皆さんは、普段どれくらいの頻度で愛犬をシャンプーに入れてあげていますか?
犬のシャンプー事情は、その子の体質や状況に応じて、週に数回という多い頻度にもなれば、月に1回という頻度にもなることがあります。
頻度には違いがあれど、共通して気を付けたいことに季節の変化が挙げられます。
今回は、季節ごとで気を付けたいシャンプー事情について、季節で変わる肌の調子、シャンプー方法の違いを解説します。
犬の肌質は季節によって異なる?

人の場合、季節によって乾燥肌が加速したり、かと思えば、顔の一部だけオイリー肌(脂性肌)でテカリが気になったりすることがあると思います。
しかしこの症状は、実は犬でも同じことが言えるというのをご存知でしょうか?
犬は基本的に、365日全身豊富な被毛で覆われているため、地肌の状態がどうなっているかを確認することは容易には出来ません。
それこそ、シャンプーをしてあげようと思った時くらいしか、愛犬の地肌をまじまじと観察することはないのではないでしょうか?
汚れの付きやすさや皮膚の状態というのは、季節によって状態が左右されるため、日頃から定期的なブラッシングを施して、地肌の状態を確認してあげるのがとても大切となってきます。
特に皮膚疾患を持ちやすい犬種(柴犬やゴールデン・レトリバー、ポメラニアン)などは、何の皮膚疾患も持ち合わせていない犬種と比べて、季節の変化にとても敏感に反応するため、注意しましょう。
犬にシャンプーする時の注意点

季節の違いによって、汚れの付きやすさや肌質の違いは生まれます。
しかし、大前提としてシャンプーする時には、以下の共通の注意点について、事前に押さえておくことが重要です。
共通の注意点①:シャンプー剤
私たち人の場合でも、髪質を丈夫に綺麗に保つためには、「ノンシリコン」や「防腐剤不使用」が良いと言われることがあるように、犬の場合にも、最低でも「界面活性剤」などの成分が使われていないシャンプー剤が良いと言われています。
犬のシャンプーを選ぶ際には、洗浄力と刺激性は最低限考慮することが大切です。また、嗅覚の鋭い犬の場合、時として香料なども刺激となることがあるため、その点についても様子を見ながらシャンプー剤を選ぶよう注意しましょう。
共通の注意点②:ブラッシング
犬にシャンプーをする際には、事前にしっかりとブラッシングをして被毛に付いた汚れや死毛を取ったり、毛の絡まりを取り除いたりしましょう。
事前にこのようにしておくと、シャンプーがより被毛や地肌に馴染みやすくなり、洗浄力をアップさせることが出来ます。
逆にシャンプーをする前にこの工程を怠ると、シャンプーをしている最中に引っ掛かりや洗浄力の低下が起こる可能性があるため、シャンプーをする際は、必ずブラッシングを行なうよう注意しましょう。
共通の注意点③:耳や目、舐めないような保護
今では犬に使用するシャンプー剤によって、舐めたり目や耳に入っても平気なものが数多く販売されていますが、物によっては犬が舐めると危険なシャンプー剤もあるため、配慮するよう注意しましょう。
特に、皮膚疾患専用のシャンプー剤を使用している場合、多くは使用上の注意書きに「舐めさせないように」といった文言や「目や耳に入ったら十分に洗い流す」といった文言が書かれてあるはずなので、しっかりと確認するよう心掛けましょう。
共通の注意点④:十分なすすぎと乾燥
犬にシャンプーをした後は、十分なすすぎと乾燥を忘れないようにしましょう。
シャンプー剤は、どんなに肌に優しい成分を使用していたとしても、十分にすすぎきれていないと後々皮膚疾患の悪化を招きます。また、乾燥についても、特に夏場で暑いだろうからという理由で、愛犬の被毛を半乾き状態にしてしまうと、それも皮膚疾患の悪化を招いてしまう原因となるため、十分なすすぎと被毛の乾燥は必ず行うよう注意しましょう。
共通の注意点⑤:皮膚への保湿
愛犬へのシャンプーをし終わった後は、しっかりと保湿することも大切です。
それこそシャンプーの後の皮膚は、人も犬もシャンプー前以上に乾燥してしまいやすいとされているため、季節を問わずしっかりと保湿するよう心掛けましょう。
春夏秋冬の肌の特徴とは?

犬にシャンプーをする時、季節毎に必ずしもシャンプー剤を使い分けなければならないということはありません。
しかし、犬種の中には皮膚が弱い子や季節によって肌質が変わってしまう子などが居ます。そういった場合には、春夏秋冬で変わる肌質に合ったシャンプー剤の使い分けが必要です。
ここでは、特に皮膚疾患を患いやすい犬種が陥りやすい季節の違いによる肌質の特徴をご紹介します。
春~夏の肌の特徴
春~夏の季節は犬にとって、それまで寒かった日々が暖かく過ごしやすくなる一方で、痒みや乾燥、また高温多湿によって、細菌の増殖を起こしやすくなる季節でもあります。
特に春はノミやダニの活発化、朝晩の寒暖差、花粉の飛散、換毛期など、アレルギー反応を起こしやすくなる季節でもあるため、この時の肌はとても敏感で乾燥にも弱い特徴を持ち合わせています。
一方で夏場はと言えば、高温多湿化に伴う皮膚の状態の悪化からくるベタつきなどが目立つようになり、常在菌の増殖や炎症などが起きやすくなります。
秋~冬の肌の特徴
秋~冬の季節は犬にとって、ジメッとした暑さなどから解放され徐々に過ごしやすくなる一方で、乾燥の加速や血流の低下などを起こしやすくなる季節となります。
秋の季節はダブルコートの犬種で再度換毛期が訪れるため、定期的なブラッシングに加え、保湿を忘れないことで乾燥やフケ、赤みなどが出やすい肌質に備えましょう。
一方で冬の季節は、皮膚の状態が春や夏に比べてだいぶ落ち着くものの、肌の特徴的には過度な乾燥や血流の低下が出やすくなる季節のため、十分な保湿ケアを忘れないことが大切です。
春夏秋冬の適切なシャンプー方法

それでは、季節によって変わる適切なシャンプー方法を見ていきましょう。
ここでは、上記で示した状態と同じように、春~夏と秋~冬という形でご紹介します。
春~夏のシャンプー方法
春~夏にかけて愛犬のシャンプーをおこなう際には、まずはブラッシングした後に犬用のクレンジングオイルで皮脂が多いと感じる部分を予洗いします。
クレンジングオイルを強化することによって、高温多湿化でベタ付きやすい季節でも、しっかりと皮膚と被毛を洗浄することが出来ます。ただし乾燥が気になる時にはクレンジングオイルは使用せず、ブラッシングを行った後、抗菌シャンプーや皮膚のpHを調整するのに適した炭酸入浴剤などに愛犬を浸からせると、細菌の増殖が防げます。
その際、水温については36°~37°を目安に、乾かす際のドライヤーなどは冷風を意識することで、熱中症などの防止も忘れないようにすることが大切です。
そして、シャンプー後は必ず保湿を行って、肌の状態を整えてあげるよう意識しましょう。
秋~冬のシャンプー方法
秋~冬にかけて愛犬のシャンプーをおこなう際には、ブラッシングをするまでは春~夏と同じですが、その後のシャンプー方法で違いが生じます。
秋~冬は、基本的に湿度の低下などで乾燥が加速しがちです。そのため、シャンプー剤やトリートメントは出来るだけセラミド配合のものや低刺激タイプのものを使用し、皮膚のバリア機能を整えてあげましょう。
また、秋~冬にかけての水温は、春~夏よりも1度から2度高い37°~38°を目安にすると良いでしょう。そうすることによって、過度に乾燥させることなく、結果的に痒みなどを最小限に抑えることが出来ます。
また、保湿スプレーや化粧水も、セラミドやヘパリン類似物質などが配合された製品を選ぶことで、皮膚のバリア機能を保護してあげましょう。
まとめ

いかがでしたか?
犬のシャンプー事情は、人のアトピー性皮膚炎や皮膚疾患と同じように、体質や元から持つ皮膚免疫の違いによって、季節ごとのスキンケアなどがとても大切になってくることがあります。
私たち人でも一年中同じようなスキンケアやシャンプー剤を使うことが少ないように、犬たちもまた一年中同じようなスキンケアやシャンプー剤でOKということも少ないのです。
そのため、定期的にシャンプーをおこなう際には、その時その時に合わせて、そして愛犬の皮膚状態に合わせてシャンプーの使い分けを検討してみてください。
そうしていつまでも愛犬が健やかな皮膚被毛で、年間を通して繰り返される皮膚疾患のサイクルを少しでも減らしてあげてくださいね。
<参考サイト>
季節によって犬に使うシャンプーは変えるべき?|どうぶつの皮膚科 耳科 アレルギー科
>https://magazine.vdt.co.jp/1136/
<画像元>
PhotoAC

また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。

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