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愛犬が慢性腎臓病に!?15歳で迎えた家族の試練〜健康診断から得た気づき〜

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皆さん、こんにちは。

今回は、愛犬ミクモ(ポメラニアン・女の子)の健康診断で得た

気づきのお話しをしたいと思います。

今年(2022年)の2月。

ミクモが15歳の誕生日を迎えようとした頃、消灯後に歩き回ったり、

食事を拒否することがありました。

>15歳を迎えた頃の体調変化のコラムはこちら

その後、前回と前々回の記事でお話したように食事を手作りに切り替え、

すっかり元気になったと安心していたのですが。。

毎年恒例の、混合ワクチンを受ける際の健康診断で異常が発覚。

2月当時に不調だった原因が判ったのです。

▲血液検査の数値に異常が!?

わずか1年の間に「慢性腎臓病」!?

15歳になるまで、

ほぼ完璧が続いていた血液検査で初めて腎臓の数値に問題が!

ドクターの所見は「慢性腎臓病の疑いが濃厚」。

1年前の検査では何ともなかったのに?

たった1年の間に「慢性」??何かの間違いでしょ???

にわかには信じられませんでしたが、

考えてみればワンちゃんの1年は人間の数年間に相当しますから、

不思議はないのかもしれません。

急きょワクチンは中止して即日点滴、

翌日から1週間連続で点滴投与となりました。

ちょうどゴールデンウィークの初日だったので、

連休の楽しいミクモの予定はすべてキャンセル。

これがきっかけで知ったのですが、

肝臓とおなじく腎臓も「沈黙の臓器」と言われているんですね。

たしかに、検査当日も私の手作りゴハンをよく食べてくれましたし、

空き時間のお散歩で行った公園でも主人を引っ張りながらダッシュするくらい

元気で、楽しそうで。。

血液検査の結果が出るまで、まったく兆候は見られなかったのに。

でも、あらためて想い返すと、

誕生日の頃に感じた異変は、この腎臓の異常から始まっていたはずです。

年齢も年齢だし、すぐに病院で診てもらうという発想が、

どうしてなかったのか。

食事やトイレが普段と変わらなかった。

嘔吐や震えがなかった。

たぶん、このように大きな変化がなかったからでした。

そして何より、

いつまでも変わらず元気だと信じていたい親の願望が

判断を鈍らせていたのでしょう。

あの時の不調を、

言葉も喋れず独りでガンバって乗り越えてくれたミクモに、

感謝せずにはいられません!

結果論ですが、ペースト状の手作りゴハンに変えたことで、

腎臓病に必須の水分摂取(今回知ったことですが)も増えて良かったとは思います。

ですが、腎臓の機能が低下しているなら、

「たんぱく質」や「リン」、「カリウム」などにも

気をつけなければいけません。

知識をアップデートし、あらためて生活や食事を見直すなど、

さらなる努力は必要だと痛感しました。

私と主人にとって、ミクモは初めての子。

ワンちゃんの命を預かった飼い主として、新たなステージの始まりですね。

「異常を見過ごしちゃいけない」と考え過ぎるのは、

私たち人間も緊張状態になってしまいます。

なので、検査で気づけたことがあれば素直に受け入れ、

必要な変化をあたりまえに習慣化することから始めたい。

トライアンドエラーでいい。

つねに完璧を追い求めては、こちらの精神が病んでしまいます。

そうなっては、守るものも守れませんから。

今にして思い当たる、日常の症状

・寝起きにお水をガブ飲みする時がある(ごく稀に)
・ゴハンを嫌がる
・今まで好きだった野菜や果物も欲しがらない時がある
・日中によく眠る
・寒い日の夜など、眠れず震えることがあった

これらすべて、時々ではありましたが、確実にあった症状です。

慢性腎臓病は症状が表れにくいものの、

・水分を体内に溜めておけずオシッコを大量にする
・そのためお水を異常に飲む
・濃いオシッコをつくれない

といった特徴があるそうです。

そして、目に見えて症状が出た時には、そうとう進行してしまっているとか。

とはいえ食事の量もおトイレも普段と変わらない日の方が多かったので、

「今日は喉が渇いているのかな?」とか、

オヤツなどは食べていたので

「もっと美味しいゴハンが欲しいのかな?お歳で好みが変わっちゃったかな?」

くらいに思っていました。

さらに老化の症状とも被るので、

15歳という年齢もあり検査をするまで疑いませんでした。

今にして思えば、

寝起きのお水ガブ飲みが体調の変化の始まりだったのかもしれません。

ミクモの場合、普段からあまりお水を欲しがらない子なので、

逆に飲んでくれて嬉しかった、安心してしまった、というのもあります。

当事者にならないと、

「なかなか気づけない些細な変化」というのが正直な感想です。

今後の治療方針について

▲皮下点滴開始から1週間後、再検査での数値

皮下点滴開始から1週間後。

再検査の結果は

やはり「慢性腎臓病」という診断でした。

ただ、連日の治療の甲斐あって、高かった数値も降下傾向。

ですが、下がった数値が安定するかどうかを調べるため、

毎日だった点滴を3日に1回のペースへと間隔を空けて、引き続き継続。

2週間後にまた検査することになりました。

そして、ゴハンは病院指定の腎臓サポートフードに切り替え。

とりあえずサンプルを3種類(メーカー違い)いただき、

いちばん好みに合いそうなものを今後の主食にしないといけません。

そもそもドライフードをイヤがって、

手作りのペーストゴハンにしてから食欲も元気も持ち直したところだったので、

食べてくれるかが問題。

慢性腎臓病は一度患うと正常値には戻らない(治らない)病気とのことで、

基本的には一生付き合っていかなければならないそうです。

また、タンパク質が腎臓の負担になるらしく、

家庭でできる対策として

・オヤツはタンパク質を減らす。
・意識して水分を摂る

という方針になりました。

もう、大好きだったチーズのオヤツも食べさせてあげられないと思うと、

ミクモが不憫で可哀想になっちゃいます、、。

そして、奇跡が起きて数値が正常値で安定すればいいですが、

そうでなければずっと通院、、ということです。

当のミクモは、

パパとお散歩つきのドライブ(通院)を楽しそうにしていますケド w。

通っている病院はお隣の市で、私が運転できないので

主人が毎回クルマで連れていってくれるんです。融通のきくお仕事で良かった♪

夜もグッスリ、ゴハンも(今のところ)ペロリ、散歩はウキウキ。

見た目では具合の悪さはホント分かりません(汗)、、。

「慢性腎臓病」の治療費参考(一例)

治療費は犬種(小型・中型・大型など)病院によって金額が異なりますが、

参考までに我が家の場合を挙げておきますね。

・血液検査:1回につき3,300円(定期的に必要)

・皮下点滴:1回につき2,000円(×回数) 

・腎臓サポート食(ドライ)1キロ:2,300円〜(メーカーにより異なる)

腎臓サポート食を食べてくれない時に工夫したこと

ドクターからの提案で、

治療と並行して腎臓サポート食をはじめた愛犬ミクモ。

いきなり切り替えるとお腹がビックリしてしまうかも・・

と不安もあったので、それまでの手作りゴハン(ペースト)をお湯でかさ増しし、

サポート食と半分半分で混ぜてはじめてみることに。

こちらの思惑どおり食べてくれてホッとしたのも束の間。。

徐々にサポート食の割合を増やして4日目。

さすがに気づいたのか(?)サポート食を器の外に置きはじめました。

ミクモお得意の「食べない」アピールです(笑)。

よく見ると、柔らかくなったサポート食が器にくっついてしまい、

舌ですくう力が弱まっているミクモには食べるのが難儀だったよう。

ちなみにこの時は、手のひらに一粒ずつ乗せて差し出すことで

なんとか食べてくれました。

「それならば」とサポート食を細かくしてふやかし(もしくはふやかして潰す)、

手作りと混ぜてみたら、、とりあえずは完食。

そのうち飽きるかもしれませんが、しばらくはコレで様子見です。

ポイントはサポート食(ドライフード)をお湯でふやかして芯まで潰すこと、でした♪

サポート食開始から1週間ほどで思ったのは、

ミクモにとって苦手なのは

サポート食自体ではなく「食感かな?」ということ。

カリカリ(ドライ)よりは、ペースト状の方がベター。

いちばん食べやすそうなのは、

水分と材料がフワフワに混ざり合ったチュール状のペースト。ですが、

ドライフードがはなかなかそういう状態をつくれません。

そして、テンションが高めの時などはカリカリ(そのまま)の状態でも食べることもあるし、

ふやかして柔らかくしただけで食べることもある。

かと思えば、手作り(ペースト)でもちょっと粘度が高いと、

器からすくいづらいのか食べたがらない、、なんてことも。

ドライフードも形状によりますが、

手を加えるバリエーションをいくつか試すといいかもしれませんね。

たとえば、私がトライしたのは、

・水を入れ、軽く電子レンジしたあと放置で冷ましながらふやかすだけ(一粒ずつ手のひらに乗せて食べさせる)
・完全にふやかして完全にすり潰す
・お湯をかけ、少し待ってから8割くらいすり潰す(やや歯応えが残るイメージ)
・ミルなどで粉状にする

こんな風に、食べられる選択肢を数パターンつくっておいて、

様子を見ながら変化をつけています。

いちど食べられなかったから「これはダメ」、と決めつけるのではなく、

「今日はこれの気分じゃないんだなぁ」と

大らかに見守ってあげる。いい意味で、ユルい感覚です。

なってしまったものを嘆いてもしかたない。

「慢性腎臓病」とは上手に、前向きに付き合っていかなければ!

今後もミクモと相談しながら試行錯誤はつづくでしょう。

いちばん良くないのは「ゴハンを食べない、お水を飲まない」こと。

なので、タンパク質やカリウム、リンなどの量に配慮した上で

手作りゴハンは今後も作りつづけます。

そしてサポート食とうまく組み合わせていく、というのが当面の方針です。

また、水分摂取についてですが、

今のところ手作りゴハンをお水で割る(1:1)と飲んでくれるので助かっています。

手作りする良さは水分を足せることと、

なによりも毎回の食事が楽しそうな愛犬の姿を見られることです♪

あらためて感じる「水分の大切さ」

ドクターによれば、

ワンちゃんは体重1kgあたり1日50mlの水分が必要とのこと。

我が家の愛犬ミクモなら、2.8kgなので約150mlが必要量ですね。

体内に潤いをとどめることを考慮すると、

もう少し多めでもいい気がします。

水分補給の基本はもちろんお水を飲むこと。ですが、

我が家の場合、食事やオヤツからの摂取が主になると思います。

新鮮なお水はつねに用意してありますが、

ミクモはこまめに飲む子ではないからです。

パピーの頃からいちどにガブ飲みするタイプでしたし、

今もお水の減り具合を考えると足りていない日の方が多いはず。

若くて細胞もみずみずしい頃なら、

体内に水分をとどめることも容易かもしれません。

でも高齢になったら意識的に摂らないと、どうしても不足してしまいます。

これは人もワンちゃんもおなじです。

なので、意識的に水分補給させるのが望ましい。

水を飲みたがらない子なら、

食べ物から摂らせるのが効率的だと思っています。

また、摂取した水分を体内に行き渡らせるためには適度な運動(散歩)も大切。

これから季節は梅雨、そして夏へと向かいますから、

お散歩ができなかった日などはマッサージも有効ではないでしょうか。

いいスキンシップにもなりますし♪

>yukakoさんのマッサージについてのコラムはこちら

我が家なりの病気の解釈

病院の検査で、愛犬の健康状態をチェックすることは必要です。

でも、治療の方針や選択は飼い主が責任をもって判断しなくてはいけません。

病院やトリミングが苦手で、

そっちのストレスが大きくなってしまうワンちゃんもいますよね。

我が家のミクモはその最たるもので、

病院が近づくだけで怖がり、待合室でも体の芯からブルブル震えるほど。

あまりのストレスから、かえって具合が悪くなることもあります(トホホ)。

そして本気で主張をするタイプの子で、

イヤなことは「徹底的にイヤ!これが良い!こうして欲しい!」と

体を張ってアピールしてきます。

実際 、食事ストライキで2.4kgまで痩せてしまったことも。

(ワガママと言ってしまえばそれまでなんですケド w)

それならば、ミクモの気持ちに寄り添って、毎日楽しく穏やかに過ごさせる方がいい。

できるかぎりのことを見つけて、してあげたい。

病院のありがたい機能と医学の恩恵、そして肝心のミクモの状態。

それらのバランスをとりながら、

より良い生活と環境を作ってあげたい。

治療を優先するあまり、大切な愛犬の「クオリティ・オブ・ライフ」を下げないこと!

あくまでそれを軸に、判断していこうと思っています。

「慢性腎臓病」との付き合いは、はじまったばかり。

今後も折を見て経過や状況をご報告できればと思いますので、

同じような病気で悩んでいる飼い主さんにとって少しでも参考になれば幸いです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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