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犬を迎えたら必須事項⁉【アニマル・ウェルフェア】の基本原則『動物の5つの自由』とは?

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皆さんは、家族として、犬と生活を共にする上で欠かせない基本原則をご存知ですか?

この記事では、普段何気なく過ごしている愛犬との毎日において、実はとても大切な【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】の基本原則、『動物の5つの自由』とは一体何なのか?そこから見直す愛犬との向き合い方についてまとめました。

 

【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】とは?

【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】とは、元々はイギリス政府が1960年代に人間の管理下にある家畜を対象として考えられた身体的・心的状態の福祉の事を意味します。

そのため、最初こそ家畜の福祉の増進と目的を中心に考えられた定義でしたが、現在は、以下に該当する動物に関しても、全て【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】の対象となっています。

・畜産動物(牛や豚、鶏など)

・家庭動物(野良犬や野良猫などのペット動物も対象)

・実験動物

・展示動物(動物園などで飼養される動物も対象)

※野生動物は対象外

【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】は、その文字通り、動物の福祉に重点を置き、人によって行われる動物の飼養や食肉などを必ずしも否定するものではないものの、そこには必ず、最後まで彼らの福祉に対する気配りや生活の質を維持する必要がある事を定義した考え方の一つです。

これまで私たち人間は、動物と生活を共にする中で、法律上、様々な取り決めをし、近年は、事業者に対するマイクロチップ義務化や動物虐待に対する厳罰化の引き上げなど、多方面から徐々に動物への尊厳を重んじる改正がなされるようになってきました。

しかし、あくまでもこの改正は、動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)の元、改正された内容に過ぎず、【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】とは異なります。

【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】としての考え方は、どちらかというと飼い主さんや実際に動物に関係する人に向けた、飼養する際に必要な直接的な定義であって、この定義は、次に詳しくご紹介する『動物の5つの自由』の中で、愛犬との向き合い方の基本となる考え方です。

【アニマル・ウェルフェア】の動物の5つの自由

それでは、【アニマル・ウェルフェア】からなる『動物の5つの自由』にはどのようなものがあるのか、確認してみましょう。

意図せず、「不十分だったかも…」と考えられる内容が含まれていた時には、ゆっくりで良いので、改善していけるように心掛けましょう。

『動物の5つの自由』①:飢え・渇きからの自由

『動物の5つの自由』一つ目の基本原則は、日常生活において、飢えや渇きを愛犬に感じさせない環境下にあるかどうかです。

当たり前のことですが、犬は自分から食事や飲み水の準備や用意はできません。常に飼い主さんがその全てを担って初めて愛犬は食事ができ、水を飲むことが出来ます。

そのため、愛犬にとって、適切に、かつ栄養的で十分な食事を与えられているか、常に新鮮でいつでも喉が渇かない状態の水を与えられているかは、『動物の5つの自由』の基本原則において、とても大切な定義の一つとなっています。

<見直したい愛犬との向き合い方>

ついつい忘れがちになってしまう飲み水は、こまめな確認、交換をするように注意し、食事も、愛犬が食べ過ぎで肥満などにならないよう適正量に意識しながら、与えてあげましょう。

『動物の5つの自由』②:不快からの自由

『動物の5つの自由』の基本原則二つ目は、愛犬にとって、その環境下が不快な状態でないか否かといった不快からの自由です。

不快からの自由と言われてもピンと来ないかもしれませんが、要するに、気温や湿度が適温かどうかといった点や、愛犬が安心してゆっくり体を休められる環境下を作ってあげられているか、身体面においても被毛のもつれはないか、不快を感じていないかといった事がないかどうかです。

人であっても、室内が常に締めっきりだったり、掃除や洗濯があまりにも疎かだったりすると、不快になってしまうように、犬もまた自分にとって不快な状態は落ち着けるものではなくなってしまうため、常日頃から愛犬が安心して過ごせる空間を作ってあげるように意識しましょう。

<見直したい愛犬との向き合い方>

通常犬が快適と思える室内の温度は、おおよそ夏は26℃前後、冬は23℃前後と言われており、湿度はおおよそ40%~60%が適切だと言われています。ベッドやサークルの場所が直射日光の当たる場所の場合、室内の作りにもよりますが、出来る事なら配置を変えるようにしましょう。

また、日々のブラッシングはそれだけで皮膚疾患の予防や健康状態の維持に繋がります。定期的なブラッシングを意識してあげましょう。

『動物の5つの自由』③:病気や負傷・痛みからの自由

『動物の5つの自由』の基本原則三つ目は、病気、ケガによる痛みを感じさせない状態でいるかどうかです。

基本的に犬は、痛みを我慢し、苦痛を易々と訴えかけるような事をしない動物です。そのため、飼い主さんは常日頃から愛犬とのコミュニケーションを意識し、健康管理に努めることが求められます。

愛犬に少しでも異変を感じた場合には、動物病院で診察を受ける、必要であれば適切な処置をしてもらうといった事は、犬を迎えた以上、決して欠かしてはいけない基本原則なので、覚えておきましょう。

<見直したい愛犬との向き合い方>

犬種によっては多くの病気にかかりやすいとされる犬種とそうでない犬種がいて、特に雑種は病気に罹りづらいなんて言われたりすることがありますが、生きている限りどうなるかはその時々、その犬種によって変化します。

愛犬の状態に何か異常を感じた時には、迷わずかかりつけの獣医さんと連携して、病気やケガの早期発見、早期治療に努めるよう心掛けましょう。

『動物の5つの自由』④:恐怖・抑圧からの自由

『動物の5つの自由』の基本原則四つ目は、愛犬に対して、飼い主さんが恐怖心を与えたり、抑圧的な態度を取ったりせず、愛犬が自然な状態で日常を過ごせているかどうかです。

昔は良くしつけにおいても、人にとって犬が適切でない行動を取った際にはきつくれば反省し、飼い主さんと愛犬の間でも上下関係が明確化して言う事を聞くようになると、テレビ番組などで取り上げられていましたが、現在はその方法は推奨されなくなりました。

確かに、犬が人にとって不適切な行動を取った瞬間に叱れば、犬は自分が起こした行動と叱られたことを結び付けて学習すると言われますが、その方法はとてもタイミングが大切だと言われ、素人目で判断するには難しいものです。

犬に恐怖や抑圧を感じさせると、ストレスが掛かるだけではなく、その後の飼い主さんとの信頼関係に亀裂が生じてしまう可能性もあるため、愛犬に恐怖や抑圧を与えるような接し方はやめましょう。

<見直したい愛犬との向き合い方>

様々な研究から、犬には人の感情を読み取る能力があると考えて間違いはないようですが、だからと言って飼い主さんが怒っている意味を愛犬が理解していることにはなりません。

犬のしつけは一朝一夕で完了するものでもないため、どうしてもやめさせたい行動がある場合にはドッグトレーナーさんに任せて、適切な方法を学びつつ、飼い主さんと愛犬との関係性は出来るだけ良好な状態を保つよう心掛けましょう。

『動物の5つの自由』⑤:本来の行動が取れる自由

『動物の5つの自由』の最後は、動物が本来正常に取ることが出来る行動を制限していないかどうかです。

本来の行動が取れるとは、例えば犬であれば、心と体を活気付けるような豊かな環境、もしくは走り回ることが出来る十分な広さがある環境が用意されていることなどが挙げられます。

犬は、大きさによって適切な散歩時間などに差が生じますが、全く散歩が必要のない犬は存在しません。

そのため、犬にとって身体的・精神的に満足出来るだけの運動量の確保や色んな犬種、他の動物との交流が出来る環境なども、この『動物の5つの自由』に含まれる本来の行動を取れる自由に該当します。

<見直したい愛犬との向き合い方>

犬種の性格によっては、あまり社交的なタイプではない子もいるため、そういった子については他の犬種や他の動物との交流を無理に持つ必要はありませんが、その分散歩や飼い主さんとの遊びを増やしてあげる工夫はしてあげてください。

また、小型犬だからと言ってみんながみんな数分程度~数十分で散歩は十分ではなく、テリア種やミニチュア・ダックスフンドなど、元々猟犬としても活躍していた犬種は、運動量も見た目に似合わず必要とするため、意識しながら散歩するように心掛けましょう。

まとめ

いかがでしたか?

ペットに関する事となると、動物福祉よりも動物愛護という部分にフォーカスされることが多いですが、実は【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】の観点から見ると、とても身近なことに重点が置かれ、しかもそれは、普段私たちが意識すれば気を付けられることばかりだったかと思います。

【アニマル・ウェルフェア(動物福祉)】は、法律という枠組みのものではないため、怠ったからと言って罰則はありませんが、大切な愛犬の身近なQOL(生活の質)に深く関わっているという事は、忘れないであげたいものですね。

<参考サイト>

アニマルウェルフェアとは何か 日本と西洋の自然観・動物観の違いを踏まえた個人的考察
>http://www.j-pets.jp/summit20171022/report01_01.pdf

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。