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犬の散歩中に積乱雲・ゲリラ雷雨が発生したら?飼い主さんが心掛けたい対応や注意点

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皆さんも一度は散歩中に大雨で、愛犬もろとも全身ずぶ濡れになってしまったことがあるのではないでしょうか?

特に夏場は大気の不安定さが関係して、積乱雲の発達や突然のゲリラ雷雨に見舞われ、帰宅後そのまま愛犬も一緒にシャワーなんてことも珍しくないでしょう。

そこで今回は、ゲリラ雷雨の仕組みから犬の散歩中に積乱雲やゲリラ雷雨が発生した場合、飼い主さんが心掛けておきたい対応、注意点などをご紹介します。

ゲリラ雷雨が発生する仕組みって?

ここ最近の天気予報を確認すると、「突然のゲリラ雷雨に注意」や「大気が不安定なので急な大雨に注意」といった内容をよく耳にすることが多いと思います。

ではゲリラ雷雨が発生する仕組みには、どういった条件が関係すると起こるのでしょうか?

ゲリラ雷雨は、地表で熱せられた空気と上空に存在する冷たい空気が密接に関係することで起こります。

一般的に空気というのは性質上、暖かければ暖かいだけ軽く、冷たければ冷たいだけ重い性質を持ち合わせるため、この性質に低気圧が加わると上昇気流が発生しやすくなります。

すると、上昇気流で持ち上がった空気は上空で冷やされることで温度が低下し、それとともに水蒸気に変化、雲になることで徐々に積乱雲が発生・発達するようになるのです。

▽『上昇気流と積乱雲の発生の仕組み』

つまり、地表と上空の寒暖の差があればあるほど、ゲリラ雷雨を発生させる積乱雲は発達しやすく、激しい突風や雷雨、雹なども発生しやすくなる、ということになります。

特に7月から8月にかけては、このような突然のゲリラ雷雨の発生頻度は多くなると言われています。

▽『ゲリラ雷雨の発生シーズン』

▽『2005年~2017年における落雷発生シーズン』

また、2005年~2017年までに報告があった雷の発生頻度(ゲリラ雷雨に限らない)、取り分け落雷件数についても、大体7月頃から8月頃が発生のピークとなっています。

今ではゲリラ雷雨が発生する時間帯は夕方に限らず朝や夜など、夏場の愛犬の最適な散歩時間でも発生する可能性があるため、合わせて注意しておくよう心掛けましょう!

愛犬との散歩中に積乱雲・ゲリラ雷雨が発生した時の対策とは?

ゲリラ雷雨は、事前にゲリラ雷雨が起こる時間帯がある程度天気予報などで把握できていれば対策のしようもありますが、そうでない場合も多く存在します。

運悪く愛犬との散歩中に突然ゲリラ雷雨が発生、そのまま激しい突風や雷、雨に遭遇してしまったら、どのような対策や行動を飼い主さんは心掛けておけば良いのか、悩んでしまいますよね。

そのような状況でも冷静に落ち着いて対処できるように、以下でいくつか対策をご紹介します。

散歩中のゲリラ雷雨対策①:積乱雲が近付くサインを確認する

まず、愛犬との散歩中に徐々に雲行きが危うくなってきた時には、その時点で雲の状態がどのようになっているかを確認しましょう。

成長しつつある積乱雲や発達した積乱雲の場合には、雲の状態に以下のような特徴が見られます。

そして、このような特徴が見られた後は、徐々に以下のような雲の変化が感じられるようになります。

このような状況の場合、まもなく激しい雨や雷、竜巻などが発生する恐れがあるため、出来るだけ早い段階で散歩を切り上げましょう。

散歩中のゲリラ雷雨対策②:雷だけが激しい時には愛犬にスヌードなどを付ける

犬との散歩中でゲリラ雷雨が起こった際、その状況は必ずしもすぐに大雨や落雷、突風が吹き荒れるという訳ではありません。

時にはしばらく『ゴロゴロ…』という雷の音やピカッ!という雷鳴が続く場合があります。そうした場合には、犬用のスヌードを付けたり、犬用のイヤーマフを付けたりして家に帰るまでの対策を心掛けましょう。

フィンランドでの犬の不安特性について行われた研究でも、犬にとって雷の音というのは、最も一般的な不安特性であることが示されています。

▽『雷に対する犬種別の恐怖度合い』

この図が示しているのは、様々な犬種で見られた雷に対する恐怖心の傾向です。左上から犬種(a)、年齢(b)、社会化(c)、活動/訓練(d)、家族の犬(e)と分けられており、犬種別に対する雷への恐怖度を示す値が、(a)のグラフになります。

愛犬が予想もしていなかったゲリラ雷雨の雷でパニック状態になってしまう場合には、今では、以下のような騒音対策に特化して作られた犬専用のヘッドフォン型イヤーマフなども売られているため、特に雷に対する恐怖心が強い場合は購入を検討しておきましょう。

▲amazon|Famikakoノイズキャンセリングヘッドホン犬用耳当て|価格:3,750円(税込)|サイズ:M|カラー:オレンジ

引用元:https://www.amazon.co.jp/Famikako

散歩中のゲリラ雷雨対策③:普段からレインコートをバッグに入れておく

散歩中にもしもゲリラ雷雨に見舞われた時には、ゲリラ雷雨の有る無しに関わらず、事前に普段からレインコートをバッグに入れて持ち歩く心掛けをするだけでも、十分な対策になります。

中でも犬用のレインコートの場合には、着脱簡単なポンチョタイプのレインコートや背中側がファスナーやボタンになっているタイプのものを常に持ち歩くことで、突然の大雨にも対応できます。

ただし、突然のゲリラ雷雨の際には、短時間での大雨の影響で地面に落ちていた鋭利な物などが流れてくる可能性が考えられるため、愛犬の肉球には最善の注意を払うよう心掛けましょう。

散歩中のゲリラ雷雨対策④:屋根のある場所に避難する

愛犬の散歩中、ゲリラ雷雨が起こった時に思った以上に家から距離が離れていた際には、近くに雨宿りできる場所を探して非難しましょう。

基本的にゲリラ雷雨というのは、夕立と違って数十分で雨や雷が止むことは少ないことが多いです。

また、激しい雨や突風が吹くことで甚大な被害が起こることも少なくないのがゲリラ豪雨のため、それらの勢いが強い時には無理に家に帰るようなことはせず、しばらく屋根のある場所で雨宿りしておくと良いでしょう。

ただ、あまりにも雨や突風、雷が酷く、このまま雨宿りを続けても身の危険を感じるような場合には、手近なマンションなどの建物に避難してください。

そして、可能であればその間に家族などに電話して、車で迎えに来てもらうようにしてください。

愛犬との散歩中に積乱雲・ゲリラ雷雨が発生した時の注意点

散歩コースの近くに川などがあった場合、突然の激しい大雨が降りだした時にはすぐに増水して川が氾濫する恐れがあるため、近付かないよう注意しましょう。

また、愛犬と散歩中に積乱雲が発達し雷の音が鳴り始めた場合、その場所が例えば木々の多い芝生広場のような場所だった時には、出来るだけ早くその場から離れましょう。

大体雷が落ちやすい場所というのは広いグラウンドやゴルフ場、キャンプ場といった開けた場所が多いです。

当然ですが、一時的にでも避難しようと木の下に入るのも危険なので止めましょう。そして、自分の身長よりも高い位置に差す傘も、多くの方がご存知の通り避雷針となって雷を誘引してしまう可能性を高めるため、仮に運よく傘などを持ち合わせていたからと言っても、それを差して帰路に付くようなことをするのも止めましょう。

ただ一方で、意外にも落雷などから身を守ってくれるものには、電線が挙げられます。

電線(配電線・送電線)は、雷を引き付ける避雷針の役割を担ってくれると言われており、その下は屋外で最も安全性が高い場所と言っても過言はないそうです。

▽『配電線・送電線による落雷保護範囲』

▲高さ30m以下の電線(主に配電線)の保護範囲

引用元:https://sonae.bears-rock.co.jp/

▲高さ30m以上の電線(主に送電線)の保護範囲

引用元:https://sonae.bears-rock.co.jp/

電線の高度が30m以下(主に配電線)とそれ以上(主に送電線)とでは、保護範囲が異なるものの、少なくとも広場や川の近く、ご自身の差す傘よりかは安全です。

ただし、これらはあくまで一時的な措置であって、愛犬との散歩中でゲリラ雷雨に見舞われた時には、やはり何を置いても出来る限り身の安全を確保しつつ、帰路に付くことを最優先に考えましょう。

そして、雨に濡れて帰宅した時には、飼い主さんも愛犬もしっかりとタオルなどで体を拭き、念入りにドライヤーで体を乾かすことで、後々愛犬が皮膚炎や低体温症などにならないよう心掛けてあげてください。

まとめ

愛犬との散歩は、特段これといった理由がなければ行かないということは少ないかと思います。

しかしゲリラ雷雨は、いつどこで発生するか分かりません。また、天気予報でちゃんとチェックしていても、それが外れる可能性は十分にあります。

そのため、愛犬との散歩中に万が一ゲリラ雷雨が発生した時には、迷わず踵を返して出来るだけ早急に気を付けて帰宅してくださいね。

<参考サイト>

Active and social life is associated with lower non-social fearfulness in pet dogs|活動的で社会的な生活は、犬の非社会的恐怖症の低下と関連している
>https://www.nature.com/articles/s41598-020-70722-7

今年のゲリラ雷雨 総発生回数は約8.7万回、ピークは8月中旬
>https://weathernews.jp/s/topics/202407/020085/

急な大雨や雷・竜巻から身を守るために ~積乱雲が近づくサインを見逃さない~|気象庁
>https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p8.html

屋外での避難行動
>https://www.franklinjapan.jp/raiburari/knowledge/safety/52/

<画像元>

Canva

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
犬の散歩中に積乱雲・ゲリラ雷雨が発生したら?飼い主さんが心掛けたい対応や注意点
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