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犬の冬太りに要注意!太る要因や太らせないための3つの対策について解説

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私たち人が冬の時期になると気になってくる「正月太り」を含めた冬太り。

朝起きるだけでも一苦労なほど寒い季節なだけに、人もワンちゃんも『冬篭り』なんて姿も珍しくないのではないでしょうか?

しかし、そんな『冬篭り』に甘んじて冬の時期を過ごしてしまうと、愛犬もまさかの冬太り状態になってしまうかも!?

今回は、愛犬が冬太りしてしまう要因や太らせないための3つの対策についてまとめました。

家庭犬の約4割~5割は肥満予備軍!?

人でも太りやすい体質の人、太りにくい体質の人がいるように、犬においても太りやすい犬種、太りにくい犬種がいます。

▲全体平均体脂肪率は29.8% 体脂肪率35%以上は全体の30.2% 体脂肪率40%以上は全体の10.3%

出典元:https://www.kao.co.jp/healthlab/taishibou/

少し古いデータではありますが、2007年に花王(株)と大和製衡(株)が共同開発した動物病院専用機器のヘルスラボ体脂肪計を使って、おおよそ5,000頭の家庭犬の体脂肪率を測定したところ、家庭犬の4頭に1頭が肥満犬であることが分かりました。

▲体脂肪率は年齢とともに増加。オス・メス共に術後有意に体脂肪率上昇傾向。

出典元:https://www.kao.co.jp/healthlab/taishibou/

またその約10年後の2018年に調査された結果では、米国の36.9%が過体重であり、18.9%が肥満であったと報告されています。

このように、犬の肥満は年々増加傾向にあって、原発性肥満の発生率などについては加齢に伴い増加し、その多くは5歳~7歳以上で肥満となると発表されており、未去勢・未避妊の犬よりも去勢・避妊済みの犬の発生率の方が高いことが分かっています。

犬が冬太りしてしまう原因とは?

それでは、愛犬との接し方も過ごし方も変わった現代において、犬が冬太りしてしまう原因とは一体何なのでしょうか?

犬が冬太りしてしまう原因には、大きく二つの要因が考えられます。

【犬の冬太り要因】
・運動量の低下(消費カロリーの低下)
・摂取カロリーの増加

冬になると当然のことながら外気温は下がるので、私たち人はもちろん、犬といった哺乳動物はみんな、体の一定の体温維持を図るために基礎代謝を上げて脂肪を燃焼させ、エネルギーを作り出して寒さに備えます。

しかし一方で寒い冬の季節には、脂肪を蓄えようとする自己防衛本能が身体に働きかけられるため、愛犬の冬の散歩を疎かにしたり、おやつを愛犬に与え過ぎたりしてしまうと、人だけではなく、愛犬も同じように冬太りしてしまいます。

昔であれば、屋外飼養が当たり前だったこともあって冬の寒い季節でも嬉々として散歩に出掛けるワンちゃんは多かったと思います。

けれど現在の暖かい室内飼養という生活スタイルの変化は、愛犬たちの散歩にも少なからず影響しており、犬種にもよりますが寒さに弱いチワワやグレーハウンド、トイプードルなどは散歩自体に行きたがらない光景も珍しくないはずです。

犬に冬太りをさせないためには、【運動量の低下】と【摂取カロリーの増加】に繋がらないような生活を意識して、愛犬の適正体重、適正体型を知ることが大切です。

犬の冬太りをさせないための3つの対策

犬に冬太りをさせないために大切な3つの対策は、主に以下の通りです。

▼【主な犬の冬太り対策】
①食事療法
②運動療法
③マッサージ療法

①食事療法

まず、愛犬を冬太りさせないために一番気を付けることは食事の管理です。

やはり、食事の管理は体重増加対策に一番重要で、もしも毎日欠かさずおやつを与えているのであれば、その分ドッグフードの量を減らす必要性があります。

一般的にドッグフード以外におやつ等の間食を与える場合、おやつの割合は総カロリー数の10%~20%が限度となるので、冬太りをさせないためには、その点をしっかりと意識するように心掛けましょう。

すでに肥満気味の愛犬だった場合には、最初の1カ月間の食事量を10%減らすことから始めましょう。

フードなら、例えば50gであれば45gにしたり、仮におやつがジャーキー5cmなら、4.5cmにしたりといった工夫を施してください。

おやつの代わりにきゅうりや水分量の多いウエットフードなどを通常のフードに増減して与えるのも効果的です。

犬はフードの10%までなら減ったことを認知しないようなので、愛犬に10%以上減ったと悟られないように注意しながら徐々に減量していきましょう。

②運動療法

寒さが堪える季節なので、飼い主さんも大変かもしれませんが、エネルギー消費を促し、基礎代謝も効率よく上げられるのは、やはり運動療法です。

運動療法というと、どうしても外での散歩や運動をイメージしてしまいがちですが、犬にとっては知育トイと言われるおもちゃで、室内遊びをするだけでも、冬太り対策や解消に効果的です。

中でも食べることが大好きなワンちゃんの場合には、おやつをおもちゃの中に入れて、頭を使いながら楽しく運動させることが可能な知育トイは、早食い防止にもなりとてもオススメです!

寒くてどうしても外の散歩に行くのが難しい、愛犬自身が散歩に行きたがらない場合には、今は室内でも飛ばせるフリスビーや頭を使って遊べる知育トイが数多く販売されているので、そういったものを上手く活用しながら運動してストレス発散、運動不足解消を目指しましょう!

③マッサージ療法

マッサージ療法による冬太り対策は、例えば高齢のワンちゃんであったり、関節炎やヘルニアなど、持病を持ち合わせていたりするワンちゃんに効果的です。

中でも、スキンローリングと言った犬の皮膚を両手の人差し指と親指を使って引き寄せるようなマッサージでは脂肪沈着予防の効果があるので、オススメです。

image2

室内で過ごすことに慣れてしまった愛犬にとって、外との寒暖差は相当なものです。

持病など何もないワンちゃんに対しても、散歩に行く前にちょっとしたマッサージを施してあげることは、準備体操になるだけではなく、代謝を上げることに関しても効果的なので、積極的に行ってあげましょう。

まとめ

冬になると、クリスマスやお正月、初詣といったイベントごとが増え、また、寒さから散歩に行くことも億劫になってしまいがちです。

しかし、筆者の2代目シェルティは、関節炎持ち、食物アレルギー持ちながら、散歩は大好きで食べることも大好きな犬でした。

結果、一度大幅に太ってしまったことがありましたが、賢明な食事療法と運動療法の両方を取り入れ、標準体重までの減量に成功しました。

脂肪を燃焼し、基礎代謝も上がる冬の時期は痩せやすい季節だとも言われます。冬篭りしがちな季節は、積極的に出掛けてあげられるように意識したいものですね。

<参考書籍>

いぬ大全304

BALANCE Dog Massage/バランスドッグマッサージ

<参考サイト>

犬と猫の肥満―2021年度アップデート―
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/24/1/24_46/_pdf/-char/ja

 KAO―花王―|花王ヘルスラボ
>https://www.kao.co.jp/healthlab/taishibou/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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