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飼い主が新型コロナに感染したらペットはどうする?取れる対策もご紹介【動物看護師が解説】

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未だに新型コロナウイルスは収束の兆しを見せず、十分に注意をしていてもいつ感染するかわからない状況です。

そんなとき飼い主さんが知っておきたいのは「もし自分が感染した場合、愛犬をどうするか」ですね。

現状どんな行動や対策を取ればいいのか、情報を集めてみました。

新型コロナウイルスに感染したら愛犬と離れるべき?

新型コロナウイルスに感染してしまったら、飼い主さんが気になることは「2点」あると思います。

①愛犬に新型コロナウイルスをうつしてしまわないか
➁愛犬と離れた方がいいのか

東京都獣医師会は、犬などが新型コロナウイルスに感染した例が少数だがあると報告しています(2020年7月9日時点の情報)。

つまり「人→人」への感染の病気ではありますが、「人→犬」への感染もあるということです(逆に犬→人への感染は極めて可能性が低いと見解が出されています)

感染したことがわかったら、愛犬との接触は避けるようにしましょう。

現状、犬に感染した場合の明確な症状は報告されていませんが、持病持ちや老犬など体力が心配な子に感染した場合、どんな影響があるかわかりません。

人と同様に、犬にも感染させないように注意することが大切です。

新型コロナウイルスで自宅療養になった場合、愛犬はどうする?

では、新型コロナウイルスに感染して自宅療養になった場合、愛犬とどう接すればよいのでしょうか。

選択肢は「2つ」あります。

<自宅療養になった場合の選択肢>
①家族にお世話をお願いして、愛犬と接触しない
➁無症状でも早めに預け先を確保する

①家族にお世話をお願いして、愛犬と接触しない

【新型コロナウイルスウイルスに感染した人が住んでいる環境】

ご家族にお世話が頼める場合はお願いして、療養する部屋に犬を出入りさせないようにしましょう。

上の図を見るとわかりますが、感染した方の住環境には大量のウイルス存在したり、付着しています。

犬が部屋に出入りすると感染する恐れがありますし、体にウイルスが付着してしまいます。

愛犬やご家族を守るためにも、接触は控えるようにしましょう。

また、感染した方が使用したマスクやシーツ等にも、犬を接触させないように注意しましょう。

※ペットの毛などを介しての感染は現在のところ確認されておらず、アメリカ獣医師会は飼い主の咳などで散った唾液などがペットの毛についても、水分が毛に吸収されウイルスも吸着されるので感染しにくくなると見解を出しています。
ただ、犬の体や体の中にウイルスがゼロではない可能性があるので注意は必要です。(2020年7月9日時点の情報)

➁無症状でも早めに預け先を確保する

無症状でも預け先が確保できるようであれば、早めに他の方に犬を預けましょう。

無症状な場合や一人暮らしの場合、そのまま面倒を見たくなってしまいますが、下記の事が心配です。

<早めに預け先を確保するべき理由>
●飼い主さんの症状が急激に悪化する可能性
●ワンルームの場合、犬との空間を分けにくい
●無症状でも散歩に連れていけない
●接触機会が多いと犬への感染リスクが高くなる
●思いっきり遊んだり触ることができない

最初は軽症や無症状でも急に悪化する可能性もありますし、接触機会が多いと犬への感染のリスクも上がってしまいます。

また飼い主さんが外に出ることができないので、散歩や運動も十分にできません。

預け先が確保できる場合は、預けて愛犬の感染リスクを避けたり、日常生活を守ってあげて、飼い主さんは治療に専念しましょう。

預け先を確保できるまでは、下記の事に注意して過ごしましょう。
●犬と過ごす空間を分ける
●犬との接触は最低限に抑える
●お世話をする際は、マスク・手袋を着用する
●作業の前後に手指を消毒する
●自分が使用した物(タオル等)は犬に接触させない

預け先に悩んでいるという方は、次章に「預け先例」をまとめているので、参考にしてくださいね。

新型コロナウイルスで入院になった場合、愛犬はどうする?

新型コロナウイルスで入院となる場合、すぐに犬の預け先を確保しなければなりません。

では預けるにあたって「準備する事」や「注意する事」はなんでしょうか。

<新型コロナウイルスで入院になったら?>
①預け先はどうする?
➁預ける時に飼い主さんが準備すること
➂預ける時の注意点

①預け先はどうする?

ご家族などに預けることが難しい場合は、下記が預け先の候補になります。

●信頼して預けられる知人
●ペットホテル
●自治体のホームページから探す(預け先のご相談や紹介をしている場合があります)
●かかりつけの動物病院(預かりやご相談を受け付けている場合があります)
●アニコムホールディングス(株)

飼い主さんが入院等で犬のお世話ができなくなった場合、預け先の確保が現状なかなか厳しい状況です。

そんな中で、ペット保険のアニコムホールディングス(株)が感染してしまった飼い主さんのペットを無償でお預かりするプロジェクトを発足しています(保険未加入者も対象)

お預かり先が「東京・神奈川・千葉」の施設なので、支援を受けられる地域は限定されてしまいますが、お困りの方は一度ホームページを覗いてみてください。

コロナウイルス感染者のペットを無償でお預かりする「#StayAnicom」プロジェクトを始動!
>https://www.anicom.co.jp/release/2020/200410.html

➁預ける時に飼い主さんが準備するモノ・コト

いざ、預け先が確保できたら何を準備すれば良いでしょうか。

<準備するモノ>
●ペットフード(できれば1カ月分 余裕がある方が◎)
●飲んでいるお薬やサプリメント(最低2週間分 余裕がある方が◎)
●オヤツ(一番好きなものや嗜好性の高い物)
●消毒可能なオモチャ・食器・毛布
●ペットシーツ(できれば1カ月分 余裕がある方が◎)
●狂犬病・ワクチンの証明書

<準備するコト>
脱走対策をしておく
 └首輪やリードに名札や迷子札を付ける
 └マイクロチップを入れる(番号はペットノートに記載)
●ペットノートを作る
 └犬の名前、性別
 └かかりつけ病院の連絡先
 └今までの病歴やアレルギー
 └犬の性格(嫌なこと、好きなこと、攻撃性など)
 └生活習慣や運動習慣
 └避妊、去勢手術の有無 など

環境の変化で食欲が無くなる子が多いので、嗜好性の高いオヤツや飲みなれているサプリメントは準備しておくと安心です。

感染前から準備できるものも多いので、早めに用意しておきましょう。

「東京都獣医師会」から「ペットを預ける準備のポイント」が公開されているので、あわせてお読みください。
>https://www.tvma.or.jp/public/items/1-20200427.pdf

➂預ける時の注意点

犬を預ける準備ができたら、預ける時の注意点も覚えておきましょう。

気をつけなければならないのが、犬を受け渡すときに相手に感染させないことです。

<預かり先の方に自宅まで来てもらう場合>

飼い主さんが犬をケージにいれて玄関先に置いた後に、預かる側が置かれた場所に取りに行くなど直接の接触を避けるようにしましょう。

<ペットホテルなどに預ける場合>

知人など感染していない方に代理をお願いして、犬を預け先まで送ってもらいましょう。

犬を代理の方に預ける方法は自宅まで来てもらう場合と同じで感染者と直接対面はしないようにしましょう。

「東京都獣医師会」から「ペット預かりの注意点」が公開されています。
【新型コロナウイルスウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと】
>https://www.tvma.or.jp/public/items/1-Ver4.20200709.pdf

入院・隔離から帰ってきた後に注意すること

14日以上飼い主さんと離れているので、預け先で大切にされていても、疲れなどが溜まっているかもしれません。

また預けられた事情が犬にはわからないので、不安感から少し疑り深い態度を飼い主さんに取ってしまう場合もあります。ゆっくり日常生活のペースを取り戻してあげてください。

気持ちがゆるんだとたん体調を崩す場合もあるので「便の状態」「食欲」「しぐさ」などは特に注意して見てあげてくださいね。

新型コロナウイルスの感染が続いている中で、いざという時愛犬の安全や生活をどう守ってあげるかは飼い主さんに取って非常に大きな問題です。

現状で取れる対策や準備をまとめましたが、少しでも飼い主さんが感じている不安解消の手助けになれば幸いです。

<参考文献>

>新型コロナウイルスウイルス感染症による入院・宿泊療養の際のペットの飼育について
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/aigo/index.html

>ペットを飼っている皆さまへ -新型コロナウイルスウイルスへの対応 環境省
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/coronavirus.html

>飼い主さんに向けて(新型コロナウイルスウイルスQ&A)東京都獣医師会
https://www.tvma.or.jp/public/items/1-20200424ver%20Q%EF%BC%86A.pdf

<画像元>

Unsplash

写真AC

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師