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おなかが弱い愛犬を何とかしたい!手作り食で体質改善体験記

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愛犬がすぐおなかを壊すのが悩みという方は少なくないと思います。動物病院で検査をしても「異常なし」と言われ、とりあえずお薬を出されておしまい。そういう体質なのかな?と考えるようにしても、下痢や軟便でつらそうな愛犬を見るのは心が痛みますよね。

そんな方の参考になればと、我が家の愛犬の胃腸と真剣に向き合った体験をお話します。

おなかが弱いわんちゃんの悩み

 生後2ヶ月で我が家にやってきた愛犬ゴールデン・レトリーバーはとにかくおなかが弱く、食べ物の変化はもちろん、シャンプーをしたり知らないわんちゃんに会ったりしてストレスを感じた時や、遊びすぎて興奮したり疲れたりした時など、ちょっとしたことですぐに下痢をしていました。

社会化トレーニングを続ければ改善されるかと期待したものの、1歳になってもいっこうに丈夫にはなりません。春先になると特にひどく、吐血と血便が止まらずに夜間救急病院へ走ったこともありました。

繰り返す下痢で栄養が不十分なためか、いつまでもヒョロヒョロと貧弱な体つきで、毛も少なくパサパサ。若いのに疲れやすく、朝は起こすまで寝ているし夕方から翌朝まで寝続ける毎日。そしておなかを壊すと夜中に何度もトイレに起きるため、愛犬も私も睡眠不足でクタクタでした。

栄養不良や体力低下も心配でしたが、加えて気がかりだったのが腸と免疫機能との関連性です。免疫細胞の多くが腸に存在することから、体内で最も大きな働きを持つ免疫器官といわれる腸。腸が良い状態であることが健康長生きの秘訣なのではないかと考え、何とかして愛犬のおなかを元気にしたい気持ちでいっぱいでした。

愛犬のために実践したこと

 動物病院で何度検査しても「異常なし」「体質でしょう」と言われてしまった愛犬。しかしせめてもう少しだけでもおなかを壊す頻度を下げたい! そう思った私は、まず食事から見直しました。

わんちゃんにとって消化が良く、刺激となる添加物などが含まれておらず、口に入れるすべての物質を把握するには、手作り食がベストです。それまでドッグフードも併用していましたが、1歳を過ぎて完全手作り食に切り替えました。するとたちまちおなかが安定し、我が家に来て初めて半年以上もの間コロコロの便が続いたのです。

しかし、春を迎えるとともに再びひどい下痢を発症してしまい、その後3ヵ月以上も粘膜や軟便、下痢などが毎日のように出るようになりました。

 次に試したのが、食物アレルギー検査です。愛犬には皮膚症状はありませんが、原因不明の慢性的な下痢には食物アレルギーが隠れているということがあるためです。「アレルゲン特異的IgE検査」と「リンパ球反応検査」の両方を行うことで、より正確に食物アレルギーの可能性を確かめることができます。

検査結果からは「下痢の原因が食物アレルギーとは考えにくい」との獣医師の診断でしたが、わんちゃんの食事に詳しい専門家に相談し、数値が高めに出ているものを避けて食事を作るようにしたところ、みるみる内に便が安定したのです。

数ヶ月間胃腸を整えた後、若干数値が高い鶏肉を少量ずつ試してみたところやはり下痢をしてしまったことからも、愛犬の不調の原因は食物アレルギーだったのだと実感しました。

 また、先の専門家の意見では、「炎症性腸疾患(IBD)」の疑いが強いとのことでした。IBDとは原因不明の慢性消化器疾患であり、免疫の異常が関係していると考えられています。

実は愛犬の同胎犬がこの病気と診断されていて、遺伝的要因もあると言われていることから、いつか麻酔をかける機会があれば検査する予定です(IBDの確定診断には麻酔下での内視鏡検査が必要です)。

▲愛犬のリンパ球反応検査結果。すべて陰性ではあるものの、比較的数値の低い牛肉とサケをメインに食事を組み立てたところ、胃腸が改善されました。

おなかが安定してからの愛犬の変化

 本格的な食事療法を始めてすぐに便が改善され、めったにおなかを壊すことがなくなった愛犬。半年ほどでいろいろな変化がありました。

 ■体重が増えた!

  たび重なる下痢のためになかなか増えなかった体重が半年で5kg増加しました。雄のゴールデン・レトリーバーの中でも大きな体格をしている愛犬は、40kgの今でちょうど良い具合です。

 ■排便回数が減った!

以前は1日に5回も6回もあった排便が、2~4回に落ち着きました。IBDの特徴のひとつに「1日の排便回数が5回以上」というものがあります(他の症状とあわせての判断が必要)。腸の炎症が治まってきたのでしょう。

 ■体力、ストレス耐性がついた!

  きちんと栄養を消化吸収できるようになったためか、疲れやすかった愛犬が元気を取り戻しました。朝だるそうにしていることが減り、若い犬らしくたくさん遊んだ日の夜でもおもちゃを持ってきたりするようになったのです。また、ちょっとの疲れやストレスでおなかを壊すこともなくなりました。

 ■肉球が滑らかになった!

  想定外のことだったのですが、肉球のガサつきが改善されました生後数ヶ月の頃からひどくガサガサで、素肌に当たると擦り傷ができるほどだった肉球が、滑らかになったのです。亜鉛不足を疑って牡蠣を与えたりしていたものの、栄養をきちんと吸収できなければ効果がなかったのですね。

▲2020年7月、体重35kg。腰回りがとても細かった。

▲2021年1月、体重40kg。ふっくらしてきました。

軽視しないでほしい、愛犬のおなかの不調

 今回、愛犬の胃腸改善に徹底的に取り組んだおかげで、たくさんのことを学びました。

食物アレルギーとIBDを疑って専門の方の指導を仰ぐことで、食事の作り方や与え方、粘膜便など初期の不調に対応する大切さ、下痢になってしまった時の対処法など、多くの知識と経験を身につけることで、この半年間病院に行かずに済んでいます。

そして毎日毎日「今日のおなかは大丈夫かな?」と心配したり、便が緩くなるたびにガッカリしたりすることがなくなったことで、私の心も安定しました。

▲おなかが安定すれば、大好きなソフトクリームもシェアできるね。

 すぐに命にかかわるわけではなく、軽く考えてしまいがちなわんちゃんのおなかの不調。病院で「体質です」と言われてもあきらめないで!

原因が分からずに何度も下痢や軟便を繰り返すことは、普通の状態ではありません。大切な愛犬が日々元気に過ごせるように、改善の可能性を探ってみませんか?

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希
ゴールデンレトリバーと2匹の猫と一緒にキャンピングカーで全国を旅しています。
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。