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犬には苦手な柄がある?犬に警戒される柄の種類やその理由、注意点をご紹介!

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普段私たちが何気なく着ている洋服、実は犬にとって苦手とする柄があるのをご存知ですか?

柄物好きな飼い主さんからは「え…、私柄物大好きなのに…」と聞こえてきそうですが、もしも、普段はべったりな愛犬が突然よそよそしかったり、普段は吠えない愛犬が突然人に吠えかかったりしたら、それはもしかしたらその服装に原因があるかもしれません。

今回は愛犬に知らぬ間の警戒心を抱かれる前に、犬の苦手な柄や理由などをご紹介します。

犬はなぜだかボーダー柄とストライプ柄が苦手?

人が着る洋服の柄で、犬が警戒心を持つものがあるなんて、話を聞いただけではあまり信じられませんよね。

それこそ人が着る洋服の柄と言えば、花柄から水玉模様、ペイズリー柄、幾何学模様といった、多岐に渡る柄が世間には五万と存在するのだから、その柄の中から、犬が特定の柄に苦手意識を持って警戒心を持つと言われても…と、感じてしまいます。

しかし犬にとっては、なぜだかボーダー柄とストライプ柄については、苦手意識と警戒心を抱いてしまうようなのです。

この証明は少し古い研究文献になってしまいますが、1997(平成8)年に発表された論文の結果が端を発しています。

文献内容によると、犬は人の服装の種類によって感情に影響を及ぼす柄が存在するかもしれないと結論付けたのです。その内容というのが、犬に対して用意された無地の洋服と白黒の縦縞・横縞問わない洋服を着た際の反応の違いでした。

実験は合計2回に渡り行われ、一度目は保護施設内にいる犬たち22匹で、二度目は10匹の保護犬及び15匹の大学にいる犬たちで行われたものでしたが、実験に参加した犬たちのほとんどが、1cm幅の横縞の洋服に対して、服従や不安、警戒といった反応を最も示したのでした。

ただしこの実験に関する文献は、実験を行った時期が時期なだけに、研究結果はあくまで可能性であることも示唆しており、その後、心理学教授であり犬に関する著書などにも精通しているスタンレー・コーレン博士によっても、示唆されているため、参考程度に留めておくと良いでしょう。

犬が警戒心を見せる柄は自然界に生息する毒が原因?

けれど、そうは言ってもやっぱり実験では、犬たちがボーダー柄やストライプ柄に対して服従や不安、警戒などの反応を示したのは事実です。

そのため、何らかの理由があることは確かなはず。では、その“何らかの理由”とは、一体何なのでしょうか?

それは、自然界に生息する毒を持ち合わせる生き物たちに対する危険察知能力ではないかと考えられています。

特に毒蛇や毒カエルなどは、見た目こそ色鮮やかなコントラストが目を惹きますが、実際のところは人でも無闇に近寄ったり、触ったりすれば危機的な状況に晒されてしまうのが現実です。

犬からすれば、そのような明暗ハッキリとコントラストが分かれた縞模様の服装は、飼い主さんに対して「毒持ってるよ!危ないよ!」と、警告を発しているのかもしれませんね。

とはいえ中にはボーダー柄やストライプ柄を良く着るという飼い主さんも少なくないことでしょう。

それこそ、ボーダーやストライプデザインの洋服は、人の物のみならず、犬の洋服であっても重宝するデザインでもあるため、ご自身はもちろんのこと、愛犬自身だって着る機会はあるはず。

次の章では、そんなデザインを好んで着られる飼い主さんへ、そして、犬用の服でもボーダーやストライプを検討している飼い主さんへ、対処法についてご紹介します。

犬が苦手な縞模様の洋服を着る・着せる際の対処法

もしもご自身の愛犬に、ボーダー柄やストライプ柄を警戒するような反応が見られた時には、まずはボーダー柄やストライプ柄に慣れさせるところから始めましょう。

特に愛犬自身が着る洋服ではなく、飼い主さんご自身が着用する場合には、以下のような方法で対処することが可能です。

縞模様×無地の重ね着コーデにする

犬がボーダー柄やストライプ柄に対して苦手意識や警戒心が強い時には、それらの柄の主張を隠せるような重ね着コーデがオススメです。

重ね着コーデであれば無地の洋服範囲が広がり、犬の苦手意識や警戒心の緩和に繋げられます。

また、このような重ね着コーデはオフィスやカジュアルでの着こなし方にも幅広く対応するため、愛犬を怖がらせたくはないけれど、ボーダー柄やストライプ柄をオシャレに着こなしたい飼い主さんにオススメです。

犬が判別しづらい色合いを選ぶ

犬がボーダー柄やストライプ柄を怖がる理由の一つに、その色のコントラストが挙げられ、明暗があまりにもはっきりしている場合、苦手意識や警戒心が生まれやすくなるようです。

犬の視覚は、主に青色と黄色の2原色については識別できるとされています。しかし、赤色がベースで作られる紫色、ピンク色、オレンジ色、そして、緑色などについては、識別が難しく、そのほとんどがグレーや濃いグレー、または白か黒です。

そのため、例えば下記のような犬の眼では識別しづらい色合い(ピンク×淡いピンク)のボーダー柄またはストライプ柄であった際には、飼い主さんはもちろん、愛犬自身に対しても、そして相手側に対しても怖がらせることなく着用させてあげることが出来るので、オススメです。

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引用元:https://item.rakuten.co.jp/dog-choice/22s-dog01/

グラデーションやぼかしの入ったものを選ぶ

ボーダー柄やストライプ柄と聞くと、どうしても、くっきりはっきりとしたメリハリのあるデザインというイメージが持たれやすいですが、犬がこれらのデザインに苦手意識を抱いている場合には、そのデザイン自体をグラデーションやぼかしの入ったデザインに変えることで、幾分か緩和してあげるのもオススメです。

といっても、この場合であっても明暗がはっきりしているボーダー柄やストライプ柄の場合には、犬の目で識別できてしまう可能性があるため、出来るだけその境界線がハッキリしないようなものを選ぶよう心掛けると良いでしょう。

ボーダー柄やストライプ柄を着る際の注意点

それでは、犬が怖がるボーダー柄やストライプ柄の洋服を着たい時には、どのような点に注意をすれば良いのでしょうか?

それはズバリ、初対面の人または初対面の犬に会いに行く場合です。

上記でもお伝えしましたが、自然界で生活をしていて、尚且つ毒を持つ生き物は、その多くが色鮮やかな色彩またはボーダーのような、ストライプのような柄を持ち合わせています。

犬の立場からしてみると、そのような柄物を身に付けている、または着用している人に対しては、初対面の場合は特に、服従や不安、警戒心などを抱きやすく、怯えてしまう可能性が考えられるというのです。

中でも犬を迎えたいという思いで犬に会いに行く際には、毒蛇や毒カエルなどの連想を犬に持たせやすい明暗がハッキリしたボーダー柄やストライプ柄は避けた方が無難です。

せっかく好かれたいと思って会いに行っても、服装のせいで犬から怖がられてしまっては、元も子もなくなってしまいます。

また、愛犬自身にボーダー柄やストライプ柄の服を着させてドッグランなどに足を運ぶのも、避けた方が無難です。

犬同士の交流の場合、人以上にその柄には敏感に反応し、場合によっては仲間はずれのような扱いを受けてしまう可能性も考えられるため、注意が必要です。

愛犬に洋服を着せてドッグランへ出掛ける際には、少なくともボーダー柄やストライプ柄の洋服ではない洋服を着せてあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?

犬にとってボーダー柄やストライプ柄の洋服が、まさか苦手意識や警戒心を持たせる対象だとは、意外だった人も多かったと思います。

実際に、愛犬自身がボーダー柄やストライプ柄をどこまで警戒するか、また、どこまで苦手とするかは、その子の性格や慣れなどでだいぶ状況は変わってくるかとは思いますが、少なくとも気を付けておきたい内容なのは確かです。

そのため、ボーダー柄やストライプ柄の服を着た際に愛犬に少しでも変化が見られた時には、ちょっとした工夫で良いので、服装へのアレンジを検討してみてあげてくださいね。

<参考書籍>

教養としての犬 思わず人に話したくなる犬知識130

<参考サイト>

The Clothes You Wear Can Affect a Dog’s Emotional State|着ている服は犬の感情状態に影響を与える
>https://www.psychologytoday.com/intl/blog/canine-corner/201511/the-clothes-you-wear-can-affect-a-dogs-emotional-state

Human Clothing and Dog Behavior: An Unproven Hypothesis|人間の服装と犬の行動:証明されていない仮説
>https://www.researchgate.net/publication/250172941_Human_Clothing_and_Dog_Behavior_An_Unproven_Hypothesis

Dogs Judge Books by Their Covers|犬は表紙で本を判断する
>https://www.researchgate.net/publication/233686860_Dogs_Judge_Books_by_Their_Covers


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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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