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犬にも優しい家庭菜園のススメ。食べても平気な野菜や植物、家庭菜園を楽しむ方法をご紹介!

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近年、食材やさまざまなものが高騰する中、家庭菜園を楽しまれる方が増えています。

特にプランターで栽培が可能な野菜やハーブ類の植物では、料理の副菜やアクセントに重宝しますよね。

ただ、犬を迎えている飼い主さんの中には、愛犬への影響を考えて踏み出せていない方も多いのではないでしょうか?

今回は、犬にも優しい家庭菜園を作るための野菜や植物をご紹介します。

安全に家庭菜園を楽しむ方法もご紹介しますので、気になる方はぜひ最後までお付き合いください。

そもそも犬と家庭菜園の相性は?

人にとって手軽に出来る家庭菜園は、物価の高騰が厳しい時にはとても重宝します。

そのため、最初は身近な野菜やハーブなどの植物から、徐々に難易度の高い野菜などに挑戦していく人も少なくないでしょう。けれど、もしもそれが犬の居るご家庭だった時には、栽培キットなどを購入する前にはまず、犬と家庭菜園の相性を知ることから始めましょう。その大きな理由は、元々多くの野菜や植物に備わっている自己防衛機能の自然毒が関係しているからです。

一般的に自然毒は大きく分けて、【植物由来(野菜や果物など)】、【動物由来(ふぐやサソリなど)】、【微生物由来(ウイルスや細菌など)】、【鉱物由来(ヒ素や水銀など)】とされています。

このうち植物由来に関係する毒で、犬が気を付けなければならないものとして、アルカロイドや配糖体、テルペン、シュウ酸塩といったものが挙げられます。

犬が植物を口にする時は、一般的に体調が悪い時に胃腸の調子を整えるためだと言われてきましたが、近年(2007年)のアメリカにおける研究によると、1,571例の犬のうち植物を食べる前に体調が悪いような兆候を見せた犬は、わずか9%に留まり、その後頻繁に嘔吐したとした報告がされたのも、22%だったそうです。また、若い犬はシニアの犬よりも頻繁に植物を食べることが分かったと言います。

これらの研究内容によると、犬が植物を食べるのはよくある傾向と捉えることができます。

植物などの自然毒を理解できない犬がいるご家庭で家庭菜園をする時には、まずは犬と相性の良い家庭菜園用の野菜や植物の選定を行ないましょう。

犬に優しい家庭菜園向きの野菜

それでは、ここでは犬に優しい家庭菜園向きの野菜をご紹介します。

犬に優しい家庭菜園向きの野菜には、以下のような種類がオススメです。

▼【犬に優しいオススメ家庭菜園向き野菜】

ラディッシュ
リーフレタス
ミニトマト

ラディッシュ

涼しい気候を好む野菜で、春と秋の栽培に適しているラディッシュは、犬がいるご家庭や家庭菜園初心者の飼い主さんにオススメです。

ラディッシュは基本的に成長が早く、種まきからおよそ4週間で収穫することが出来ます。また、病気にも強く丈夫で、茎や葉を犬が食べてしまっても心配になるような毒性は含まれていないため、万が一誤って口にしてしまっても、問題ありません。

ただし、アブラナ科の野菜であるラディッシュには「ゴイトロゲン」というヨウ素の吸収を阻害する成分が含まれているため、甲状腺機能低下症などで甲状腺ホルモンの分泌がされづらい犬の場合には、誤って食べないよう注意しましょう。

リーフレタス

栽培キットなどでも人気の高いリーフレタスは、短期間での収穫、病気にも比較的強い野菜で、犬がいるご家庭でも家庭菜園初心者の方でも簡単に栽培できるオススメな野菜です。

リーフレタスはキク科の野菜ではありますが、犬が口にしても平気な野菜で、むしろ適度な水分補給やビタミン補給、免疫力向上効果のあるβ‐カロテンなどが得られるため、健康効果が期待できます。

ただし、リーフレタスなどのレタス類にはカリウムが多く含まれているため、腎臓の持病などを持ち合わせている犬は、誤って食べないよう注意しましょう。

ミニトマト

家庭菜園の定番中の定番で、苗からであれば栽培しやすいトマトは、完熟していれば犬が仮に口にしても安心して栽培を楽しめるオススメな野菜です。

ミニトマトは害虫が付きやすい傾向があるため、防虫ネットやアブラムシ対策、葉ダニ対策をこまめに行う必要がありますが、一方で栄養価については老化防止やがん予防、免疫力向上などの効果がある栄養素が豊富なので、適切な栽培が出来れば率先して犬に与えてあげられます。

ただし未熟なトマトには、誤って摂取すると消化器症状や最悪死亡してしまう有毒成分のトマチンを含んでいるため、熟してないトマトや茎や葉には注意しましょう。

犬に優しい家庭菜園向きの植物

それでは、続いては犬に優しい家庭菜園向きの植物(ハーブ)をご紹介します。

犬に優しい家庭菜園向きの植物には、以下のような種類がオススメです。

▼【犬に優しいオススメ家庭菜園向き植物】

バジル
パクチー(コリアンダー)
タイム

バジル

ソースやドレッシング、マルゲリータピザやカプレーゼといった料理などに幅広く活用できるバジルは、犬が口にしてしまっても安全でオススメな植物です。

バジルにはビタミンCやβ‐カロテンなどが豊富に含まれており、高い抗酸化作用もあるため、ドッグフードに細かく刻んだバジルを少量のトッピングとして与えれば、健康増進が期待できます。

ただし、バジルは刺激の強いハーブのため、与え過ぎなどには注意しましょう。

パクチー(コリアンダー)

クセがあるけれど、ハマる人にはとことんハマるパクチーは、犬が口にしても安全な植物です。

パクチーにはビタミンAやC、Eなどのビタミン類が豊富で、他にもカルシウムや鉄、カリウム、マグネシウムといった栄養素もバランスよく含まれていることから、仮に犬が口にしても問題はありません。

また、その独特な味や匂いが特徴的なパクチーは、犬にとっても好き嫌いを生じさせるため、食べられずに済む可能性を高めたい場合の家庭菜園の種類としては、とてもオススメな植物と言えるでしょう。

タイム

お肉や魚料理の臭み消しなどによく使われるタイムは、犬が口にしても安全な植物の一つです。

また、栽培も高温多湿化の環境を避けた春や秋などに植えれば、比較的簡単に収穫できるため、家庭菜園としてもオススメです。栄養素としても、豊富な食物繊維やビタミン類、チモールやカルバクロールといった高い抗菌作用成分などは、口腔内の消毒や咳の鎮静化、抗ウイルス作用などに効果があるため、少量を口にする分には問題はありません。

ただしタイムには、他にもスパニッシュタイム、フレンチタイムといった名称のタイムが存在し、これらについては犬に有毒性を示す成分が含まれているため、購入する際は、別名コモンタイムまたはタチジャコウソウとしたタイムを購入するよう注意しましょう。

犬に優しい家庭菜園を楽しむにはどうすれば良い?

犬にとって優しい家庭菜園を実現、楽しむためには、犬が口にしても問題ない野菜や植物(ハーブ)を選ぶ以外にもいくつか方法があります。

まず、上記でも述べましたが、基本的に犬は胃腸の調子を整えたいから植物類をよく口にするようになる、という訳では必ずしもありません。

時には精神的なストレスが掛かった時に、または運動不足や環境変化、退屈な時などにも植物を口にする傾向があります。

そのような心配があるような愛犬の場合には、愛犬が近付けないように植物の周りにフェンスを設置したり、水耕栽培できるものなら入れ物を移し替えて、高いところに設置したりすることで、愛犬にイタズラされず、家庭菜園を楽しむことが可能です。

一般的に犬は、自分の近くにある様々な物に関心を持つと、口に入れたり匂いを嗅いで確認したりする習性が身に付いています。

そのため、犬の居るご家庭で家庭菜園を楽しむ際には、まずは何よりも愛犬が万一口にしても問題ない野菜や植物を選ぶことを最優先し、それでも興味本位で近付いてしまう性格をしているようなら、上記のような対策を心掛けて、愛犬も飼い主さんも安心安全に楽しめる家庭菜園にしてあげてください。

まとめ

犬にとって植物は、有毒性を含むものが数多く存在するため観葉植物一つ取っても、注意深く選別する必要があります。

それは、今回ご紹介した家庭菜園での野菜や植物(ハーブ)でも例外ではないため、いきなり「家庭菜園するぞ!」と思っても、上手くことを進められない場合も少なくないでしょう。

しかし、そんな家庭菜園でも、野菜や植物の選定と少しの工夫を徹底すれば、犬にも優しい家庭菜園を実現することは出来るはずです。

犬を迎えたからと言って、必ずしも家庭菜園やガーデニングをあきらめる必要はありません。ぜひご家庭にも愛犬にも合うような家庭菜園ライフを見つけてみてくださいね。

<参考書籍>

必ず知っておきたい|犬と猫に危険な有毒植物図鑑

犬と猫のためのメディカルハーブガイド

<参考サイト>

犬と家庭菜園
>https://award.jnsca.jp/past2016/2016_files/105_579b15e158758.pdf

<画像元>

photoAC

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。