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【動物看護師が解説】気を付けよう!愛犬が食べてはいけないもの まとめ

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わんちゃんと暮らしていると人の食べ物をあげたり、うっかり盗み食いされてしまうことがありますね。私たちが何気なく食べている食品でもわんちゃんにとっては有害なことがあります。愛犬と安心して生活するために、わんちゃんが食べてはいけない食品をおぼえておくことが大切です。

食べさせてはいけない食品

チョコレート

チョコレートの原料のカカオには「テオブロミン」という成分が含まれています。わんちゃんの体はテオブロミンに反応しやすく、分解するのに非常に時間がかかります。特に高カカオチョコレートはテオブロミンの量が多いため注意が必要です。また、同じカカオを原料としたココアにもテオブロミンが含まれているため注意しましょう。

<どんな症状がでるの?>

多量に食べると下痢、嘔吐、頻尿、けいれんなどの中毒症状を起こし、最悪の場合死にいたります。

<症状がでる量はどれくらい?>

テオブロミンの中毒量は1kgあたり90~100mgといわれています。市販のチョコレートには含有量が書かれていませんが、ミルクチョコレートの場合おおよそ 150mg~180mg ほど含まれていると思われます。つまり体重2kgわんちゃんが1枚チョコレートを食べると中毒を起こす可能性があります。

タマネギ

タマネギには「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。この成分が体に入ると赤血球を壊してしまいます。加熱してもアリルプロピルジスルフィドは消えず、水にも溶けだすため、たまねぎを一緒に煮たスープなども与えないでください。ニラ、ネギ、ニンニクにも同じ成分が含まれているので注意しましょう。

<どんな症状がでるの?>

赤血球は体中に酸素を届け、不要物を受け取るという働きをしています。そのため赤血球が壊されると貧血、呼吸困難、血尿、発熱などを引き起こし、最悪の場合死にいたります。

<症状がでる量はどれくらい?>

タマネギの中毒量は1kgあたり15g~20gと言われています。体重3kgのわんちゃんであれば1/4たまねぎを食べると中毒を起こす可能性があります。

キシリトール

キシリトールがわんちゃんの体内に入ると膵臓からインスリンが急激に放出され、低血糖を引き起こします。食事と一緒に取ると低血糖は起こしにくいようですが、キシリトール含有量が高いものを空腹時に食べた場合には症状がでる可能性が高まります。キシリトールは甘味料として人用お菓子やガム、一部のわんちゃん用のガムに含まれていることがあるので注意しましょう。

<どんな症状がでるの?>

低血糖になると意識の低下、けいれんなどが起こり、最悪の場合、肝障害を引き起こします。

<症状がでる量はどれくらい?>

体重1kgあたりキシリトール0.1gで低血糖を引き起こし、0.5gで肝臓に対して異常が見られたと報告があります。市販の人用ガム1粒に0.5gキシリトールが入っていると小型犬であれば1粒食べただけで低血糖を引き起こす可能性があります。

ぶどう・レーズン

ぶどう・レーズンによる中毒症状は2001年にアメリカで10症例、英国で4例、2005年にはアメリカで43症例報告がありました。2010年には日本でも1例、中毒死が報告されています。詳しいメカニズムは解明されていませんが、原因の候補として「ぶとうに付着したカビの毒」「農薬」「ビタミンD類似物質」(ビタミンDに似た物質がぶどうに多く含まれておりビタミンD過剰による健康障害を起こす)「重金属・環境中の毒物」「ぶどうの未知成分」があげられています。

<どんな症状がでるの?>

症状として嘔吐、血中内の老廃物の増加、肝臓の異常、腎臓の機能の低下がみられます。

わんちゃんが腎臓に病気を持っており、尿の量が少ない、尿が出ない状態であれば最悪死にいたるケースもあります。

<症状がでる量はどれくらい?>

体重1kgあたり20g食べて発症するケースもあれば、発症例を超える量を食べても発症しないケースもあることが報告されています。摂取量ではなく個体差があるようです。まだ詳しく解明されていないのでぶどうは避けておいたほうが安心です。

緑茶

緑茶にはカフェインが多く含まれています。カフェインには興奮作用、覚醒作用があります。またチョコレートと同じテオブロミンも含まれているため、わんちゃんにとっては有害です。

<どんな症状がでるの?>

心臓と神経を刺激され、脈が速くなる、呼吸が荒くなる、けいれんするなどのカフェイン中毒の症状を見せることがあります。

<症状がでる量はどれくらい?>

犬がカフェインを摂取した場合の致死量は、体重1kgあたりカフェイン150mgといわれています。一般的に飲む緑茶のカフェイン含有量は100mlあたり20mgなので少量ですが、玉露だと160mg含まれるため、小型犬がなめてしまったら危険です。また症状が出るかは個体差もあるため緑茶はさけることをおすすめします。

注意が必要な食べ物

ほうれん草

ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれています。シュウ酸は尿路結石の原因となる物質のため、過去にシュウ酸カルシウム結晶を患ったことがある、シュウ酸カルシウム結晶ができやすいわんちゃんは避けたほうがよいでしょう。健康なわんちゃんであれば少量食べても問題ありません。ゆでるとシュウ酸を減らすことができ、カルシウムを含む食品と一緒に与えるとお腹の中でシュウ酸と結びつき便と一緒に排出することができます。

さくらんぼ

さくらんぼの種の中や未熟果には「アミグダリン」という物質が含まれています。アミグダリンは消化器官で分解されると微量の青酸を発生させます。与えるときは種を取り除き散歩などでさくらんぼの未熟果を食べさせないようにしましょう。また、さくらんぼにはソルビトールという糖分が含まれています。この糖分はお腹を緩くしてしまうので、たくさん与えることは控えましょう。

イカ・タコ

火を通したものを少量であれば問題ありません。ただイカやタコは硬くなかなか噛み切れないため、そのまま飲み込んでしまい消化不良をおこすことがあります。与える際は細かく刻み、大量に与えないようにしましょう。

ただし、スルメは与えないでください。塩分が多いだけでなく、胃の消化液でスルメが何倍にも膨らみ胃腸を閉塞させます。膨らんだスルメは腸を通過できないだけでなく吐き戻すこともできないため、最悪の場合、手術を行わなければならないこともあります。

たまご

生卵の卵白には「アビジン」という成分が含まれています。アビジンは「ビオチン」(ビタミンB郡の1種)の吸収を抑制します。ビオチンが少なくなると皮膚炎や脱毛を引き起こす可能性があります。加熱するとアビジンの働きが失われるため、卵を与えるときはゆで卵にして与えることをおススメします。

生の魚

生の魚介類には「チアミナーゼ」というビタミンB1を分解する酵素が含まれているものがあります(マス・タラ・ニシンなど)。長期間、生の魚を与えているとビタミンB1が不足するおそれがあります。チアミナーゼは加熱することで働きが弱くなります。寄生虫の心配もあるのでわんちゃんに魚を与えるときは加熱して与えましょう。

飼い主さんが知らずに与えてしまうだけでなく、留守中や目を離した隙にわんちゃんが盗み食いをして中毒をおこすケースもあります。うっかり口にしてしまうことがないように工夫しましょう。

<画像元>
無料写真素材 写真AC

<参考文献>
動物看護のための小動物栄養学
著者/阿部又信 監修/日本小動物獣医師会 動物看護師委員会

ブドウ摂取後に急性腎不全を発症して死亡した犬の1 例
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06311/c1.pdf

チョコレートとイヌ・ネコの健康
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/15/1/15_36/_pdf/-char/ja

犬のキシリトール中毒
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/16/1/16_30/_pdf

高カカオをうたったチョコレート(結果報告)
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0114-10j.pdf

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伊藤さん

伊藤さん

倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
日本動物看護職協会 認定動物看護師

子供の頃から動物が大好き! ペットフードとペットサプリメントの会社で働いていました。
ライター初心者ですが、皆様の大切な家族がずっと元気で過ごせるように、幅広く役立つ情報を発信してまいります。
趣味は読書。筋肉質な身体に憧れてジム通い中。
【動物看護師が解説】気を付けよう!愛犬が食べてはいけないもの まとめ
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