わんことの旅行を
もっと楽しく、
もっと快適に。
メニュー
  • いいね!してね

愛犬と車山高原ハイキング!日本アルプス360度パノラマ大絶景の旅<長野県諏訪市・茅野市>

シェアする

長野県諏訪地方に広がる「車山(くるまやま)高原」は、富士山をはじめ、日本アルプスの名だたる山々を360度見渡せる絶景スポット!

車でのアクセスもよく、大自然の中で気軽なハイキングを楽しめるということで、グリーンシーズンには数多くの観光客でにぎわいます。もちろん、わんちゃん連れの方もたくさん!

そんな車山高原を愛犬と一緒に歩いてきた様子をリポートします。

車山(くるまやま)高原について

長野県諏訪市と茅野市にまたがる「車山高原」は、標高1,925メートルの「車山」をはじめとした高原地帯です。どこまでも広がる開放的な草原や貴重な高山植物が自生する湿原があり、夏には草原を黄色く染めるニッコウキスゲの群生にカメラを向ける人々が集まります。

車山高原はスキー場としても有名なスポットで、春夏秋冬様々な表情を見せる高原の風景に、訪れる人が後を絶ちません。

そんな絶景を満喫できる車山高原を、愛犬と一緒にハイキングしてきました。

愛犬と歩く車山

私たちが車山を訪れたのは10月中旬、里ではようやく秋の気配が漂い始めた頃でしたが、高原ではすでに紅葉が見頃となっていた時期でした。週末ということもあって、混雑する前の早朝を狙います。

白樺湖からビーナスラインを上っている間に、八ヶ岳の向こうから朝日が顔を覗かせ始めました。途中のビュースポットに車を停めて、神々しい日の出を拝みます。群青色からオレンジ色に移り変わる東の空のグラデーションは壮観!

▲八ヶ岳から登る朝日が富士山と南アルプスを照らし始めます。

日が昇り切った頃、「車山肩駐車場」から車山山頂を目指してハイキングスタート!

しばらくはなだらかな上り坂が続きます。ゴロゴロとした大きな石の道を上りながらあたりを見渡せば、北アルプス~御嶽山~中央アルプス~南アルプス~富士山~八ヶ岳~蓼科と、360度パノラマ大絶景が広がります。

朝だと、お天気によっては雲海を見下ろすことができるかも!?

▲車山高原ハイキングコースから見下ろす景色。
真ん中の白い山が御嶽山、その左に中央アルプス、右に北アルプス。雲海も広がっています。

30分ほど歩くと、標高1,925メートルの車山山頂に到着しました。空中に作れらた「車山展望テラス(通称スカイテラス)」は、足元の景色を覗き見ることができるグレーチングになっていて、ちょっぴりスリリング! 

普段グレーチングを避けて歩く我が愛犬ですが、お友だちと一緒だったことと、みんなにはげまされたことで、何とか勇気を出してテラスで記念撮影をすることができたのでした。

▲スカイテラスでビビりながらも記念撮影!

山頂にある小さな「車山神社」には、鳥居を囲む4本の「御柱(おんばしら)」が立っていました。

2022年は7年に一度盛大に開催される御柱祭の年だったため、諏訪地方のすべての神社の御柱が新しいものと取り換えられたのですが、ここ車山神社にも4本の新しい柱が運び込まれたのです。こんなに標高が高いところまで大きな柱を運ぶ様子は見物だったでしょうね!

▲鳥居とご神体の周りを囲む4本の「御柱」。

▲「御柱祭」では、4本の大きな柱を標高18,000メートル地点から人力で山頂まで運びます。

出典元:https://kurumayamajinja.jp/event/sample-event3/

車山山頂からの下り道は急峻な斜面や階段が続きます。砂利に足を取られないよう慎重に下りていくと、湿原エリアに到着。

▲滑りやすい砂利の階段に注意!

見渡す限りの湿原には木道が伸び、季節によって希少な高山植物が見られます。途中で二手に分かれるのですが、一方は高山植物を保護するためにわんちゃんを連れていけない「八島湿原」へと続いています。

▲ここより先にある「八島湿原」には、わんちゃんを連れて入れません。

色づく草木を楽しみながら、駐車場へと戻ってきました。ゆっくり歩いて、ところどころ写真撮影もして、およそ2時間のハイキングでした。

時間は時半。この日は5時出発ということもあり、朝ごはん抜きの私たちはお腹ぺこぺこでしたが、車山肩にある唯一のお店「ころぼっくるひゅって」は時の開店を前にすでに長蛇の列!

テラス席わんちゃんOKですので、車山を眺めながら名物のボルシチで温まるのもいいですね。

わんちゃんと車山高原ハイキングを安全に楽しむために

わんちゃん連れにも優しく、美しい景色を楽しめる車山高原。気軽に訪れる人も多いところではありますが、れっきとした山ですので事前にある程度の準備と心構えをしておきましょう。

まず、真夏以外は防寒具が必須です。春先や秋口など、下界の感覚で「そんなに寒くないだろう」と思っても、標高1,900メートルの山では油断禁物。日が差している時と陰っている時とで体感温度がまったく違うので、脱ぎ着しやすく体温調節が可能な服装をおすすめします。

また、季節を問わず晴れた日には強い日差しが照り付けます。サングラスで紫外線から目を守ることもお忘れなく!

真夏でも気温は高くないものの、日陰がないためわんちゃんとのハイキングは危険が伴います。夏にわんちゃんを連れて行くなら、駐車場からあまり歩かないところで記念撮影をする程度にとどめましょう。

▲ススキの影で涼をとる愛犬。この程度の日陰しかありません。
※10月中旬、気温10℃前後でしたが、超暑がり+大はしゃぎの我が愛犬には暑かったようです。

車山高原は希少な高山植物の宝庫でもあります。ハイキングコースにはロープが張ってある場所がいくつもありますので、その中には立ち入らないこと、そしてもちろんわんちゃんを立ち入らせたり排泄させたりしないように十分気を付けましょう。

八島湿原のように木道であってもわんちゃんを連れて入れない場所もありますので、注意書きを見落とさないようにしましょうね。

また、整備されたハイキングコースではありますが、ゴロゴロとした石の道や急斜面、階段などもありますので、足腰の弱いわんちゃんが歩くのは難しいかもしれません。わんちゃんの体調に合わせて、行ける範囲で楽しむようにしたいですね。

▲ゴロゴロした大きな石が転がるハイキングコース。
足を取られないように注意しながら歩きましょう。

絶景や高山植物、スキーやスノーボードを楽しめる車山高原には、どのシーズンも多くの人でにぎわっています。混雑が苦手な方や、ご愛犬が人や他のわんちゃんがいると興奮してしまうというタイプの場合は、今回の私たちのように早朝か平日をねらって訪れるのがおすすめ!

車山高原での大自然絶景パノラマの旅、ぜひわんちゃんと一緒に楽しんでみませんか?