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「なぜそこで寝るの?」犬がトイレで寝る理由と止めさせる方法をご紹介

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愛犬がトイレで寝ているのを見たことはありませんか?

「トイレとベッドが逆じゃない?」と言いたくなる光景ですが、トイレで寝るのは止めさせた方がいいのでしょうか?

今回は「犬がトイレで寝る理由」や「犬がトイレで寝るのを止めさせる方法」をご紹介します。

止めさせる時に「やってはいけないNG」も合わせて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

犬がトイレで寝る理由6つ

犬がトイレで寝てしまう理由はなんなのでしょうか?

考えられる理由を6つご紹介します。

▼犬がトイレで寝る理由6つ

①「ペットシーツがひんやりして気持ちいい」
②「トイレだと認識していない」
③「寝床が愛犬に合っていない」
④「囲われている空間が落ち着く」
⑤「不安を和らげようとしている」
⑥「静かな環境を求めている」

①「ペットシーツがひんやりして気持ちいい」

気温や季節によって寝る場所を変える犬は多いです。

ペットシーツやトイレトレーがひんやりして気持ちいいので、トイレで寝ているのかもしれません。

②「トイレだと認識していない」

犬の中でトイレと寝床の区別がついておらず、トイレと認識できていないのかもしれません。

特にトイレと寝床の距離が近いと犬は混同しやすいです。

また、飼い主さんの中ではトイレトレーニングは完了と思っていても、犬の中ではまだ定着しきっていないというケースも考えられます。

③「寝床が愛犬に合っていない」

寝床が愛犬に合っておらず、より快適な場所を求めてトイレで寝ているのかもしれません。

寝床というと柔らかくてふわふわというイメージがありますが、犬によっては硬い素材や高反発なマットの方を好む場合もあります。

また寝床が置いてある場所が寒かったり、エアコンの風が当たりやすかったりすると、嫌がってトイレで寝ている可能性もあります。

④「囲われている空間が落ち着く」

犬はもともと狭くて囲われている空間を好みます。

囲われている場所にトイレを設置している場合、その囲われた空間に安心感を覚えて寝ているのかもしれません。

⑤「不安を和らげようとしている」

「留守番時間が増えた」「スキンシップの時間が減った」など犬の生活に変化はないでしょうか?

先ほど犬は囲われた空間に安心感を覚えるとお話しましたが、犬が不安やストレスを感じている場合、安心できる場所で不安を和らげようとしているのかもしれません。

⑥「静かな環境を求めている」

トイレは人通りが少なく、静かな場所に設置していることが多いですね。

家族が多く賑やかな空間の場合、静かな環境を求めてトイレに行って休んでいる可能性もあります。

「トイレで寝るのは問題ある?」犬がトイレで寝るデメリット

愛犬には好きな場所でくつろいでほしいですが、トイレは排泄場所なので衛生面など気になることが多いですね。

では、愛犬がトイレで寝ることは止めさせたほうがよいのでしょうか。

トイレで寝るデメリットをまとめてみました。

▼犬がトイレで寝るデメリット

・体臭がきつくなったり毛が汚れる
・感染症が広がりやすい
・皮膚トラブルを起こす可能性

・体臭がきつくなったり毛が汚れる

トイレは排泄場所なので、寝る機会が増えると排泄臭が犬の体に染み付いてしまい、体臭がきつくなってしまう可能性があります。

またトイレが清潔に保たれていない場合、毛に汚れがついて不衛生になりがちです。

・感染症が広がりやすい

トイレは汚れが溜まりやすく菌やウィルスが繁殖しやすい環境です。

そこに長時間寝転んでいると、愛犬が病気にかかりやすくなるだけでなく、犬の体を介して菌やウィルスが家に広がりやすくなります。

免疫力の弱い赤ちゃんやお年寄りが、体調を崩すきっかけになりかねないので、注意が必要です。

・皮膚トラブルを起こす可能性

犬の皮膚はとてもデリケートです。

排泄物が皮膚に付くとかぶれやすく、皮膚トラブルを起こす可能性があります。

犬がトイレで寝るのを止めさせる方法は?

犬がトイレで寝る理由はいろいろありましたが、感染症予防や衛生面から考えると、止めさせた方が良さそうですね。

では犬がトイレで寝るのを止めさせるには、どんな方法を取ればよいのでしょうか。

対策を5つご紹介します。

▼犬がトイレで寝るのを止めさせる方法5つ

①「寝床とトイレを分ける」
②「トイレトレーニングを見直す」
③「寝床を快適にする」
④「寝床周りの環境を見直す」
⑤「ストレスを軽減させる」

①「寝床とトイレを分ける」

犬は寝床の近くで排泄をしない習性があります。

そのため寝床のすぐ横にトイレを設置していると、トイレという認識が薄くなってしまいます。

トイレと寝床を同じスペースに設置せず、少し離れた場所にトイレを設置しましょう。

上の図のようにケージや柵でトイレと寝床を区切ってあげると、より犬がトイレを認識しやすいです。

②「トイレトレーニングを見直す」

トイレと寝床の場所を区切ったら、トイレトレーニングも見直してみましょう。

先ほども少し触れましたが、飼い主さんはトレーニング完了と思っていても、犬の中ではトイレの場所が定着しきっていなかったという場合もあります。

トイレで排泄をしたらすぐに褒めてトイレの場所を再認識させましょう。

③「寝床を快適にする」

愛犬に寝床が合っているかも確認しましょう。

若いときには体に合っていたベッドも、高齢になると足腰の弱りや筋肉の減少によって寝苦しくなっている可能性があります。

体にベッドが合っていないと嫌がって別の場所で寝るようになるので、寝床の素材も見直してみましょう(ベッドを避ける、何度も寝返りをうつ場合は体にあっていない可能性あり)。

④「寝床周りの環境を見直す」

愛犬の寝床をドアや窓の近くに設置している場合、人の往来や雑音を気にしてトイレで寝ているのかもしれません。

人の往来や雑音が少ない場所に寝床を設置してあげましょう。

また車の光やエアコンの風、テレビの音なども犬の睡眠を妨げるので注意しましょう。

⑤「ストレスを軽減させる」

ストレスを和らげるためにトイレで気持ちを落ち着かせている可能性もあります。

愛犬がストレスをためていないかもチェックしましょう。

「散歩の時間が短い」「全身運動の機会が少ない」「単調な生活」などもストレスの原因になります。

毎日散歩にしっかり行き、ノーズワークや知育のおもちゃも使って、適度に刺激を与えましょう。

こんな様子が見られたら要注意

愛犬がトイレで寝る時に下記のような行動が見られたら注意してください。

▼こんな様子が見られたら要注意

・すぐにトイレに戻りたがる
・別の体調変化がある

別の場所に連れて行ってもすぐにトイレに戻りたがる場合、トイレ自体に執着している可能性があります。

「トイレ=一番安心できる場所」になってしまっているので、トイレで寝るのを止めさせる場合は、急に止めさせるのではなく少しずつ寝る頻度を下げていってください。

同時に寝床の環境を見直して、犬が休みやすい環境を整えてあげましょう。

また、トイレで寝る以外に「食欲不振」「排泄後にすぐ横になる」など体調に変化がある場合は、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

体調不良や痛みを安心できる場所で和らげようとしている可能性があります。

やってはいけないNG行動

トイレで寝るのを止めさせたいからと叱ったり無理に移動させるのは止めましょう。

寝床とトイレの区別がついていない場合、移動させられる理由が犬にはわかりませんし、ストレスや不安が原因の場合、叱ったことで逃げ場がなくなり別の問題行動を引き起こしかねません。

犬がトイレで寝るのにはさまざまな理由がありますが、病気の予防や衛生面から考えると好ましい行動ではありません。

ただ止めさせるには寝床や寝床がある環境、犬の生活も同時に見直すことが大切なので、今回ご紹介した内容をぜひ役立ててくださいね。

<参考書籍>

動物看護のための動物行動学 森 裕司 (著)

<画像元>

Canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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