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愛犬がどんどん賢くなる!わんちゃんとの上手な遊び方【動物看護師が解説】

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みなさんは愛犬とどんな風に遊んでいますか?

上手に遊んであげると愛犬はどんどん賢くなり、飼い主さんとのコミュニケーションも円滑になります。

愛犬を賢くする遊び方を動物看護師が解説します。

<この記事を読んでわかること>
■わんちゃんにも生きがいが必要
■わんちゃんを賢くする遊び方
■遊ぶときの注意点

そもそも賢い犬ってどんな犬?

犬の知性を研究している心理学教授の「スタンレー・コレン」は犬の知性を3つのタイプに分類しました。

■適応知能(自分で問題を解決する力・学びの力)
■本能的知能(直観力)
■従順知能(指示に従う力)

人の感覚だと「従順知能」が高い犬が賢いという評価をされがちですが、そういうわけではありません。

例えば、わんちゃんの祖先は狩りをして暮らしていました。食べ物を得るためにどの獲物にするか(直観力)、どう動けばいいか(問題解決力)、従順知能以外も使わないと獲物を取ったり、危険を回避することはできません。

しかし、現代は狩りをしないため、わんちゃんは「直観力」や「問題解決力」を発揮する機会が少なくなりました。得意分野に差はありますが、わんちゃんが元々持っている能力を発揮する機会を作ってあげると、刺激になり脳は活性化されます。

上手に遊ぶとわんちゃんは持っている能力を存分に発揮して、知性をぐんぐん高めることができます。

わんちゃんと上手な遊び方とは?

わんちゃんの知性を上手に高めてあげる遊び方は2つ。

■本能を満たす遊び方
■脳を鍛える遊び方

どちらか片方ではなく、両方バランスよく遊んであげることが大切。

おいしいご飯、優しい飼い主はわんちゃんの幸せにつながっていますが、わんちゃんが元々持っている犬らしい感覚を使えないと刺激が少なくストレスが溜まります。何もしない単調な生活もストレスの原因になるのです。

嗅覚を使う、獲物を追うなどの犬らしい感覚を遊びを通して使えるようにしてあげましょう!

愛犬の「本能を満たす」遊び方

わんちゃんには大なり小なり狩猟本能があります。それを満たす遊びをしてあげましょう。

<遊びの例>
■引っ張りっこ
■ボール遊び
■追いかけっこ

引っ張りっこもボール遊びも「はなせ」のコマンドをマスターすることが必須です。

遊ぶときの注意点

①興奮しすぎるとストレスになります。わんちゃんの興奮が激しくなってきたら終わりにしましょう。

②「引っ張りっこ」で引き上げたり、くわえたまま左右に激しく振り回すとわんちゃんが首を痛めます。上下左右ではなく、綱引きのように交互に引いて遊びましょう。

③ボールや口に含むものは、誤飲しない大きさのおもちゃを選びましょう。

■こちらの記事もオススメです
>犬・猫の誤飲年間20万件!ペットの誤飲を防ぐには?【動物看護師が解説】 

愛犬の「脳を鍛える」遊び方

飼い主さんの指示に従うだけではわんちゃんの脳は鍛えられません。

わんちゃん自身が考えて、正解を見つける遊びをしましょう。

<遊びの例>
■知育のおもちゃ
■隠した物を探す
■指示したモノを持ってくる

知育のおもちゃがなくても、手作りのおもちゃや家にあるもので、脳を鍛える遊びができます。

遊ぶときの注意点

①遊びの時間は楽しいもの。叱ったり、叱る状況を作らないようにしましょう。

人には簡単でもわんちゃんにとっては正解するのが難しいおもちゃもあります。飼い主さんが励ましながら、正解に導いていきましょう。

②オヤツは細かくちぎりましょう。(小指の先くらい)大きなものをたくさん与えると肥満になります。

③わんちゃんの集中力は10分~15分ほど。何度もとまどった仕草をしたり、あくびをしたら集中が切れた合図です。いったん、終わりにしてあげましょう!

■こちらの記事もオススメです
>人のストレスはわんちゃんにも伝染する?飼い主が知っておくべき愛犬の心の健康【動物看護師が解説】

愛犬との遊びはしつけの土台作り

わんちゃんは、遊びを通して「集中力・直観力・忍耐力・問題解決力」を学びます。それは、他のトレーニングをするときにも効果を発揮します。

集中力が切れにくいので、長くトレーニングを続けることができますし、わからないことがあっても投げ出さずに何度もトライしてくれます。

また、困難なことや苦手なことを一緒に取り組むことで、わんちゃんとコミュニケーションを取ることができます。嫌なことや不安があっても飼い主さんが励ましてくれる、一緒に取り組んでくれるというのはわんちゃんにとって心強いことなのです。

飼い主さんがいると「絆(きずな)」も形成することができます。遊びはわんちゃんとの関係づくりのさまざまな土台になっているのですね。

■こちらの記事もオススメです
>愛犬と遊ぶと「絆(きずな)」が深まるって知ってた?【動物看護師が解説】

上手に遊んであげるとわんちゃんはどんどん賢くなります。

能力を存分に発揮させてあげることは、わんちゃんの生きがいにもなります。

犬らしい人生(犬生)を謳歌させてあげたいですね!

<参考文献>

・These Are the Top 10 Smartest Dog Breeds, According to Experts
https://www.goodhousekeeping.com/life/pets/g4748/top-smartest-dog-breeds/

・動物行動学:イヌの「遊び」
https://yumenavi.info/lecture_sp.aspx?GNKCD=g006946&OraSeq=62&ProId=WNA002_Sp&SerKbn=j&SearchMod=6&Page=2&KeyWord=%e7%8a%ac

・犬の知能向上!:知育玩具の使い方 :DOGGY STATION Vol.133
https://www.youtube.com/watch?v=ztMWFrCJZVM&t=1839s

・WEBセミナーVol.32はじめよう!院内スタッフができるパピーレッスン3

・イヌの動物行動学: 行動、進化、認知
アダム ミクロシ (著), ´Ad´am Mikl´osi (原著), 藪田 慎司 (翻訳), 森 貴久 (翻訳), 川島 美生 (翻訳), 中田 みどり (翻訳)

・犬の行動学 エーベルハルト トルムラー (著),  渡辺 格 (翻訳)

・愛犬との絆を深める散歩でマスターする犬のしつけ術 著者:田中雅織

・ドッグ・トレーナーに必要な「犬に信頼される」テクニック
著者: ヴィベケ・S・リーセ / 著者・写真: 藤田 りか子

・ドッグ・トレーナーに必要な「複数の犬を同時に扱う」テクニック
著者: ヴィベケ・S・リーセ / 著者・写真: 藤田 りか子

・犬の科学 ほんとうの性格・行動・歴史を知る
スティーブン ブディアンスキー (著), Stephen Budiansky (原著), 渡植 貞一郎 (翻訳)

<画像元>
無料写真素材 写真AC

かわいいフリー素材集イラストや

Pixabay

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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