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大自然の中ではぐれてしまわないように。街育ちのわんちゃんを山や川へ連れていく前に知っておきたいこと。

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私の山荘がある場所は、周囲を山や森に囲まれた大自然の中。毎日野山を駆け回れる環境は、わんちゃんにとってこの上なく魅力的です。

しかし、近隣では都会から遊びに来たわんちゃんが山ではぐれてしまった、という話をたびたび聞くことがあります。旅先の山の中で迷子になってしまって、何年もの間見つからないわんちゃんも・・・。

最悪の事態を防ぐために、山へわんちゃんを連れていく前に知っておきたいポイントをまとめてみました。

楽しい旅行が一変・・・山で迷子になってしまうわんちゃんたち

私たち家族の山荘は、八ヶ岳や南アルプスにほど近く、登山者や大自然を求める観光客に人気の地域にあります。

首都圏から3時間足らずという利便性もあって、都会から訪れる方がたくさん! 毎年ゴールデンウィークから秋の紅葉シーズンまで、週末や連休には他府県ナンバーの車を頻繁に見かけます。

わんちゃんと一緒に泊まれるペンションや食事を楽しめるカフェも多く、愛犬と一緒の旅行にも最適なスポットです。

ところが、この地域では観光客が連れてきたわんちゃんが迷子になってしまうという事件が後を絶たず、迷子犬の張り紙やSNSでの情報拡散などを目にすることがめずらしくありません。

山には崖や川などの足元が不安定な場所も多く、滑落して身動きが取れなくなってしまったというわんちゃんもいました(その子は無事に保護されました)。また、地元の方のお話によると、山には野犬グループが存在しており、その仲間に入る迷子犬もいるそうです。

遠方から来て愛犬が迷子になってしまったなら、捜索も非常に困難となりますよね。我が家も犬と猫を連れてよく遠出をしますが、万が一旅先ではぐれてしまったら・・・と考えるととても恐ろしい気持ちになります。

山でわんちゃんが迷子になってしまう原因とは?

人の手があまり入っていない大自然の中でわんちゃんが迷子になってしまうのには、いくつかの原因が考えられます。

多くのわんちゃんにとって、山は本能を刺激される環境です。土や草の感触、野生動物の気配(においや糞)、野鳥の声や羽ばたき、木々の揺れる音など、住宅地や公園しか知らない都会のわんちゃんであればなおのこと、驚きと恐怖と好奇心で頭の中はいっぱいになることでしょう。

わんちゃんが山ではぐれてしまう原因は、私たち飼い主にも見つけることができます。

普段の生活環境から離れ、緑豊かな山の中に入ると誰もが開放的な気分になります。そして「せっかくだから大自然の中で愛犬を自由に走らせてあげたい」と、リードを離してしまう飼い主さんも少なくないのです。「呼び戻しのトレーニングをしていて、いつも呼んだら戻ってくるから」と思っている飼い主さんもいます。

しかし、普段から野山で遊んでいる我が家の愛犬でも、山に入るとワクワクするのが手に取るように分かるほど。子犬の頃からそれなりにトレーニングもしてきましたが、野生のリスやシカを見つけた時などはこちらの声が聞こえにくくなってしまいます。私が気づくのが遅れて、シカを追いかけていってしまったこともありました(幸い、いつもの散歩道だったので迷子にはなりませんでした)。

山の環境に慣れていないわんちゃんであれば、いったいどんな状態になるか分かりません。いくらトレーニングを積んでいても、自然の中にわんちゃんを連れていく際は、油断は禁物です。

山でわんちゃんが迷子にならないために。
万が一はぐれてしまっても、見つかる確率を上げるために。

当然のことながら、わんちゃんを迷子にしないためにもっとも有効なのは「リードを離さないこと」です。

しかし、大自然の中でわんちゃんをのびのびと走り回らせてあげたいという気持ちはよく分かります。泥んこになりながら山を駆け回る愛犬の姿は実にイキイキとしていて、犬としての喜びを体全体で感じている様子。

他に誰もいないこと、そして排泄物の処理をきちんとすることを前提に、愛犬には可能な限り山遊びをさせてあげたいのです。

我が家のように頻繁にわんちゃんを山へ連れていきたいのであれば、山でのトレーニングを繰り返すことが欠かせません。

その際に必要なのは、「オスワリ・マテ・コイ」などの訓練競技会の項目をこなせるようになることではなく、主に誘惑に対する自制心を育てることです。

私が繰り返し行ったのは、リードをつけた状態で山を歩き、愛犬が何かのにおいを嗅いでいる最中に「コイ!」のコマンドを出すという練習。最初は近所の散歩コースなどで小さな誘惑から初めて、徐々に難易度を上げていきます。最終的には野生動物が暮らす森や山の中で行いますが、できるようになってからも気を抜くことなくトレーニングを繰り返すようにしています。

そしてわんちゃんがどんなに山の環境に慣れて、トレーニングが順調に進んでいたとしても、山では決してわんちゃんから目を離さないようにしましょう。ふとした瞬間に藪の中に入り込んでしまったり、どこかに転落してしまったりするかもしれません。山の中では目立つ色のハーネスをつけておくのも安心ですね。

万が一、山の中でわんちゃんとはぐれてしまった時を想定しておくことも重要です。

これは普段のお散歩でも家の中でもそうした方が良いと考えていますが、山へ行く時には必ずわんちゃんに迷子札をつけておきましょう。ペット用のGPSを装着したり、電波通信機器を用いた位置特定サービス「ココシッポ」に登録したりすると、なお安心です。

■ペットの位置特定サービス「ココシッポ」
>https://hitococo.com/form_cocosippo/normal/

わんちゃんがいっとき野生にかえった気分になれる山遊び。迷子になるという悲しい事件が起きる前に、飼い主さんとして事前にできることを確認しておくようにしたいですね。

大自然の中ではぐれてしまわないように。街育ちのわんちゃんを山や川へ連れていく前に知っておきたいこと。
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