「愛犬がおもちゃで遊んでくれない」「すぐにおもちゃを壊す」など犬の遊びに関する悩みや疑問はありませんか?
遊びは犬との信頼関係を築くために大切なものですが、実は遊び方やおもちゃ選びがわからずに悩んでいると飼い主さんは多いのではないでしょうか。
今回は犬の遊びに関するお悩みをQ&A方式で6つご紹介するので、愛犬との暮らしにぜひお役立てください。
<目次>
犬の遊びに関するお悩みQ&A①「おもちゃを買っても愛犬が遊んでくれない」

A.「一緒に遊んであげたり、遊び方を工夫してみましょう」
せっかくおもちゃを買っても、愛犬が遊んでくれなかったらがっかりしてしまいますね。
ポンとおもちゃを与えただけで遊ぶ犬もいますが、おもちゃの形を愛犬好みに変えたり、飼い主さんが一緒に遊んだ方が興味をもつ犬もいます。
下記のような工夫を取り入れてみましょう。
▼遊び方の工夫
・愛犬が興味を持つように工夫してみる(ヒモをつけるなど)
・動かし方を変えてみる(弾ませる・ジグザクに動かすなど)
・飼い主さんも一緒に遊ぶ
・遊び方をレクチャーする
・ちょっとでもできたら褒める
犬は動く物を追う習性があるので、リボンをつけたりくねらせるように動かすと、興味を持ってくれるかもしれません。
また、飼い主さんが楽しそうにしていると、犬もだんだん楽しくなってきて遊ぶこともあります。
「ぜんぜん遊ばないからダメ」ではなく、どうしたら愛犬がおもちゃに興味を持つのかを考えながら、遊び方にとらわれずに色々とトライしてみましょう。
犬の遊びに関するお悩みQ&A②「人の物をおもちゃとして与えるのはOK?」

A.「しつけの面と犬の安全面からおすすめしません」
タオルや靴下など人が使用して古くなったものを、愛犬のおもちゃにする方もいらっしゃると思いますが、しつけの面と犬の安全面からおすすめしません。
犬は「新品→噛んだらダメ」「古い品→噛んでいい」という判断はできません。
まだ使用しているタオルや靴などを「噛んでいいおもちゃ」と認識して遊ぶようになるので、最初から人の物はおもちゃとして与えないようにしましょう。
また、人が使用している物には金具や装飾品がついていることがあります。
金具に噛みついて怪我をしたり、装飾品が取れて誤飲する可能性もあるので、安全面からも人の物をおもちゃとして与えるのはおすすめしません。
犬の遊びに関するお悩みQ&A③「知育のおもちゃは使った方がいいの?」

A.「集中力や自立心が育ち、トレーニングにも役立つので使用をおすすめします」
知育のおもちゃを使うメリットは下記のとおりです。
▼知育のおもちゃのメリット
・飼い主さんとコミュニケーションがとれる
・集中力がアップする
・自分で考えて行動する力が身につく
・ストレス解消
・シニア犬の認知予防
・早食い防止
知育のおもちゃはおもちゃの中におやつを入れることができ、取り出すためには頭を使わなくてはいけません。
「どうしたらおやつを取り出せるか」を犬自身が考え、試行錯誤することで考える力や集中力が身につきます。
こういった考える力や集中力が身につくと「飼い主さんの言うことを注意深く聞ける」「トレーニングの勘がいい」犬に成長していきます。
また飼い主さんも一緒に取り組むことで、愛犬とコミュニケーションも取れるので信頼関係を深めることにも繋がります。
犬の遊びに関するお悩みQ&A④「すぐにおもちゃを壊してしまう」

A.「すぐ壊すからと硬すぎるおもちゃはNG、おもちゃの管理を見直してみましょう」
テリア系の犬種やレトリーバーなどは運動能力も高く、噛む力も強いためおもちゃの消耗も激しいです。
ただ、すぐに壊してしまうからと硬すぎるおもちゃを与えるのはおすすめしません。
硬いナイロンボールやひづめといった硬すぎるおもちゃは歯が折れたり、割れたりする可能性があります。
またおもちゃをずっと出しっぱなしにしていると、消耗が激しいだけでなく壊したおもちゃの破片を誤飲する危険もあります。
おもちゃは出しっぱなしにせず、遊び終わったら片付けたり、ローテーションして遊ばせるようにしましょう。
犬の遊びに関するお悩みQ&A⑤「すぐにおもちゃに飽きてしまう」

A.「中に入っているおやつを愛犬が一番好きなものに変えてみましょう」
すぐに飽きてしまうという場合、ご褒美が愛犬にとって魅力的でない可能性があります。
ドッグフードを入れている場合は、愛犬が大好きなおやつに変えるなど、ご褒美をグレードアップしてみましょう。
また、ひとり遊び用のおもちゃに慣れていないと、警戒したり、すぐにあきらめてしまうこともあります。
おもちゃへの興味が薄いと感じたら、飼い主さんも一緒に参加してみたり、おやつをすぐに取り出せる位置に置くなど、おもちゃの難易度を下げてみましょう。
犬の遊びに関するお悩みQ&A⑥「1日どれくらい犬と遊べばいいの?」

A.「1日5分でもOKですが、愛犬としっかり向き合って楽しんで遊びましょう」
犬と遊ぶ時間の目安は15~30分ほどだと言われています。
ただ大切なのは時間よりも、どれだけ飼い主さんが愛犬に向き合えるかどうかです。
犬は人の気持ちを読み取るのが上手な生き物なので、嫌々遊ぶと犬にも気持ちが伝わり辛くなってしまいます。
遊びを義務化すると飼い主さんも継続が辛くなるので、遊ぶと決めたら気持ちを切り替えて思いっきり遊んであげましょう。
犬は飼い主さんと一緒に遊んだり課題をクリアすることで絆を深めていきます。
誰かと一緒に何かしたいという行動は犬の本能的欲求なので、5分でもいいので向き合って遊ぶ時間を作るようにしましょう。
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遊びは飼い主さんと絆を構築したりストレスを発散させる大切な時間です。
愛犬にぴったりあったおもちゃや遊び方を見つけてあげたいですね。
<参考書籍>
・ドッグ・トレーナーに必要な「犬に信頼される」テクニック
著者: ヴィベケ・S・リーセ / 著者・写真: 藤田 りか子
・ドッグ・トレーナーに必要な「複数の犬を同時に扱う」テクニック
著者: ヴィベケ・S・リーセ / 著者・写真: 藤田 りか子
・動物看護のための動物行動学 森 裕司 (著)
<画像元>
Canva

・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

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