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あなたはどっち?犬の散歩マナー「良い人と悪い人」の違いって何ですか?【動物看護師が解説】

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皆さんは愛犬のお散歩のとき、どんなマナーを意識していますか?

好感がもてる飼い主さんがいる一方で、顔をしかめたくなるようなマナーの悪い飼い主さんもいます。この両者の違いは、いったいなんでしょうか。

今回は、お散歩マナーの良い人と悪い人の行動の違いを「5つ」のポイントからご紹介します。

「まずい!知らずにやってた」という方は、この機会にぜひ意識してマナーを誇れる飼い主さんになってくださいね。

散歩マナー良い人と悪い人の違い①「愛犬の排泄物の後始末」

散歩マナーの悪い人の行動は?

「犬がフンをしたら持ち帰る」「尿は水で流す」というのは、犬を飼っている人にとっては当たり前の事なのですが、マナーの悪い人はこういった行動をとりません。

道路にフンが落ちたまま、排尿したまま、という状況を見かけるときもあります。

「排泄物の後始末」をしない場合の問題点!
軽犯罪法では「汚物をみだりに捨ててはいけない」と定められているので、そもそもフンの置き去りは犯罪で罰則もあります。
街の景観も悪くなり悪臭がするので衛生的にもよくありませんし、子供が触れる可能性もあります。
そして、一番怖いのが犬のフンや尿を介してうつる病気が地域に蔓延することです。

▼犬のフンや尿を介して人や他の犬にうつる病気

・レプトスピラ症→高熱や腎障害を引き起こす
・犬回虫→犬は無症状のことが多いが、人に感染すると視力低下を引き起こす
・カンピロバクター症→犬は下痢、人は発熱や腸炎を引き起こす

やっている本人は軽い気持ちなのでしょうが、かなり悪質な行為といえます。

散歩マナーの良い人の行動は?

では一方、マナーの良い人の行動はどうなのでしょうか。

▼マナーの良い飼い主がとる行動
「フンをしたら持ち帰る」「尿は水で流す(場合によってはペットシーツなどで拭く)」は必ず行います。
また、フンの状態によっては綺麗することが難しい場合もあるため、「ペットシーツを敷いて排泄をさせる」「汚れた箇所はブラシと水で掃除」「汚れはティッシュやペットシーツで拭き取る」など、汚れを最小限に留める工夫を行います。

散歩マナー良い人と悪い人の違い➁「愛犬に排泄させる場所」

散歩マナーの悪い人の行動は?

マナーの悪い人は、「犬を排泄しても良い場所まで誘導する」という考えがありません。

そのため人の敷地内や家の前であっても、犬が排泄したい場所で排泄をさせてしまいます。

「排泄場所をコントロール」しない場合の問題点!
病気などで排泄のタイミングをコントロールすることが難しい場面もありますが、自分の家の前や敷地内を排泄で汚されるというのは非常に不快ですし、悪臭もします。
犬のしたい場所で自由に排泄させるという考えはマナー違反です。

散歩マナーの良い人の行動は?

では、マナーの良い人はどんな行動をとるのでしょうか。

▼マナーの良い飼い主がとる行動
・自宅で排泄を済ませて散歩にいく
・排泄をしてはいけない場所は犬を横につけて歩く
・マナーウェアを着せる

排泄はお家で済ませて散歩に行くのがベストです。

お家でトイレができなかったときは、排泄に適さない場所は犬を飼い主の横や後につけてサッと通りすぎ、排泄をしても問題のない場所まで犬を誘導します。

マーキングは犬にとって大事な欲求の一つですが、排泄のときと同じくマーキングをしても問題ない場所まで犬を誘導するか、マナーウェアを着用します。

マーキングと排尿の違いは?

排尿とマーキングは異なります。排尿は膀胱内に溜まったおしっこを出すために行い、マーキングは「ここチェックしたよ」という合図のために行います。

マーキングは犬の本能であり、しつけでコントロールするのは難しいので、汚れは最小限に届めるように工夫しましょう。

散歩マナー良い人と悪い人の違い➂「愛犬の行動の制御」

散歩マナーの悪い人の行動は?

マナーの悪い人は犬の動きを制御しないので、犬の好きなように蛇行しながら進み、時には道のど真ん中を歩きます。

また、人とすれ違うときに通行人側に犬を歩かせたり、リードを引かずに犬を通行人に近づけたりします。

「犬の行動の制御」しない場合の問題点!
蛇行したり道の真ん中を歩くと、車やバイクの接近に気づかなかったときに事故にあう可能性が高くなるだけでなく、通行の妨げになります。
また、すれ違う人は犬が好きな方ばかりではありません。犬が苦手な方や子供を連れている方にとっては、犬がフラフラ歩いてくるという状況だけでも「噛まれたらどうしよう」と恐怖を感じますし、「あっちに行って」と犬に手をあげる人がいるかもしれません。
犬の動きを制御するのは、通行人のためだけでなく犬の身を守るためにも必要なことです。

散歩マナーの良い人の行動は?

散歩マナーの良い人は下記のように行動します。

▼マナーの良い飼い主がとる行動
・人とすれ違うときは、通行人側に犬を寄せない
・動きを制御しやすいように短くリードを持つ
・常に道の端を歩く
・通行人とすれ違うときは距離をあける
・細い道でのすれ違いは、犬を端に寄せて止まらせる

マナーの良い飼い主は「通行の妨げにならないように」「犬が好きな人ばかりではない」という事が意識できているため、犬の行動をしっかりコントロールして散歩をしています。

散歩マナー良い人と悪い人の違い④「愛犬のリードの使い方」

散歩マナーの悪い人の行動は?

マナーの悪い人がよく行っているリードの使い方があります。

・リードから手を離したり、ノーリードで散歩する

・リードを長めに持つ

・伸縮可能なロングリードで散歩する

・ロングリードを伸ばして散歩する

「リードの使い方」が間違っている場合の問題点!
マナーの悪い飼い主の共通点は、「咄嗟のときに対応ができないリードの使い方をしている」という事です。
ノーリードで散歩をすると「犬が脱走する」「人や犬に飛びつく」「車の前に飛び出す」可能性があり、どれも愛犬や相手を危険な目に合わせる行為です。そのため、ノーリードでの散歩は市の条例で禁止されています。
またロングリードは、広い場所で運動する際に使用するリードなので、犬の動きをコントロールする機会の多い通常の散歩には不向きです。

散歩マナーの良い人の行動は?

▼マナーの良い飼い主がとる行動
散歩マナーの良い人は、リードは犬の命を守るための命綱だということを良く知っています。
そのためノーリードが認められている場所以外では、絶対にリードを外しません。
散歩のときは動きが制御しやすいリード、広い場所で運動するときはロングリード(周りに人がいないことが前提)と、きちんとリードの使い分けができています。

散歩マナー良い人と悪い人の違い➄「散歩中にちゃんと愛犬を見ているか」

散歩マナーの悪い人の行動は?

散歩マナーの悪い人は、「スマホ」や「おしゃべり」に夢中になって、散歩中に犬から目を離していることが多いです。

そして「吠える」「リードを引っ張る」など犬がアクションを起こすまで、犬に視線を戻すことはありません。

「散歩中に犬から目を離す」ことの問題点!
・愛犬の誤飲に気づけない
・フンや尿の処理忘れ
・愛犬とコンタクトが取れない
・他の犬や人の接近に気づかない
・車やバイクなどの発見が遅れる

愛犬から目を離していると、他の犬や人の接近に気づくことができないので、気づいた時には飛びかかっていた、飛びかかられていたという事が起こります。

また、走ってくる車やバイクが犬を必ず避けてくれるとは限りません。

道には「タバコ」「マスク」「ビニール」など、犬が誤飲すると危険なものがたくさん落ちていますが、犬から目を離していると「誤飲をした」という事にすら気づけません(誤飲は最初無症状のことがあります)。

散歩マナーの良い人の行動は?

▼マナーの良い飼い主がとる行動
散歩マナーの良い飼い主は誤飲や交通事故のリスクをよくわかっているので、犬から目を離すという事をしません。
人と会話するときは犬を視線の届く範囲に置き、絶えず周りに気を配っています。
また愛犬や周りをしっかり見ているので、他の犬や人の接近にいち早く気づき、道や方向を変えるなど犬同士のケンカや人への反応が起きにくい行動を取ることができます。

マナーが悪い飼い主が一人いるだけで、周りは散歩しにくくなりますし、犬を飼っている人に向けられる目も厳しくなります。

マナーを守る飼い主はたくさんいるので、その方たちが損をする世の中や環境になってほしくありません。

具体的にどんなことがマナー違反なのかを知ることで、散歩マナーを向上する一歩になってくれれば、嬉しいです。

<参考URL>

犬の飼い主のマナーが悪いと思った人は91.1%!「排泄物の処理」「ノーリード」に関する意見が多数。好感が持てる飼い主のエピソードも…!【338人アンケート】

>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000068228.html

<画像元>

Unsplash

写真AC

いらすとや

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
あなたはどっち?犬の散歩マナー「良い人と悪い人」の違いって何ですか?【動物看護師が解説】
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