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『小型犬は飼いやすい』は本当?小・中・大型犬の定義や性格、飼い方の違いを解説!

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皆さんは犬を迎えたいと思った際、まず何を一番重要視するでしょうか?

見た目?大きさ?性格?フィーリング?それとも現実的に資金面?

いずれにせよ犬を迎えるにあたっては、様々な疑問がありつつも最後まで責任を持って飼養をしたいものですね。

そこで今回は、上記の選択肢でも犬の大きさについて、その主な定義や性格、飼い方の違いを解説します。

これから犬を迎えようと思っている方は、ぜひ最後までお付き合いください。

小型犬・中型犬・大型犬の定義って?

純血種保護や血統書の発行、ドッグショーや各競技会開催など、様々な活動に注力しているジャパンケネルクラブ(JKC)では、犬種ごとの平均的なサイズや基準となる容姿の定義はあるものの、大きさでの分類はされていません。

しかし、犬の大きさは一般的に、小型犬・中型犬・大型犬という3分類で分けられることが多い動物で、現在はそれら3分類に加えて、超小型犬・超大型犬の5分類という考え方も浸透しつつあります。

ただし、世間一般的に言われている犬の大きさの分類は、成犬時の体重が10kg未満であれば『小型犬』、25kg未満であれば『中型犬』、25kg以上であれば『大型犬』とされることが多いです。

しかしこのような分類の定義は、“柴犬”のような特定の犬種では、分類が難しいことがあります。

というのも、柴犬は「日本犬保存協会」が定める日本犬標準では、『小型犬』に分類されることが多いですが、一般的な大きさでは『中型犬』とされる場面が多々あるためです。

特にペット可マンションの規約で“小型犬のみ可”とされている場合やペット保険で掛かってくる保険料区分などでは、豆柴で体重が5kg前後であっても、大きさ分類では『中型犬』扱いにされることが多く、受け入れ制限や保険に掛かってくる金額が変わってしまったりすることがあります。

このように犬の大きさを分類する時の定義については、とても曖昧な部分があるため、迎える際に不安が残るという時は、事前にマンションの管理組合や保険会社に問い合わせしておくと、良いかもしれません。

小型犬・中型犬・大型犬の性格の違いとは?

まず大前提として、犬の性格は大きさによって大きく左右されることはありません。

犬の性格は、その犬種の元々持ち合わせている気質(遺伝子)と、その犬の置かれた生活環境によって大きく左右され、元は社交的な性格だとされる犬種であっても境遇の違いによっては、180°正反対な内向的な性格になる場合も珍しくはないのです。

ただし、一般的に小型犬・中型犬・大型犬には、ざっくりと以下のような性格の違いが見受けられると言われています。

小型犬に多く見られる性格

人が飼いやすいように比較的小柄の犬同士を交配し、改良を重ねて作出された多くが、小型犬です。

現在私たちが良く知るダックスフンドやプードルといった犬種も、元の大きさはダックスフンド(スタンダード)で15kg前後が普通で、プードルも改良を重ねた結果、現在のトイ・プードルが定着しました。ただ、このような改良が重ねられた犬種の多くは、活発で飼い主さんに対する愛情深い一面を見せる一方、神経質な面を持ち合わせると言われています。

神経質な一面は、警戒心が強く番犬向きというメリットがある半面、その分『良く吠える』性格でもあるため、集合住宅での飼養を検討する際には、無駄吠えのしつけが必要不可欠になる可能性があります。

中型犬に多く見られる性格

犬の中では様々な容姿、豊富な種類が多いと言われているのが、中型犬です。

このような中型犬の多くは大型犬と小型犬両方の性格を兼ね備えていることが多く、飼い主に対する従順な性格や独立心、自立心が目立ちます。

しかし、従順な一方で独立心や自立心が強いということは、飼い主さん側は一貫した態度、しつけを行なえないと、飼い主さんでも手を焼いてしまう危険性がある性格のため、注意が必要な犬種でもあります。

大型犬に多く見られる性格

盲導犬や警察犬といった人の仕事の役に立つ使役犬として作出されたのが、大型犬です。

多くの場合、性格は大らかで多少の事では動じない優しい性格の犬種が多いと言われています。また、一部の闘犬などの大型犬種を除いては、人の手による改良があまりされていないこともあって、一般的に大人しく、無駄吠えも多くないと言われています。その落ち着きがあり優しい性格は、小さいお子さんのシッター役にも定評があります。

ただし、このような性格を過信し過ぎるあまり、大型犬の力強さを侮ってはいけません。迎える大型犬によっては、その力強さは成人男性を簡単に上回るほどの筋肉量を誇っているため、飼い主さんには十分な体力が求められ、それが難しい場合には、迎えるのを断念するか、しっかりとしたしつけを心掛ける必要があります。

本当に“小型犬は飼いやすい”?そう言われる理由とは?

世間一般では良く、「小型犬は日本の住環境や忙しい日本社会に適していて飼いやすい」と言われることがあります。

そこには、中型犬や大型犬に比べて運動量の少なさや経済的な負担が少ないことも然ることながら、2020年7月に、ペット保険の『PS保険』を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満明仁)で以下のようなアンケート集計結果が取られていたことでも、傾向の強さが窺えました。

▼【飼い主の世代とペットの種類(大きさ含む)の割合】

アンケート調査の中には猫も含まれているものの、この棒グラフの割合の多くを小型犬が占めていることが分かります。

それだけ小型犬の小柄な体格は、日本の住環境にマッチしていて、且つ飼いやすいと感じている人が多いということが分かります。

ただし、こうした統計には注意が必要です。

というのも、例え小型犬種として分類される犬種であっても、そこに関係してくる個々の性格や犬種ごとに、必要な運動量などには違いがあるからです。

例えば世界最小で有名なチワワと、同じく小型犬のジャック・ラッセル・テリアでは、圧倒的にジャック・ラッセル・テリアの方が運動量を必要とします。

また、集合住宅で出来ることなら起こしたくない騒音についても、ダックスフンドやチワワは性格的に良く吠えることで知られています。

他にも、ポメラニアンもエネルギッシュで警戒心の強さから甲高い吠え方を発することで知られているため、一概に「小型犬だから飼いやすい」とはならない点に、注意しておきましょう。

犬の大きさ別飼い方の違い

それでは、犬の大きさ別で見られる飼い方の違いをここでは見ていきましょう。

小型犬の基本的な飼い方

小型犬を迎えた場合、まずはその体格の小ささから住環境の制約は、ほぼ負担となりません。

また、運動量についても前述で述べた運動量を必要とする犬種でなければ、適度な運動(1日2回15分~30分)で足ります。さらに、小型犬では食費の面でも比較的量は少なくて済むため、金銭面でも負担は少ない傾向があります。

ただし吠え声に対する対策については、徹底したしつけをしないと、騒音トラブルに発展してしまう可能性があるため注意が必要です。

また、平均寿命も比較的長い子が多く、高齢になるにつれ医療費などの心配が起こりやすいため、迎える際には医療費や介護費用なども考慮しておくことが大切です。

中型犬の基本的な飼い方

中型犬を迎えた場合、中型犬は飼い主に従順な一面があるため、しっかりとしつけを行なえば無駄吠えの心配などは必要ありません。ただし、大きさによって住環境への制約や一部の犬種を除いての十分な運動量は、多くの中型犬で必要となるため、心しておきましょう。

さらに、食費についても11kgの犬と25kgの犬では、当然与える量は大きく違ってくるため、食費が掛かるのもある程度覚悟する必要があります。

大型犬の基本的な飼い方

大型犬を迎えた場合、住環境への制約は大きく関係するため、迎える際にはペット共生型マンションか戸建てを検討する必要があります。

また体格が大きい分、食費や運動量なども多く掛かります。さらに、高齢になって介護が必要となった時には、最も体力を必要とするため、この点にも覚悟しましょう。しかし、無駄吠えの少なさや性格の穏やかさ、しつけのしやすさなどは犬種によるものの比較的しやすい傾向にあるため、体力面や金銭面の負担さえカバー出来れば、素敵なコンパニオンドッグとなってくれます。

まとめ

犬は、猫とは違って大きな体格の差や性格の差が生まれます。

そのため、必ずしもご自身が迎えたい犬が、ご自身のライフステージに合う犬とは限りません。しかしそれらをすべて考慮しても、それでもその子を最後まで面倒見る覚悟があるなら、その時はその子こそ運命の愛犬かもしれません。

犬の飼いやすさは人それぞれ違いますが、犬を迎える際には総合的に判断した上で、最後まで責任を持った心持ちで迎えてあげましょう。

<参考サイト>

ペット保険「PS保険」ペットの種類別に見る飼い主の世代の傾向。猫の飼育率が最も高いのはどの世代?
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000057917.html

<参考書籍>

360°ビジュアル犬種大図鑑

<画像元>

photoAC

Canva

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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