました。

いろんな要因が絡み合って外耳炎を引き起こしている場合もあります。

外耳炎は発症する原因も要因も多いので、ちょっとしたキッカケで発症、悪化しやすい病気です。

愛犬が外耳炎にならないように気をつけること

・耳毛は短くカットする(耳毛は異物を入れない働きもあるので要相談)
・耳の中を濡らしたままにしない
・良質な食事をとる
・免疫を低下させない
・正しい耳掃除を覚える
・たれ耳・頭短種は特に耳をこまめにチェックする
・耳にポリープや腫瘍があったら治療する

上記のことに注意して、外耳炎の発症リスクをなるべく下げるようにしましょう!

特に夏は外耳炎の発症リスクが高くなるので要注意です。

3位 胃腸炎

胃や腸の環境が今までと変わることで炎症を起こし、嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。

細菌やウィルス感染によるものだけでなく「食べ物が変わった」「拾い食い」「気温の変化」「免疫力の低下」「ストレス」などでも胃腸炎を引き起こします。

こんな症状がでたら胃腸炎かも
・嘔吐
・食欲不振
・便の回数が増えた
・便が柔らかい、または水状の便をする
・血便
・しぶり(排泄の格好をするが便が出ない状態)

どうして犬に胃腸炎が多いの?

季節の変わり目になると、「吐く」「便が緩くなる」などの消化器トラブルを起こすわんちゃんが多くなります。

体力が消耗しているところに寒暖差が加わることで、消化器官の働きが悪くなり下痢や嘔吐を引き起こしてしまうと考えられています。

また食欲にムラが出てしまい、排便のリズムが変わったことによって、下痢や軟便を引き起こしてしまうこともあります。

愛犬が胃腸炎にならないように気をつけること

・誤飲や拾い食いに注意する
・消化に良い良質な食事を与える
・季節の変わり目は食事にひと工夫する
・生活環境を見直す

季節の変わり目に体調を崩しがちな子は、食事をひと工夫するのはいかがでしょうか?

健康維持に役立つサプリメントやハーブを取りいれたり、お湯をかけて温めたフードをあげるのもオススメです。(ふやかすと水分補給と胃捻転予防にもなります。)

また、ストレスなく生活できるように生活環境も見直してみましょう!

4位 下痢

下痢も犬によくみられる症状です。

便は健康のバロメーターといわれ、下痢は犬の体の異常を知らせるサインでもあります。ただ下痢といっても、食事の変化から病気までさまざまな原因が考えられます。

どうして犬に下痢が多いの?

下痢は日常的に起こりやすく、動物病院への来院理由も多い症状です。

一口に下痢といっても一過性のものだけでなく危険な病気の症状として現れている場合もあり、特定が難しいほど多くの原因から起こります。

愛犬が下痢をしないように気をつけること

・食事内容をコロコロ変えない
・拾い食いに注意する
・散歩中の匂い嗅ぎに注意する(他の犬の便や尿から感染)
・ワクチン摂取や寄生虫予防を行う

5位 腫瘍

犬の生活の質向上とともに寿命も延びてきました。それに伴い、人と同じように腫瘍も増えてきています。

2020年に保険請求額が多かった病気ランキングでは5位ですが、年齢別にすると2位にまで跳ね上がります。

年齢が高くなるとともに気をつけなければいけない病気の一つです。

どうして犬に腫瘍が多いの?

実は原因がよく解明されていない腫瘍は非常に多いです。

しかし、腫瘍の発生と関係している可能性が高いといわれているものもあります。

腫瘍の発生と関係している可能性が高いもの
・高齢
・遺伝的要因(リンパ種はゴールデンレトリバーが好発犬種)
・除草剤
・家族内の喫煙
・※シクロスポリン(免疫抑制剤)
※アトピー性皮膚炎の治療薬としても使われますが、長期投与はリンパ腫を発生させる可能性が示唆されています。

年齢が高くなるとガン抑制遺伝子や免疫細胞が働きにくくなるといわれています。犬の死因のトップはガンなので、腫瘍は加齢とともに起こりやすい病気といえます。

愛犬の腫瘍予防のために気をつけること

腫瘍は予防することが非常に難しい病気なので、いかに早期に発見するかが大切です。

定期健診を受けたり、こまめに体をチェックしましょう!

またホルモンの影響で起こる腫瘍であれば、避妊去勢で予防できる可能性があります。

多くの病気にとって早期発見・早期治療が重要です。

犬におきやすい病気を知って、健康維持に役立てましょう!

<参考文献>

・家畜の腫瘍について 日獣会誌

・犬猫の腫瘍診断治療の基礎 ベッツワンプレス Vol.39

・ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2020 アイペット損害保険株式会社

・アジア動物スキンケア検定 公式テキスト 動物スキンケア実践ガイド 岩﨑 利郎 (著)

<画像元>

Unsplash

いらすとや

ICOOON MONO

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師