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季節の変わり目に敏感な犬種はいる?主な種類や寒暖差を生まない工夫、注意点を解説!

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春から夏、夏から秋、秋から冬、そして冬から春といった季節の変わり目は、人はもちろんですが、犬もまた体調を崩しやすい時期ですよね。

特にこうした季節の変わり目に、決まって体調を崩しやすいタイプだと、それだけで憂鬱な感覚を持つ方も多いのではないでしょうか?

今回は、季節の変わり目で人と同じように体調を崩すことがある犬の主な種類や寒暖差を生まない工夫、注意点などをご紹介します。

季節の変わり目で犬も体調を崩すのはなぜ?

季節の変わり目は、人だけではなく犬にも影響を与えることがありますが、それはなぜなのでしょうか?

まずは以下でその主な原因を確認してみましょう。

▼【季節の変わり目で犬が体調を崩す主な原因】

原因①:寒暖差
原因②:気圧変化

原因①:寒暖差

犬は変温動物の爬虫類とは違って恒温動物のため、外気温で気温の変化が生じても、自分の体温を一定に保つことが出来る動物と言われています。

しかし季節の変わり目は、この気温の変化に大きな差が生まれてしまうことで、体が上手く対応しきれず、体調を崩してしまう原因となることがあります。

原因②:気圧変化

季節の変わり目には、気圧にも変化が大きく生じます。

特に冬から春にかけてと、夏から秋にかけては、寒暖差の変化の大きさに加え、気圧にも大きな変化が生じる季節のため、自律神経の乱れからくる様々な体の不調が表れやすくなります。

一般的に、このような気圧の変化が伴って起こる体の不調を、人でも犬でも気象病と言うことがあります。

気象病は、持病を持ち合わせている犬の場合、症状の悪化などを起こす危険性があります。詳しい犬の気象病について知りたい方は、以下の記事もオススメです。気になる方は、ぜひご覧になってみてください。

▼【合わせて読みたい!こちらの記事もオススメです】

台風シーズンは犬も体調を崩す?気圧の変化で起こる気象病とは?対策についても解説!
>https://www.inutome.jp/c/column_9-311-46430.html

季節の変わり目に敏感な犬の種類とは?

季節の変わり目だからと言って、人でも敏感に変化を感じ取る人と、全く変化を感じない人が居るように、犬にも季節の変わり目を敏感に感じ取る犬種とそうでない犬種が存在します。

季節の変わり目に敏感な犬種①:小型犬

チワワやトイ・プードル、ヨークシャー・テリア、ポメラニアンなどの小型犬は、体脂肪の少なさや環境の変化などで、季節の変わり目を敏感に察知しやすい傾向を持ち合わせています。

特に、朝晩の冷え込みを感じやすい春と秋の季節には、体調を出来る限り崩さないような工夫を心掛けることが大切です。

季節の変わり目に敏感な犬種②:短毛やシングルコートの犬種

極端に短毛な犬種やシングルコートな犬種(イタリアン・グレーハウンドやミニチュア・ピンシャー)は、寒暖差が激しい季節の変わり目に敏感に反応する傾向があります。

特に冬から春、夏から秋に起こる寒暖差は、消化器症状に影響を与えやすいため、愛犬の様子を頻繁に確認し、タイミングを見計らって対策するよう心掛けることが大切です。

季節の変わり目に敏感な犬種③:短頭種

パグやフレンチ・ブルドッグ、シー・ズー、ボストン・テリアといった短頭種は、鼻が短いことによって、湿度変化や気温変化に弱い傾向を持ち合わせています。

特に、春から夏に起こりやすい湿度の高い時期や秋から冬にかけて起こりやすい乾燥した時期は、呼吸器系等に影響を及ぼしやすくなるため、早めの内から対策を徹底することが大切です。

季節の変わり目に敏感な犬種④:持病がある犬種

皮膚疾患や関節炎、心疾患や神経疾患などに罹りやすい犬種(柴犬やゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー)は、季節の変わり目で起こる気圧の変化や寒暖差に、敏感に反応しやすい傾向を持ち合わせています。

特に関節炎やてんかん、心疾患などは、気圧の変化にとても敏感に反応しやすいため、罹りやすい犬種は季節の変わり目が来る前までに、獣医さんと連携を取りながら、事前に準備を怠らないようにすることが大切です。

季節の変わり目に敏感な犬種⑤:幼犬やシニア犬

体温調節機能が未発達な幼犬や免疫力が低下しやすいシニア犬は、季節の変わり目に起こる気温差に敏感に反応しやすい傾向があります。

特に幼犬やシニア犬では、自ら体温調整するのが難しくなるため、定期的に状況のチェックを怠らず、朝晩の寒暖差や気圧の変化が生まれないような工夫を心掛けてあげることが大切です。

季節の変わり目に気圧や寒暖差を生まない工夫

季節の変わり目に敏感な犬種に、気圧の変化や寒暖差を感じさせないためには、出来る限り室温と外気温の差を生ませない方法と、散歩時間の調整などが挙げられます。

また、適度な水分補給や適切な食餌量を心掛けることも、季節の変わり目の影響を最小限に抑えるために適しています。

一つずつ詳しい内容を確認していきましょう。

寒暖差を一定に保つ

季節の変わり目を敏感に察知して、体調を崩してしまいやすい犬の多くは、大抵気圧変化の影響や寒暖差が影響して体調を崩していることがあります。

特に近年の夏は、人どころか犬の体温すらも超えてしまうことが珍しくない猛暑を何日も観測するため、室内と屋外の気温差があまりにも離れることは、少なくないでしょう。

しかし、そのような室内と屋外の気温差があまりにもかけ離れた状態は、犬の自律神経の乱れを引き起こし、体調不良を招いてしまいやすくなります。

そのため、部屋の温度(春から夏:25℃~28℃前後、秋から冬:20℃~25℃前後)や湿度(春から夏:50%~60%、秋から冬:40%~60%)は、季節に関係なく、なるべく一定に保つよう意識し、出来る限り愛犬の自律神経が乱れないよう工夫してあげましょう。

散歩時間の調整と適度な運動をさせる

季節の変わり目と言っても、いつから寒暖差が激しくなるのかは、気象予報士でもない限り私たち飼い主では判断が出来ません。

しかし、春から夏にかけてであれば、散歩の時間帯を徐々に遅く、夏から秋にかけてであれば、散歩の時間帯を徐々に早くして調整することで、体を季節の変化に慣らしてあげることが出来ます。

また、適度に行う散歩によって、自律神経を整える『セロトニン』が分泌されます。『セロトニン』は、脳の神経伝達物質であり「幸せホルモン」と言われる一種のため、精神の安定や安心感を得られ、健康促進に役立てられます。

適度な水分補給や適切な食餌量を与える

季節の変わり目によって体調を崩してしまいやすい犬種には、しっかりとした水分補給と適切な食餌量を心掛けることが大切です。

水分補給は特にシニア犬で怠りがちになるため、定期的に様子を観察し、全く水分補給をしていないようなら、犬用のミルクや鶏肉の煮汁などで意識的な水分補給を促しましょう。

また、脂肪分の多いおやつの与え過ぎや食べ過ぎは、自律神経の乱れによってかえって胃腸機能の低下などを招く場合があるため、その子に合った適切な食餌量を心掛け、消化の良い食餌が取れるよう工夫しましょう。

季節の変わり目で特に注意しておきたいポイント

季節の変わり目は、気圧の変化や寒暖の差など、普通に生活しているだけでも注意しておきたいものですが、特に注意しておきたいことに、『一日の気温差±7℃』というものがあります。

これは、一日の内に気温差が±7℃の差があると、自律神経の乱れから、消化器症状を起こしやすくなったり、『夏バテ』や『秋バテ』を起こしやすくなるというものです。

この症状は、春や秋に多く見られるもので、人でも犬でも±7℃が目安となっています。

犬の場合、特に朝晩の寒暖差が影響して気付いた時には、体調不良の初期症状である食欲の低下や嘔吐や下痢などが見られることがあるため、朝晩はブランケットを寝床に敷いてあげたり、場合によって服を着せて体温調整を行なってあげたりすることで、『一日の気温差±7℃』にならないよう注意してあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?

人にとっても犬にとっても季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。

ただ、そこにはやはり個人差や個体差に違いがあり、症状として表れる子も居れば、全く現れない子も居ることでしょう。

しかし、例え普段症状が現れないような子であったとしても、時と場合によっては症状を見せることも考えられるため、季節の変わり目の際には、敏感に変化を察知するしないを問わず、出来る限り体調の変化を気に掛けてあげてくださいね。

<参考書籍>

もっともくわしいイヌの病気百科 イヌの病気・ケガの知識と治療

<参考サイト>

季節の変わり目は犬も体調を崩しやすい | 特にシニア期は要注意!|鶴巻動物病院
>https://tsurumaki-ah.com/blog/2024/06/10/dog-seniors-illness/

 

<画像元>

PAKUTASO

Canva

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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