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愛犬にしてほしくない行動は「させない」ことがポイント!わんちゃんを叱る前に考えてみませんか?

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ドッグトレーニングで「してほしくない行動は、最初からさせないようにしましょう」という考え方があります。

「してほしくない行動を叱らないと、何がいけないか分からないのでは?」と感じるかもしれませんが、実は望ましくない行動の未然防止にも見逃せないメリットがあるんです!

愛犬の行動を叱るのではなく、叱られるようなことをさせないという方法について考えてみましょう。

愛犬が「いけない行動」をしている!どう対処するのが正解?

家具をかじる、玄関から靴を持ってくる、食卓から食べ物を盗む、来客に吠える、飛びつく・・・わんちゃんと暮らしていると、してほしくないと思う行動がたくさん見られますよね。

いずれもわんちゃんにとっては楽しいことやしなくてはならないと感じることなのかもしれませんが、私たち人間にとっては「困った行動」。

愛犬がそんな行動をとるたび、「いけない!」「やめなさい!」と叱る飼い主さんが多いのではないでしょうか?

わんちゃんが困った行動をとった時、叱ってやめさせるだけでは不十分です。ダメということが分かったとしても、また似たような状況になった時に代わりとなる行動がなければ、同じことを繰り返してしまうでしょう。

してほしくない行動を叱るのであれば、同時に代わりに正しい行動を教える必要があるのです。

家具の代わりにかじるおもちゃを与えたり(おもちゃをかじっている時にたくさん褒めることをお忘れなく!)、来客に飛びつく代わりにオスワリして撫でてもらうことを教えたりすることで、飼い主さんがより喜ぶ行動を取るようになっていくでしょう。

しかし、いくら叱っても代わりの行動を教えてもやめられないこともあります。それは、その行動そのものがわんちゃんにとってうれしい、楽しい(または不安などを取り除く)ことになっている場合です。

たとえばわんちゃんが食卓から食べ物を盗んでしまう行動は、たとえ自分用にフードやおやつを用意されていたとしても、なかなか収まることはありません。美味しくてめったに手に入らない食べ物の誘惑に打ち勝つのは、私たち人間でも難しいですからね!

このように、飼い主さんにとって困る行動そのものが魅力的なため、わんちゃんがやめられないということは多々あります。そんな行動こそ、「最初から経験させない」ことが重要になるのです。また、すでに身についてしまっているとしても、「これ以上させない」ことにも意味があるのです。

行動は、すればするほど定着する!?

望ましい行動も望ましくない行動も、すればするほどわんちゃんの身につきやすくなります。特に吠えは定着しやすく、吠えれば吠えるほど、ちょっとした刺激に対してより吠えやすくなります。

家の窓から外を見ていて、人が通りかかるたびに吠えるわんちゃん、いますよね。外を通る人が見える状況をどうにかしない限り、どんどん激しくしつこく吠えるようになってしまいます。

改善するには、カーテンを閉めたり窓へ近づけないようにしたりすることで、それ以上吠えさせない環境を作る必要があります。

▲窓の外が見えると、通行人に吠えてしまう可能性が高まります。

また、呼び戻しが上手くいかない場合も同様です。フリーにしている時に呼んでも無視する、という行動を繰り返すほど、呼びへの反応が悪くなるのです。

こちらも、呼ばれたら必ず飼い主さんのもとへ行く(行かざるを得ない)という状況を作り、無視をさせないようにするのが成功のポイントとなります。

▲こんなワクワクする環境で呼ばれても、無視しちゃうよ!

呼んでも来ないだろうと思う場面ではむやみに呼ばず、最初はリードつきで難易度を上げていきましょう。

「でも、吠えることや呼びを無視することがいけないと教えなくていいの?」と思うかもしれませんね。確かに、してほしくないことに対して叱る(罰を与える)ことが効果的な場合もありますが、教え方が難しく、失敗すると行動が悪化してしまうため、おすすめできません。

それに、すればするほど定着するのは悪い行動に限ったことではありません。望まない行動が起きないように工夫すると同時に、望ましい行動(吠えずに寝る、おもちゃで遊ぶ、リードを使って足元に呼び寄せる、など)をどんどん増やしていきましょう。

良い行動をたくさん繰り返すことで、それらの発生頻度は確実に上がります。

「望まない行動をさせない」という教え方のメリットとは?

してほしくない行動を叱るよりも「させない」よう工夫することには、数多くのメリットがあります。先に述べたとおり、叱る手法は難しく、飼い主さんが気づかないところで失敗して悪化させてしまう恐れがあります。

反面、望まない行動をさせないよう環境や状況を整えると、悪い行動が身につく隙を与える間もなく、こちらが好む行動をわんちゃんに最初から身につけてもらうことができます。

吠える習慣がつく前であれば、人が通りかかったら大好きなおやつをあげる、おもちゃで一緒に遊ぶなど、吠える以外のことに集中させましょう。もちろん、飼い主さんがそばにいない時にはカーテンを閉めておくことや、窓の外が見えない場所にわんちゃんを移動させることもお忘れなく! 

「させない」教え方は、わんちゃんと飼い主さん、双方にとってストレスが少ない点も大きなメリットです。

いけないことを叱るのは体力がいりますし、「またあんなことして!」といううんざりした気持ちやガッカリ感がありますよね。いけないと言っていることをする愛犬に対しての苛立ちと、いけないということを上手に伝えられない自分自身への無力感は、大きなストレスとなります。それは愛犬にも必ず影響し、不安感や不信感につながってしまいます。

望まない行動が出ないような環境を作り、より良い行動を褒めるチャンスを増やすことで、お互いのストレスを減らすことができます。

また、望ましい行動が出やすい環境や状況を作るためには、わんちゃんをよく観察する必要があります。

「どんな時に吠えやすいのかな?」「吠えるのは警戒心なのか、好奇心なのか?」「呼んでも来ないほど何に夢中になっているのかな?」「呼ばれたら自由がなくなることが嫌なの?」などなど、わんちゃんの行動とボディーランゲージを観察して初めて、どうすれば「させない」教え方ができるのかが見えてきます。そうすることで愛犬をより深く理解でき、信頼関係の構築に繋がります。それはきっと、今回改善したい行動以外の部分にも良い影響を与えることでしょう。

▲何かに集中している愛犬。よく観察していれば、勝手に走り出す前にコントロールできます。

愛犬の困った行動、どうやって叱ろう?と悩むのではなく、叱らなくても良い状況を作る方法について考えてみませんか?

愛犬にしてほしくない行動は「させない」ことがポイント!わんちゃんを叱る前に考えてみませんか?
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