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犬に最適なのは水道水?ミネラルウォーター?硬水や軟水の違い、与える時の注意点

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普段何気なく犬に与えているお水。しかし、水にも様々な種類が存在し、現在では熱中症予防に犬用のスポーツドリンクといったものまで販売されています。

では、一般的に犬が摂取するのに最適な水分補給方法は水道水?ミネラルウォーター?どちらなのでしょうか?硬水や軟水の違いから、犬に水を与える際の注意点についてなどをご紹介します。

犬の体の60~70%を占める水

人はもちろんのこと、犬が生きるためにも欠かせない水。

人の体内においては、大体50~75%が水によって構成されていると言われておりますが、犬の体内においてもその割合は人と同じくらいの60~70%と言われています。

また、水は基本的に飲水または摂食によって摂取する摂取水と、炭水化物や脂肪、たんぱく質といった栄養素がエネルギーに分解されるとき(酸化)生じる代謝水に分かれており、体内での代謝過程や化学反応にも重要な役割を果たしています。

そのため、犬の体内に存在する水分の内、約10%の水分がもしも犬の体内から不足するようなことがあった場合、最悪死を招いてしまう危険性があるほど、水分は大切な栄養素なのです。

水道水とミネラルウォーター、犬に良いのはどっち?

犬に普段から飲ませるのに適している水はズバリ、「水道水」です。

初めてワンちゃんを迎えようと思う方にとっては、大切に思うあまり、『ミネラルウォーター』を与えている飼い主さんも居るかもしれませんが、安全性やミネラル含有量などを考慮するなら、犬にとっての最適な水分補給方法は、『ミネラルウォーター』よりも「水道水」とされています。

では、なぜ「水道水」の方が適していると言われるのか。

その答えとしては、意外に思われるかもしれませんが、「水道水」『ミネラルウォーター』よりも水質検査が厳しく、塩素殺菌による雑菌繁殖が抑えられ、繁殖しにくいというメリットがあるからです。

「水道水」は犬のお留守番時間や私たちの就寝時間帯など、どうしてもこまめに水を交換できない場合においても菌の繁殖を抑えられる特徴を持っているので、犬の常用水として与える場合には、「水道水」を与えるようにしましょう。

犬にとって塩素の影響ってないの?

塩素殺菌によって水の消毒が行われている「水道水」ですが、中には塩素による影響を心配する飼い主さんも居ることでしょう。

確かに、「水道水」に使われる塩素には、トリハロメタンという発がん性物質を生み出すことが知られています。

しかし、日本の水道法では、残留塩素濃度は0.1mg/L以上、上限目標1mg/L以下にすることと定められており、WHO(世界保健機関)の定める塩素ガイドラインの5mg/Lを大幅に下回る数値となっています。

また、僅かに塩素を残す理由には、大腸菌などのバクテリアの発生を防ぐ効果があるためで、このおかげで私たち人だけではなく、犬も生涯「水道水」を飲んでも、がんなどの健康障害のリスクは低いとされていますので、ご安心ください。

硬水と軟水の違いって?

日本の「水道水」の多くは一般的に軟水なのであまり聞きませんが、『ミネラルウォーター』では、1ℓ中のカルシウムやマグネシウム含有量によって、硬水と軟水の2種類に分けられています。

硬水:120mg/L以上
軟水:100mg/L未満

上記の内、硬水に分類されている『ミネラルウォーター』については、直接的な原因とはされていないものの、犬に常用して飲ませると、カルシウムやミネラルの摂り過ぎで、尿路結石症などの病気に罹ってしまう可能性があります。

そのため、過剰摂取にならず、且つ『ミネラルウォーター』を愛犬に与えたい場合には、ミネラルなどの含有量が少ない軟水を選ぶように心掛け、こまめな水の取り換えをしてあげてください。

ただし、一度尿石症を発症したワンちゃんやまさに尿石症を発症しそうなワンちゃんに至っては、『ミネラルウォーター』の摂取は望ましくありませんので、その時には「水道水」を与えてあげましょう。

シリカ含有量が高い水道水はシリカ結石のリスク有⁉

一般的には安全性が高く、雑菌の繁殖も抑えられる日本の「水道水」も、国内のいくつかの地域においては、その「水道水」に含まれるミネラル類の1種、シリカ含有量が多い地域が、鹿児島大学と東京海洋大学の共同研究チームによって明らかにされました。

測定結果でシリカ含有量濃度が高かった地域には、主に好発地域だった鹿児島県霧島地方14か所の水道水、大分県竹田市、茨城県筑西市付近が挙げられました。

関東においてのシリカ含有量濃度は平均11.5mg/Ⅼ、本州内の他県では6~11mg/Ⅼであったのに対し、最も高いとされた霧島市では平均78.8mg/Ⅼ、鹿児島市では62.3mg/Ⅼという結果に。

人の場合、尿路結石の多くは基本的にカルシウムやシュウ酸が原因とされており、シリカ尿石症になるのはごく稀と言われています。

しかし、犬の場合は消化管pHの値が人に比べて高い傾向にあり、その数値は稀に8.5以上になってしまうことが…。

この数値はコロイド化(粒子状物質)したシリカの溶解pHも同等の数値とされているため、pHの値が高い犬の消化管においては、コロイド分解、吸収がされやすく、尿石症の原因になりやすいということが推測されています。

お近くの地域にお住まいの方にとっては、少し不安になる調査結果かもしれませんが、この調査では、RO膜(逆浸透膜)型浄水器でシリカ除去ができたり、一般に市販されている犬用のミネラルウォーターの飲水を代用したりすることで、シリカ結石の予防が出来る可能性があることも明らかにされています。

浄水器については難しくても、軟水且つ犬用に販売されているミネラルウォーターであれば積極的に活用してみてはいかがでしょうか?

▲アクアプーラ Acqua Pura (ペットの純水) 2LX6本 (ケース販売)

出典元:https://www.amazon.co.jp/

犬に水を与える時の注意点

当たり前ではありますが、犬の飲み水は毎日、出来ればこまめに取り換えましょう。

と言っても、一日にそこまで頻繁に水を取り替えるのは難しいと思うので、最低でも食後すぐと散歩の後の2回は愛犬がすぐに水を飲めるように交換して、一日一回は飲み皿も軽くすすいだ上で水を与えるようにすると理想的です。

また、特に夏場の飲み水は、犬も人同様に冷たい飲み物を好む傾向があり、あまりにも暑そうにパンティングをする愛犬を目の当たりにすると、ついつい氷水を飲ませてあげたくなってしまうかもしれませんが、急に大量の氷水が胃に入ってしまうと下痢や嘔吐の原因になる場合があるので注意が必要です。

急激な体温低下は大型犬の場合では胃拡張や胃捻転の原因になりかねず、小型犬の場合では低体温症を引き起こしてしまう場合があります。

あくまでも飲み水は常温で、冷たいものを与えたい場合には氷だけを舐めさせる程度に止めましょう。

まとめ

今回は、犬の飲み水についてご紹介しました。

水道水であれミネラルウォーターであれ、過剰摂取にさえ気を付ければ基本的には大きな問題はありません。

しかし、ミニチュア・シュナウザーやヨークシャー・テリア、シー・ズーといった犬種は、比較的結石症になりやすいと言われており、飲ませる水の種類によっては尿路結石のリスクが懸念材料となってしまいますので、その点は注意して与えてあげてくださいね。

<参考書籍>

いぬ大全304

イラストでわかりやすい! 愛犬との絆がぐーっと深まる本

イヌやネコを愛する人のためのペットの自然療法事典 獣医さんとペット飼い主の架け橋となる本

<参考サイト>

イヌにおけるシリカ結石の誘発因子と予防
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/16/2/16_61/_pdf/-char/ja

 WHO報告書 『世界の飲料水水質に関する規制・基準の設定状況』(その1)
>http://www.jwrc-net.or.jp/hotnews/pdf/HotNews620.pdf

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。