1月7日と言えば、【春の七草】ですよね。
その年の無病息災を願って、7つの野草や野菜を食べて、胃を休める日としても有名ですが、実は犬も七草粥を食べていいって知っていましたか?
そんな七草粥の栄養価や与え方、また、七草粥と意外な関係性がある“爪切りの日”についてもご紹介します!
七草粥で使われる春の七草の種類

七草粥で使われる春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7種類です。
皆さんも一度は食したことがあると思いますが、味の方は正直に言って…、『苦い』の一言に尽きるのではないでしょうか?
犬の味覚も基本的には、「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」、「旨味」の5つで形成されていると言われ、中でも、特に苦味は犬からすると危険なものだと察知すると言われているため、犬種によってはもしかしたら食べようとしない子も多く居るかもしれません。
また、普段から食に対するこだわりがある子や目新しいものには警戒心が強い子にとっても、なかなか食べてもらうのに時間が掛かるかもしれません。
しかし、一年の無病息災を願う意味でも、もし愛犬が食べてくれそうな時には、検討する余地はあると思います。
続いてご紹介する春の七草から得られる栄養価を知って、ぜひとも愛犬にも春の七草を振舞ってあげてください。
七草粥の栄養価

それでは、ここからは七草粥に含まれる七草の主な栄養価について見ていきましょう。
春の七草①:セリ
セリは、セリ科の多年草で、日本全国に自生しています。
『食べることで競りに勝つことが出来る』という縁起物としても知られており、ビタミンCやカロテン、葉酸、カリウム、鉄などが豊富に含まれています。
鉄には貧血予防などの効果が、フラボノイドの一種であるケルセチンには、ビタミンCと同様の抗酸化作用があるため、相乗効果でがん予防の効果などが期待できます。
春の七草②:ナズナ
ナズナは、畑や道端でよく目にする一年~二年草の野草で、別名「ぺんぺん草」とも呼ばれるアブラナ科の野草です。
『撫でて穢れ(けがれ)を取り除く』という縁起物でもあり、ビタミンB1やビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ミネラルなどを豊富に含みます。
ビタミンB1は炭水化物の代謝を助け、疲労回復などの効果があり、ビタミンB2は、皮膚や被毛の健康維持に効果があります。
また、高血圧の予防や止血作用、整腸作用なども期待できます。
ただし、アブラナ科の野草や野菜は、ゴイトロゲンと言われるヨウ素を阻害する成分が含まれていて、甲状腺に負担をかけるため、甲状腺機能低下症を患っている愛犬には与えないように注意しましょう。
春の七草③:ゴギョウ
ゴギョウ(御形)は、別名「ハハコグサ」とも言われており、『仏様の身体』という意味もある縁起物です。
ミネラルなどが豊富だとされており、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期に、咳止めや風邪予防、利尿作用などの効果が期待できます。
犬であっても冬場の時期に多くなる呼吸器系や泌尿器系の疾患は、放っておくと危険な病気も数多く存在するため、気になる症状がある子にはぜひとも与えてあげたい野草です。
春の七草④:ハコベラ
ハコベラ(繁縷)はハコベとも呼ばれるナデシコ科の野草です。
ハコベラを漢字で表した際の繁の字が、『子孫繁栄』の願いを込められたものとして知られています。
ビタミンB群やビタミンC、カルシウム、カリウムに加え、カロテノイドやフラボノイドなどの栄養価が豊富です。
効能としては七草で最も多いとされており、利尿作用や止血作用、鎮痛作用をはじめ、歯痛止めや歯周病予防にも効果が期待できる野草です。
春の七草⑤:ホトケノザ
ホトケノザ(仏の座)は、正式名称をコオニタビラコ(小鬼田平子)と言い、キク科の野草です。葉の付き方がまるで『仏様の蓮座』に似ていることから縁起が良いとされています。
シソ科にもホトケノザという植物がありますが、こちらは全くの別物で、食用としては利用出来ないので注意しましょう。
主に、整腸作用や高血圧予防などに効果があります。
春の七草⑥:スズナ
スズナは、今のカブの事を表しており、「スズ」という言葉が入っていたことから、『神様を呼ぶ鈴』という由来を持ち合わせた縁起物の野菜です。
葉にはカロテンやビタミンC、Eやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており、根にはカリウムやビタミン、食物繊維だけではなく、消化を助けてくれるアミラーゼが含まれているため、胃もたれや胸やけ予防に効果的です。
スズナもナズナ同様アブラナ科の野菜に分類されています。
甲状腺機能低下症の愛犬に与える際には、これらの野菜は除くか少量で済ませて与えるように注意しましょう。
春の七草⑦:スズシロ
スズシロも上記のスズナ同様、今の大根の事を表しており、大根のその白さから『潔白』というイメージがある縁起物の野菜です。
ビタミンAやC、食物繊維、消化を助けるアミラーゼ、フラボノイドなどが葉と根の両方に豊富に含まれており、消化不良や頭痛、発熱、冷え、胃炎、便秘などを解消、予防する効果が期待できます。
スズシロもナズナ、スズナ同様アブラナ科なので、甲状腺機能低下症の愛犬には除くか少量に留めて与えるように注意してください。
犬への七草粥の与え方

七草粥で使われる野草や野菜は、胃を休めたり無病息災を願うだけあって、食物繊維やミネラル、ビタミン類が豊富なものが多いです。
そのため、犬に七草粥を与える際には、それぞれの野草・野菜をみじん切りにした上で、しっかりと火を通して与えてあげましょう。
人が七草粥を食べる際には、苦味などの関係もあるため味付けは必須ですが、犬に七草粥を与える時には、七草粥が出来上がった段階で火を止め、そのまま味付けをせず完全に冷めたのを確認してから与えましょう。
お粥は消化しやすい食べ物なので、食欲不振の愛犬に与えて、食欲増進させてあげるのも大変オススメです。
ただ、いくら七草粥が身体に良いものだと言っても、お米に対するアレルギーなどがあるワンちゃんの場合には注意が必要です。
また、アレルギーがないワンちゃんであっても、初めて七草粥を食べるのであれば、念のため少量からスタートして様子を見るように心掛けてあげましょう。
1月7日の七草粥の日と“爪切りの日”の意外な関係

1月7日でよく知られる“春の七草”の他に、“爪切りの日”というのがあるようです。
七草粥と何ら関係性がないように思えるこの“爪切りの日”ですが、実は七草粥に使われる春の七草を浸した水に、爪を浸して柔らかくしてから爪を切ると、その年は風邪をひかない年になると言われていて、春の七草の風習にちなんだ日とされているそう。
ペットホテルなんかは年末年始も営業していたりしますが、混雑する可能性もあり、かといって、動物病院の場合にはお休みに入ってしまうところも多いものですよね。
そうすると、なかなかその時に爪切りというのも難しいですし、ならいっそ無病息災も関係する七草粥の日に“爪切りの日”も合わせてしまおう!という考えは、ある意味理に適っているのかもしれません。
犬の狼爪は、犬種にもよりますが1か月程度でだいぶ伸びてしまうので、もしも愛犬の爪が伸びていて、爪切りを嫌がらないような子であるなら、“春の七草”に合わせて“爪切りの日”も試してみてはいかがでしょうか?
まとめ

七草粥は、人によっては苦味がきつくて食べられない!という方も多いかもしれません。
犬においても、酸っぱみや苦味をあまりにも感じてしまえば、それは毒として認識される場合がありますが、その苦味をそれほど嫌がるようなこともないようなら、ぜひとも一度、七草粥を愛犬と一緒に一年の無病息災を願いながら食べてみてくださいね。
<参考書籍>
楽しい解剖学 ぼくとチョビの体のちがい 第2版
<参考サイト>
日本クリニック株式会社
>https://www.japanclinic.co.jp/counseling/detail.php?id=119
秋葉山のふもとの動物病院 小島動物病院アニマルウェルネスセンター
>https://animal-wellness.co.jp/info/info-wellness/1%E6%9C%887%E6%97%A5%E3%81%AF%E7%88%AA%E5%88%87%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%A5/
<画像元>
photoAC
フリー素材ドットコム
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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