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犬はハーブを食べていいの?嬉しい効果と注意点は?【動物看護師が解説】

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季節の変わり目や寒暖差があると、人と同じようにわんちゃんも体調を崩しがちになります。そんな毎日の健康管理にはハーブを使うのがオススメ。「わんちゃんにハーブを食べさせてもいいの?」と思うかもしれませんが、ハーブには嬉しい効果もたくさんあります。

犬はハーブを食べてもいいの?

散歩の途中や愛犬を庭に出したら、草をムシャムシャ食べ始めたという経験はありませんか?

犬が草を食べる理由は諸説ありますが、一説では草を食べることによってお腹の調子を整えたり、不足したビタミンや酵素などを補うためではないかと言われています。しかし、道端に生えている草は他のわんちゃんの糞尿で汚れていたり、除草剤が撒かれていたり、毒やかぶれたりする草がまぎれている可能性があるので注意が必要です。

ハーブはというと、ビタミンやミネラルなどの栄養が豊富なだけでなく、お腹の調子を整えたり、老廃物を排出する効能もあります。上手に使えば、わんちゃんの毎日の健康維持に役立ちます。

道端や庭の草を食べるより、飼い主さんが管理できるハーブを与える方が安心ですね。

愛犬の健康管理にハーブを使うメリットは?

医薬品は、植物の中から有効な成分だけ取り出して合成します。そのため、「痛みを抑える」「熱を下げる」といった特定の部分だけに働きます。

一方、ハーブはいろいろな成分が含まれているので、特定の部分だけでなく体全体に働きかけてバランスを整えます。そのため、お薬のように即効性はありませんが、作用が穏やかなので体に負担が少なく継続することができます。

ひとつのハーブでいろいろな効果を得ることができるのは嬉しいですね。

動物病院でも取り入れられるホリスティック療法

「ハーブって本当に効果があるの?」と思うかもしれませんが、動物病院で健康維持の一環として取り入れているところもあります。

「ホリスティック療法」という言葉をご存じでしょうか?簡単にいうと、「西洋医学」以外の療法のことをいいます。

動物病院は基本的には西洋医学を主体としていますが、ちょっとした不調や術後のケアなど西洋医学だけではカバーできない部分や病気があります。そういった場合には、西洋医学の補助としてハーブや漢方を処方して健康にするためのアプローチを増やしていきます。

こういった流れは人の医療分野でも増えてきており、日経メディカル開発の調査では8割以上の医師が漢方薬を処方、7割以上が処方してよかったと答えています。

西洋医学もホリスティック療法もそれぞれ良い部分を取り入れて、治療の幅がグッと広がることは大切なことですね。

犬にオススメのハーブ4種類

わんちゃんの健康維持のためにオススメのハーブを4種類ご紹介します。

それぞれ効能が違うので、わんちゃんの体質や年齢に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか。

ホーステール(スギナ) 

このハーブの最大の特徴は「ケイ素(シリカ)」という成分を多く含んでいること。

ケイ素は骨や皮膚や爪の再生を手助けし、臓器を健康に保つのに欠かせない成分ですが、年齢が高くなると少しずつ体から減ってきてしまいます。

ハーブを使って、上手にケイ素を取り入れましょう。

(※長期間の連続使用は避けて、心臓・腎臓・泌尿器に病歴がある犬は使用しないでください。)

ネトルリーフ

天然のマルチビタミンと言われるほど栄養豊富なハーブで、ビタミン、葉酸、鉄、カルシウム、クロロフィルなど様々な栄養素を含みます。

血液をきれいにしたり、炎症を沈めてくれる働きがあるといわれています。

(※腎不全の犬は使用を避けてください。)

ダンデリオンリーフ

体の毒素や老廃物を体外に排出するデトックス作用があると言われているハーブです。

また、腎臓や肝臓の働きを活発にするともいわれています。肝臓は免疫細胞が活躍している大切な臓器です。

春や秋など季節の変わり目で体調を崩しやすい時期に、肝臓や腎臓を労わってあげましょう。

ローズヒップ

レモンの20~40倍のビタミンCが含まれ、ビタミンCの爆弾と言われています。ビタミンCは疲労回復や皮膚をきれいに保つ、免疫力アップに欠かせません。

紫外線が強くなる夏場や年齢が高くなったわんちゃんにぜひ取り入れていただきたいハーブです。

(ビタミンCは犬の体内で合成できますが、病気の予防やストレス緩和のために摂取した方がよいとされています。)

愛犬にハーブを使うときの注意点

「自然なもの=安全なもの」というイメージを持ちがちですが、ハーブの種類によっては作用が強いため、毎日の摂取を避けた方がいいものもあります。また、かかっている病気や体質(アレルギー)によっては、ハーブを使うことが悪影響になる場合もあります。

ハーブを使う場合は少量から始めて、問題が無いようなら少しずつ量を増やしましょう。

なにか気になることがあれば獣医師さんに相談してみましょう。特に服用している薬や病気がある場合は使用前に必ず相談しましょう。

また、ハーブは保存状態が悪いと効能に影響がある場合があります。購入するときは品質にも気をつけましょう。

ハーブは上手に使えば愛犬の健康維持に役立ちます。

人も一緒に使うことができるので、愛犬と一緒に毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

<参考文献>

・Why Dogs Eat Grass—a Myth Debunked

・Herbs for Pets ペットのためのハーブ大百科 SECOND EDETION グレゴリー・L・ティルフォード、メアリー・L・ウルフ著

・Using Chamomile Solution or a 1% Topical Hydrocortisone Ointment in the Management  of Peristomal Skin Lesions in Colostomy Patients: Results of a Controlled Clinical Study

・Using Chamomile Solution or a 1% Topical Hydrocortisone Ointment in the Management of Peristomal Skin Lesions in Colostomy Patients: Results of a Controlled Clinical Study

・日経メディカル開発 「漢方薬使用実態・意識調査2010」

・ペットの心身の健康に主体的に関わる~ホリスティックケア~ 第2回 ハーブでペットの体調管理

・漢方医学と西洋医学の融合 漢方のツムラ

・乳酸菌及びハーブ等含有カプセルの経口摂取による肥満及び腸内細菌叢への影響に関して 株式会社NatureLab

・日本ホリスティック獣医師協会 ホリスティツク獣医療について

・葉山どうぶつ病院の中獣医学療法とその他の自然療法

・太陽化学株式会社 鉄分を効率よく摂取するために

・ビタミンの役割と要求量 ペット栄養学会誌

・イヌにおける副流煙曝露に対する抗酸化サプリメントの有用性 ペット栄養学会誌

・椎間板疾患および心内膜症を好発する品種のイヌにおける血漿 中ビタミンC濃度 ペット栄養学会誌

<画像元>

無料写真素材 写真AC

イラストAC

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Unsplash

Pixabay

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師
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