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愛犬に教えておきたい!旅先で役に立つ便利なコマンド

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旅行中、いつもより愛犬が「ソワソワしているな」「言うことを聞かないな」と感じたことはありませんか?普段ならなんてことない物音に驚いたり、声をかけても聞こえていなかのように振る舞ったり・・・。

きっと私たち人間が旅先でワクワクするように、愛犬も楽しい気持ちと緊張する気持ちが入り混じっているのではないでしょうか?

そんな時は、普段できることもできなくなってしまいがち。でもいつもとは違う環境で、何が起きるか予測がつきにくい旅行中だからこそ、愛犬にはしっかりとこちらの声を聞いてほしいもの。

いくつかのコマンド(指示)を教えておけば、いざというときに愛犬を守ることができますし、周囲への気遣いにもつながります。旅先で使える便利なコマンドをご紹介します。

あらゆる場面で役に立つ!「待って」

旅行中は、いろんな場面で愛犬を待たせる必要があるな、と感じます。車内や宿泊先でのお留守番のことではなく、靴を履く間や荷物をまとめる間、写真撮影や人とすれ違う時など、ちょっとじっとしていてほしいときが普段より多いのです。

そのたびにリードをつなぐ場所を探すのは億劫だし、そもそも適切な場所があるとも限りませんよね。そこで「待って」のコマンドがしっかり身についていれば、安心して用事を済ませることができますよ。

ここでいう「待って」コマンドとは、服従訓練で使われるものとはちょっと違います。「スワレ・マテ」を命じたら足1本動かしてはいけない、というような厳しいルールではなく、リードの範囲内、または飼い主さんの手の届くところにいてくれたら、動いてもいいし、立っていても座っていても構いません。飼い主さんが用事を済ませるまで、リードを引っ張ったりどこかへ行ってしまったりすることなく、落ち着いて待っていてくれたら良いのです。

家の中で物を取りに行くときに待ってもらったり、お散歩中にふと立ち止まる時間を作ったり、日々の生活の中でごく短時間「待つ」という習慣をつけることで、旅先の意外な場面できっと役に立つことでしょう。

▲「待ってね」と声をかければ危険なものにも近づかない

▲森の中でも「待って~!」と言えば待っていてくれます。

安全のためにも教えておきたい!「オイデ」

次に大切だと感じるのは「オイデ」です。こちらも基本的なトレーニングの一環でもありますが、本当の意味で「できる」ワンコはそんなに多くないと思います。

普段と違う景色、匂い、物音に溢れている旅行。人好きのワンコなら、だれかと目が合うだけで近寄りたくなることでしょう。しかしみんながみんな犬好きとは限らず、怖がらせたり迷惑に感じさせたりしてしまうかもしれません。

また、おいしそうな匂いの出店が並ぶサービスエリアや道の駅、小さな雑貨が鼻先の届くところに陳列されるマルシェなど、心配事の多い場面でも「オイデ」ができるワンコなら安心ですよね。

さらに気をつけたいのが、街中で暮らすワンコを自然の多い場所へ連れて行く時。実際の様子を見たことがある方なら想像がつくと思いますが、野生動物の匂いをキャッチしたときのワンコはすっかり熱中していて、普段なら呼び戻しが効く子でも森の奥へ走って行ってしまうことがあるのです。

愛犬と一緒に旅行をするのであれば、あらゆる刺激や誘惑を目の前にしても「オイデ」に反応する習慣を身につけてもらいましょう。「オイデ」を定着させるには、失敗しないことが非常に重要です。「呼んでも来ない」という状況を繰り返すと、ワンコは「呼ばれても無視していいんだ!」と学習してしまい、気が向いた時にしか戻ってこなくなってしまいます。すでに「オイデ」を無視することがあるなら、新しいコマンドを教えて失敗させないように練習することが効果的です。

▲「待って」「オイデ」ができたら、商品にお鼻をつけずに済みます。

意外に役立つ!一芸のようなコマンド

さて、これまでは旅行をしなくても多くの方が教えていると思われるコマンドが旅先でも重要だというお話でした。

次にオススメしたいのが、服従訓練とはまったく関係のないふたつの便利なコマンド。

ひとつめは「ブルブル!」です。その名の通り、コマンドに合わせて全身をブルブル震わせるというもの。せっかくの旅行、ワンコには汚れを気にせず思いっきり遊んでほしいけど、いざ車に乗せたりホテルの部屋に入れたりすることを思うと、汚れるのを避けたくなる気持ちも分かります。このコマンドを教えておけば、旅先で思いっきり遊んで芝生や枯葉だらけになってしまってもブルブルするだけでかなり綺麗になるので、そのあとのブラッシングやタオル拭きがぐんと楽になりますよ。

これは教えるというより、自然と覚えてくれるものです。シャンプー後やブラッシング後にブルブルする直前に毎回同じコマンドを聞かせて褒めていると、いつの間にかその言葉を聞くだけでブルブルしてくれるようになります。

▲愛犬が体を震わせるまさにその瞬間、「ブルブル!」と声をかけよう

もう一つ、旅先で愛犬の写真撮影をする時に非常に役立つのが「笑って!」コマンドです。

カメラを向けても目線をくれなかったり、ブスッとしたお顔ばかりだったりすると、ちょっと残念な気持ちになりませんか?「笑って!」のコマンドで笑顔を見せてくれたら、記念写真はより素敵な思い出になりますし、写真撮影の順番待ちができるような観光地でも焦らずに済みます。

また、「笑って」と言われてニコッとするワンコを見れば、周囲の人もニコニコ笑顔になること間違いなし♪

このコマンドはクリッカーを使うと簡単に楽しく覚えてもらえます。「愛犬が笑顔になった瞬間にクリック&トリーツ」を繰り返していると、次第にすぐに笑顔を見せるようになります。徐々に難易度を上げ、コマンドを言われた時だけ笑うように教えていきましょう。

また、同時にカメラ目線を教える必要がありますが、こちらも「レンズを見たらクリック&トリーツ」を繰り返し、最終的には写真撮影時に自然とカメラを見て笑うようになると良いでしょう。

▲カメラ目線と「笑って!」コマンド

トレーニングは人もワンコも楽しみながら♪

ちょっとしたコマンドを教えておけば、ワンコとの旅がより気楽になることがお分かりになりましたでしょうか?

「待って」や「オイデ」は、通常の服従訓練でも基本となるコマンドですので、教室に通ったりトレーナーさんについたりして学ぶ飼い主さんとワンコもいると思います。今回ご紹介したコマンドもそれ以外も、教え方はひとつではありませんが、ぜひ人道的な手法を選んでほしいと思います。

私は昔ドッグトレーナーについてお仕事をしていたことがあり、当時は失敗したらチョークチェーンなどで首にショックを与える手法をとっていました。確かに、この方法ならあっという間に望む行動を教えることができます。でも実際はその必要がないワンコの方が多いように感じていました。競技会用にピシッとした動きをさせるためにはやむを得ないのかもしれませんが、ただ愛犬と楽しく暮らすためにはもっと良い方法がたくさんあります。

愛犬との暮らしの基本は「人もワンコも楽しい」ということ。愛犬の気持ちに寄り添いながら日常生活や旅行に役立つコマンドを教えてみませんか?ニコニコうれしそうにマナー良く振る舞えるワンコは、旅先で出会う人たちの目線を優しいものにしてくれるはず!

▲どこに連れていっても安心できる子を目指して(この子もまだまだ修行中!)

愛犬に教えておきたい!旅先で役に立つ便利なコマンド
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