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はじめて犬を飼うなら「知っておきたい犬の病気6つ」

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はじめて犬を飼う方にとって「犬がどんな病気にかかりやすいのか」はピンとこないかもしれません。

しかし、犬にどんな病気や怪我が多いのかを事前に知っておくことで、予防したり体調の変化に早めに気づくことができます。

今回は、「犬を飼うなら知っておきたい病気」を6つご紹介しますので、これから犬を飼いたいと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

犬を飼うなら知っておきたい病気①「フィラリア」

犬を飼うまで「フィラリア」という病気を知らなかったという方も多いかもしれません。

フィラリアは「蚊」の媒介によって広がっていく寄生虫で、感染した犬の血液を吸った蚊に刺されることで感染します。

犬に感染した後は心臓に住みついて血液循環を悪くするので、肝臓や肺、腎臓など多くの臓器に影響を及ぼします。

外飼いの犬が多かった時代には、犬の死因の上位にランクインしていたフィラリアですが、予防薬の普及と飼い主さんの意識向上によって、フィラリアで亡くなる犬は減少傾向にあります。

定期的に予防薬を投与すれば感染を防げる病気なので、愛犬をお家に迎えたら必ずフィリア予防を行いましょう。

犬を飼うなら知っておきたい病気➁「歯周病」

3歳以上の約80%の犬猫に歯周病が発生していると言われるほど、犬に多く見られる歯の病気です。

歯周病になると歯肉炎(歯肉が炎症を起こす)や歯周炎(歯を支えている周りの組織が壊れる)を引き起こすだけでなく、歯肉やほっぺたに穴が空いたり、あごの骨を骨折させたり、心臓病や腎臓病の引き金になるなど口の周り以外の場所にも影響を及ぼします。

歯周病を予防するには、獣医師さんによる定期的な歯のチェックと毎日の歯みがきが大切です。

口を触られるのが苦手な犬に歯みがきを習慣づけるのは非常に根気がいりますが、飼い始めの頃から口に触る練習や歯ブラシに慣れさせることによって、少しずつ歯みがきを受け入れてくれるようになるので、頑張って習慣化するようにしましょう。

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犬を飼うなら知っておきたい病気➂「外耳炎」

外耳炎も犬によく見られる病気のひとつです。

外耳炎は耳の入口から鼓膜までに起きる炎症のことで、夏にかけて増える傾向があります。

「耳がにおう」「頭をよく振ったり後足で掻いたりする」「耳が赤くなっている」といったことが見られたら、外耳炎を起こしているかもしれません。

外耳炎を引き起こす原因は多く、複数の要因が重なって外耳炎を引き起こしている場合があるため、一度外耳炎になると繰り返したり、なかなか治らないというケースも少なくありません。

定期的に愛犬の耳をチェックする習慣をつけて、少しでもおかしいなと感じたら、すぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。

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犬を飼うなら知っておきたい病気④「骨折」

犬を飼うなら子犬をお迎えしたいという方も多いでしょう。

そんな方にぜひ覚えていて欲しいのが「子犬の時期は非常に骨折しやすい」という事です。

アイペット損害保険株式会社が発表した「子犬の年齢と骨折の発生割合」のデータによると、生後3か月頃から骨折が発生する割合が高くなり、生後10か月でピークを迎えていることがわかります。

▼子犬の月齢別骨折発生割合(調査件数669件)

子犬の骨は未完成でもろいうえに危険に対する認識や学習ができあがっていません。

骨折はソファーからの飛び降りや抱っこ時の落下、フローリングでの転倒などのささいなことでも簡単に発生してしまいます。

骨がくっつくまでには数か月かかるため、治療や通院は長期になりがちですし、治療費も高額になります。

そして遊びたい盛りの子犬を大人しくさせるのは本当に辛いので、子犬の時期は「骨折対策をしっかりする」ということを忘れないようにしましょう。

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犬を飼うなら知っておきたい病気➄「異物誤飲」

異物誤飲も犬を飼っていると多く発生する事故のひとつで、発生頻度の高さから年間20万件以上事故が発生しているのではないかと推定されています。

特に、「好奇心が旺盛な子犬」や「人の出入りが多い年末年始」「バレンタイン(チョコレートの誤飲)」は誤飲事故が多く発生します。

飲み込んだ物によっては中毒を起こしますし、家庭で吐かせると症状が悪化する場合もあります。

誤飲してから時間が立つと動物病院で取れる処置が変わってくるので、もし誤飲をしてしまったら速やかに動物病院で診察を受けましょう。

また、誤飲事故を起こさせないために室内環境を整えることも大切です。

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犬を飼うなら知っておきたい病気⑥「膝蓋骨脱臼」

「膝蓋骨脱臼(パテラ)」という病気をご存じでしょうか。

膝蓋骨脱臼はひざの骨が正常な場所から外れてしまう病気で、小型犬によく見られます。

ひざの骨が外れると足の曲げ伸ばしができず歩きにくいため、「スキップ」や「ケンケン歩き」や「腰を落として歩く」といった症状が現れます。

しっかりと予防をしてあげたいところですが、原因は交通事故や高いところからの転落などの「後天性」だけではなく遺伝などの「先天性」でおきることもあります。

脱臼のしやすさは「1~4」までグレードが分かれており、数字が上がるほど症状が重くなります。

一番症状が重い「グレード4」になると、骨が変形して手術でも修復できないこともあるので「歩き方がおかしいな」と感じたらすぐに動物病院に行くことが大切です。

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いかがでしたか?

公的な保険のないペットの治療費はときに高額になってしまうので、愛犬を守るためには金銭面でも十分に備えておくことが必要です。

今回ご紹介した6つの病気は犬に起きやすい病気や怪我なので、しっかり覚えて愛犬をお迎えするときに役立ててくださいね。

<参考書籍>

小動物獣医看護学 小動物看護の基本と実践ガイド 上巻・下巻

西田 利穂 (翻訳), 石井 康夫 (翻訳), D.R.Lane B.Cooper

<参考URL>

子犬の骨折と月齢の相関性について分析結果を発表
>https://www.ipet-ins.com/info/28392/

<画像元>

Unsplash

Pixabay

写真AC

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。