愛犬とは穏やかに日常を過ごしたいもの。
ですが、ふと「将来介護が必要になったらどうしよう」「災害が起きたら愛犬のことを守れるかな」と先の生活に不安を覚えることはありませんか?
他の飼い主が愛犬との暮らしにどんな不安を抱えているかを知れば、先の生活の不安を解消するヒントになるかもしれません。
今回は「愛犬の健康と暮らしに関する不安」のアンケート結果を元に、飼い主が抱える不安トップ5とその解決策を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
飼い主が抱える「愛犬の健康面での不安」トップ5

ペット保険のアイペット損保は、ペット飼育者に対し「健康と暮らしに関する不安」についてアンケートを実施しました。
愛犬の健康に関する不安を尋ねたところ、結果は下記のようになりました。
▼ペットの健康に関する不安(犬・猫飼育者/各1000名)
▼愛犬の健康に関する不安トップ5
1位:「シニアになって介護が必要にならないか」40.7%
2位:「重い病気にかからないか」35.4%
3位:「病気や怪我をするかもという漠然とした不安」29.9%
4位:「病気や怪我で身体が不自由にならないか」26.3%
5位:「長い治療や闘病が必要な病気にならないか」23.7%
愛犬の健康に関する不安第1位は「シニアになって介護が必要にならないか(40.7%)」で次に「重い病気にかからないか(35.4%)」という結果になりました。
アンケート全体を見てみると、介護が必要になったり重い病気にかからないかという漠然とした不安が飼い主さんにつきまとっていることが読み取れます。
愛犬の介護や看病が始まると、どういった生活になるのかイメージしにくいので「なんとなく不安」と感じてしまう飼い主さんが多くなってしまうのではないでしょう。
飼い主が抱える「愛犬の健康面での不安」の解決策は?
健康面での不安の多くを「介護が必要にならないか」「怪我や病気にかからないか」が占めていました。
愛犬が年を重ねることは避けられませんが、高齢になるとどんな行動変化が起きるのかを知ることで早めに生活を見直したり異変に気づくことができます。
また、若いうちから体幹を鍛えたり筋肉をしっかりつけると寝たきり予防にも繋がります。
介護予防のために飼い主さんができる対策を下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼愛犬がシニアになったら見直したい5つのこと
>https://www.inutome.jp/c/column_9-182-36915.html#a2
▼愛犬にも筋トレが必要!?7割のわんちゃんが寝たきり予備軍
>https://www.inutome.jp/c/column_7-26-31886.html
▼「愛犬のシニア期、意識したのは何歳」飼い主が実施している食事や健康の秘訣をご紹介
>https://www.inutome.jp/c/column_7-228-49210.html#a4
かかりやすい病気や死亡原因は犬の年齢によって異なります。
もちろん年齢と関係なくかかってしまう場合もありますが、年齢ごとに発症が多い病気を知ることで「そろそろこの病気が増える歳だな」と備えることができます。
こちらも下記の記事に詳しくまとめているので、のぞいてみてくださいね。
▼知っておこう!年齢ごとに注意すべき犬の病気と死亡原因
>https://www.inutome.jp/c/column_7-114-39988.html
飼い主が抱える「愛犬との暮らしの不安」トップ5

では、飼い主さんは愛犬との暮らしにどんな不安を抱えているのでしょうか。
同アンケートで愛犬との暮らしに関する不安を尋ねたところ、結果は下記のようになりました。
▼ペットの暮らしに関する不安(犬・猫飼育者/各1000名)
▼愛犬との暮らしに関する不安トップ5
1位:「災害時にペットとどのように避難できるか」42.5%
2位:「介護が必要になったら十分なことができるか」41.9%
3位:「ペットロスになったら乗り越えられるか」37.0%
4位:「病気や怪我の治療で十分なことができるか」35.1%
5位:「自分が病気や万が一のときペットを誰に託すか」23.7%
愛犬との暮らしで不安で一番多かった回答は「災害時にペットとどのように避難できるか(42.5%)」でした。
防災は日頃の備えが大切ですが、ペットの防災に関する調査では7割以上の飼い主が「防災対策を進められていない」と回答しています。
「防災の備えや避難情報の収集ができていない」という準備不足の状況が不安を招いているのかもしれません。
また「ペットロスになるかも」といった不安も上位にランクインしました。
ペットロスに関する調査では5割以上の飼い主が「ペットロスを経験した」と回答しています。
大切な存在だからこそ亡くなった時の喪失感を想像し、受け入れられるか不安を抱いている飼い主が多いのかもしれません。
飼い主が抱える「愛犬との暮らしの不安」の解決策は?
愛犬との暮らしで一番多かった回答は「災害時の避難をどうするか」でした。
防災対策は「いつかやろう」と思っていても、なかなか行動できないものですが、全く準備ができていないという状況はより不安を煽ってしまいます。
少しずつでも情報を集めたり備えたりすると、不安を和らげることができます。
下の記事では「愛犬の命を守る具体的な防災対策」や「ペットの防災の現状」を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼「ペットの防災対策を取っている人は減少傾向」 今こそ知りたい愛犬の命と生活を守る行動は?
>https://www.inutome.jp/c/column_9-305-46207.html
▼突然の災害で慌てないために今知ろう!「愛犬の命を守る7つの防災対策」
>https://www.inutome.jp/c/column_9-457-55066.html
また、愛犬がシニアに近づいたら「元気なうちに一緒にやりたいこと」「どんなお別れ(葬儀)をしたいか」など希望や疑問を洗い出しておきましょう。
「愛犬が亡くなるなんて考えたくない」と思うかもしれませんが、不慮の事故に合い急に亡くなることもありますし、飼い主の外出中に亡くなって最後に立ち会えないこともあります。
生きているうちに楽しい思い出を作ること、納得できる形でお別れをすることもペットロスへの備えになるので、心の余裕がある時に考えておくとよいでしょう。
飼い主が抱える「経済面での不安」トップ5

愛犬との暮らしで経済的に不安なことを尋ねたところ、結果は下記のようになりました。
▼ペットとの暮らしで経済的に不安なこと(犬・猫飼育者/各1000名)
▼愛犬との暮らしで経済的に不安なことトップ5
1位:「特に不安はない」43.9%
2位:「介護が必要になったとき十分なことができるか」26.8%
3位:「病気・怪我で治療が必要なとき十分なことができるか」26.6%
4位:「自分が病気・万が一のときに誰にペットを託すか」14.6%
5位:「災害時にペットとどのように避難できるか」10.7%
一番多い回答は「特に不安はない(43.9%)」で次に「介護が必要になった時に十分なことができるか(26.8%)」という結果になりました。
ペットの多頭飼育に関する調査では、3割以上の方がペットを飼って後悔したことに「飼育費用が高額だった」と報告されているため、経済不安を抱える人が多いイメージがありましたが、こちらの調査結果をみると非常に多くの飼い主が経済的に余裕を持ち終生飼育を考えていることが読み取れます。
その一方で、介護や怪我の治療が十分にできるか不安を抱える飼い主も20%以上いました。
病気や介護の程度によっては金銭的な負担も大きくなるため、事前に想定できない部分に不安を感じる方が多いのかもしれません。
飼い主が抱える「経済面での不安」の解決策は?
経済的な不安を感じる方が少ない一方で、愛犬が怪我をしたり病気になった時に十分な対応ができるか不安という方が数多くいました。
病気によっては通院が長引き、治療費が高額になる場合もあるので、十分なケアができるか不安になりますね。
下の記事では、通院回数が多い病気とその治療費を紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
「犬の通院回数が多い病気トップ5は?」 通院や治療にかかる費用も一緒にご紹介
>https://www.inutome.jp/c/column_7-193-47148.html

愛犬との暮らしに不安はつきものですが、他の飼い主が抱えている不安と対策を知ることで不安を和らげるヒントになります。
今回ご紹介した内容を愛犬との生活にぜひ役立ててくださいね。
<参考URL>
ペットのための防災対策に関する調査
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000046213.html
ペットロスの克服にかかる期間は数か月から1年ほど:ペット保険「PS保険」調べ
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000057917.html
【犬と猫の多頭飼育に関する調査】ペットを手放した経験のある人の10%がペットを「道端などに放棄」をしている事が判明。
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000052686.html
<画像元>
canva
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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