わんことの旅行を
もっと楽しく、
もっと快適に。
メニュー
  • いいね!してね

突然の災害で慌てないために今知ろう!「愛犬の命を守る7つの防災対策」

シェアする

地震や洪水など災害はある日突然やってきます。

災害に遭遇したとき、愛犬の命を守ることができるのは飼い主さんですが、日頃から備えておかないといざというときに動くことができません。

では、自分と愛犬の命を守るために、日頃からどんな備えをしておくべきなのでしょうか。

今回は愛犬と自分の命を守るための防災対策を7つご紹介するので、防災準備をするときの参考にしてみてくださいね。

愛犬の命を守る防災対策①「飼い主と愛犬の安全を確保する」

▼飼い主と愛犬の安全を確保する対策

・家具が転倒・落下しないように固定する
・食器棚から食器が出ないように扉を固定する
・地震のときに愛犬が逃げ込める場所(クレートや避難部屋など)を確保する
・ケージやクレートを固定する
・ケージやサークルの側に落下物を置かない
・愛犬が外にいる場合は、倒れやすい物が近くにないかチェック
・住まいの耐震強度を確認したり補強をしておく
・室内に避難靴(犬と人用)を用意しておく

愛犬の命を守るためには、飼い主さんの安全確保が重要です。

地震対策であれば転倒や落下の恐れのある家具や家電を固定したり、住まいの耐震強度を確認しておきましょう。

また、愛犬が普段過ごす場所や寝床がある場所に物が落ちてこないかもチェックしましょう。

室内でケージフリーにしている場合、飼い主さんの側に愛犬がいないこともあります。

地震が起きたときに愛犬が逃げ込めるように、固定したクレートや避難部屋を作ってあげましょう。

地震のときは物やガラスが散乱し、人も犬も足を怪我して動けなくことが予想されます。

意外と見落としがちですが、室内には避難靴(できれば犬用も)を必ず用意しておきましょう。

愛犬の命を守る防災対策②「防災に備えたしつけをする」

▼防災に備えた犬のしつけ一覧

・基本コマンド「おすわり」「ふせ」「待て」「おいで」などを覚えておく
・いろんな場所で基本コマンドができるように訓練しておく
・ケージで落ち着いて過ごせる練習をしておく
・飼い主さんが声をかけたら吠えやめるように訓練しておく
・色んな場所・人・動物に慣れさせておく
・合図をしたら排泄ができるようになっておく
・色んな人から食べ物をもらう練習をしておく
・体を触られたりお手入れされるのに慣れておく

災害が発生すると、いつもと違う雰囲気を感じ取って犬はパニックに陥りがちです。

このような状況でも愛犬の安全を確保したり、すみやかに避難準備をするために、日頃から「おいで」「待て」といった基本コマンドをマスターしておきましょう。

また家の中ではコマンドに従うけれど、外や人混みの中では気が散ってなかなかできないという犬は意外と多いので、いろいろな場所でコマンドに従う練習をしておきましょう。

避難所に避難する場合、飼い主さんと離れて生活しなければならなかったり、色々な制限下での生活が予想されます。

愛犬のストレスを少しでも軽減できるように「日頃から色んな場所に連れて行っておく」「色んな犬や人に慣れる」「合図で排泄できるようにトレーニング」に取り組んで起きましょう。

愛犬の命を守る防災対策③「防災に備えた健康管理をする」

▼防災に備えた愛犬の健康管理一覧

・狂犬病の予防注射・ワクチンを接種しておく
・フィラリアやマダニなどの寄生虫予防をしておく
・避妊・去勢手術をおこなっておく
・愛犬のストレス緩和の方法を知っておく
・定期的にシャンプーやトリミングをして皮膚の清潔を保っておく
・愛犬の持病や飲んでいる薬をまとめたノートを作っておく

避難所で生活する場合、環境の変化による不安やストレス、ペットフード不足などで「食欲不振」「下痢」「嘔吐」といった体調不良を起こす可能性が高いです。

また、不特定多数の動物と接触する機会が増えるので、ダニやノミといった寄生虫や感染症が蔓延することも考えられます。

狂犬病の予防接種、各ワクチンの接種、フィラリアやダニなどの寄生虫予防を定期的に行い、愛犬を感染症から守りましょう。

避難所から脱走したり、避難所に移動している最中に愛犬が逃げ出してしまう可能性もゼロではありません。

行方がわからなくなった場合、望ない繁殖を防ぐために避妊・去勢手術を行うことも愛犬の健康管理のために大切です。

愛犬の命を守る防災対策④「行方不明にならない対策をする」

▼行方不明にならない対策をとる

・マイクロチップを装着する
・首輪と迷子札をつけておく
・首輪に鑑札・狂犬病予防注射済票をつけておく

災害のときには愛犬と飼い主が離れ離れになってしまう可能性もあります。

愛犬が無事に飼い主のもとに戻れるように、さまざまな対策をとっておきましょう。

外から確認しやすい首輪に「迷子札」や「鑑札」「狂犬病予防注射済票」をつけておきましょう。

「鑑札」や「狂犬病予防注射済票」は照会すれば登録番号から飼い主さんを見つけることができます。

またマイクロチップを犬に装着しておくと、読み取り器を当てることで登録番号から飼い主の情報へたどり着くことができるので、飼い主の元に帰ってくる可能性が高くなります。

▼「マイクロチップ」ってなんですか?

マイクロチップは直径2mmほどの電子標識器具のことで、犬や猫の首の後ろの皮下に専用の注射器で埋め込みます。

マイクロチップには15桁の番号が記録されているので、読み取り機を当てることでデータベースに登録された飼い主情報と照合することができます。

ただし、マイクロチップの飼い主情報をデーターベースに登録していないと、照合することができないので、マイクロチップを愛犬に装着したら忘れずに飼い主情報も登録しておきましょう。

▼犬と猫のマイクロチップ情報登録
>https://reg.mc.env.go.jp/

愛犬の命を守る防災対策⑤「家族で防災について話し合う」

▼家族で話し合いたい防災のこと一覧

・愛犬の避難方法
・避難する場合の役割分担
・家族との連絡方法やどこに集合するか
・留守中に災害が起こった場合の対処法
・避難先がペットの受け入れをしているか
・避難先のペットの受け入れ方法(別室・同室・屋外など)
・もしものときの緊急預け先

家族で犬を飼っている場合「だれがどんな役割をするのか」や「集合場所」「連絡方法」を話し合っておきましょう。

災害は突然やってくるので「家に子供と犬だけのときに災害がきたら?」「父親が出張のときに災害がきたら?」など自分たちのライフスタイルに沿った想定をしておくと安心です。

また、最寄りの避難所がペットの受け入れ可能か、どんな形態で受け入れをしているかも事前にチェックしておくとよいでしょう。

愛犬の命を守る防災対策⑥「愛犬の備蓄品を準備する」

避難所にペット用の救援物資が届くのは非常に時間がかかることが多いです。

愛犬に必要なものは飼い主さんが用意をしておき、少なくとも7日以上過ごせるようにしておきましょう。

特別療法食や持病の薬がある場合は、さらに長期間の用意があると安心です。

ただ大きいものや重いものは避難の妨げになってしまうので、備蓄品には持ち出しの優先順位をつけ、状況に合わせて持ち出せるようにしておきましょう。

▼優先順位①(すぐ持ち出せるもの)

・ペットフード、オヤツ
・薬、サプリメント、
・水
・キャリーバッグやケージ
・首輪、リード
・排泄物処理の道具(ペットシーツ、ビニール袋、トイレットペーパーなど)
・食器
・お手拭きシート
・愛犬の靴

優先順位②

・飼い主の連絡先や愛犬の緊急預け先情報
・愛犬の情報をまとめたノート(犬の写真、健康状態、病歴など)
・タオル、毛布
・お手入れシート、歯磨きシート
・水のいらないシャンプー
・ブラシ
・お気に入りのおもちゃ
・ガムテープ、マジック

愛犬の命を守る防災対策⑦「住んでいる地域の防災情報をチェックする」

▼住んでいる地域の防災情報の確認ボイント

・ペットの受け入れが可能な避難所を探す
・避難所までのルートをハザードマップと照らし合わせる
・避難にどれくらい時間がかかるのか知っておく
・避難所までのルートを複数調べておく
・避難所が災害にあった場合の二次避難先を調べておく

事前に住んでいる地域の広報誌やハザードマップで避難場所や支援物資の受け取り場所を確認しておきましょう。

また、家族で避難所に着くまでのルートを実際に歩いてみることも大切です。

ルートのどこに危険が潜んでいるか、所要時間はどれくらいかかるのかをチェックしておきましょう。

災害はある日突然やってきます。

きちんと災害に備えておくことで、愛犬のストレスを最小限に抑え、犬自身の健康や安全を守ることができます。

今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね。

<参考文献>

人とペットの災害対策ガイドライン 環境省
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf

災害時におけるペットの救護対策ガイドライン
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/ippan.pdf

<画像元>

canva

The following two tabs change content below.
伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
突然の災害で慌てないために今知ろう!「愛犬の命を守る7つの防災対策」
愛犬との旅行・生活に役立つ情報をお届けします。
イヌトミィの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

シェアする

フォローする