新年を迎える前の年末行事として大切な大掃除。
それは、愛犬を迎えた後も基本的に変わらない作業ではありますが、皆さんはどういった事に気を付けていますか?
今回は、いよいよ年末!
愛犬を迎えた後の大掃除の重要ポイントや使用する洗剤に関する注意点などを解説します。
愛犬がいる掃除で一番負担に感じるものはトイレ掃除!?

一般家庭において大掃除をする上で、まず多くの方が気になるのが部屋一帯の特に汚れていて、尚且つニオイが気になるところではないでしょうか?
例えばキッチン周りであったり、排水溝周りであったり…。
とにかく、普段ほとんど手つかずになりそうなところをまず初めに綺麗にし終えてから、そうでもない場所に取り掛かる、というパターンで綺麗にする方は多いと思います。
しかし愛犬がいるご家庭の掃除では、始めにそのような掃除をしても、ニオイについては根本的な解決にならないことが多いです。
それはなぜなのか…。その答えは、愛犬のトイレにありました。
▽【愛犬・愛猫がいる家庭で負担となる掃除】
上記の図は、一般財団法人サニクリーンアカデミーというところが調査・実施した『ペット飼育家庭のお掃除調査結果報告書』に基づいたデータです。
この図を見ても分かる通り、普段の掃除であっても飼い主さんの多くがトイレの片づけや掃除に対して負担を感じていることが見て取れます。
「え?でもトイレシートは毎日変えているのに…」
普段からこまめにトイレシートの交換をされている飼い主さんだと、そう思われるかもしれません。
ニオイの元凶であるトイレシートの交換を行えば、確かに見た目もスッキリしますし、「これで良し!」とも感じることでしょう。
しかしトイレ掃除で大切なのは、トイレシートの交換だけではありません。
愛犬のトイレ掃除をする際は、その「トイレシートの下」や「トイレ容器自体」、また、「トイレ容器の下」、さらには「トイレ周辺一帯」に至るまでに注目しなければなりません。
年末最後の大掃除というと、どうしても目に見て汚いところ・普段掃除しないところを最初に「綺麗にしよう!」と考えてしまいがちですが、愛犬・愛猫がいるご家庭の場合は、そこにプラスして、トイレ掃除の重要性も加味しておくよう心掛けましょう。
愛犬のいるご家庭で大掃除する時の重要ポイント3つ!

では、愛犬のいるご家庭が大掃除をする時に押さえておきたい重要ポイント3つを、ここではご紹介します。
毎日の掃除にも活用できるように、是非ともご参考下さいね。
大掃除の重要ポイント①:愛犬に負担のない掃除道具の使用
多くの場合大掃除は、日頃あまり掃除の行き届かない場所にも手を付けて、一年の内に溜まった汚れやゴミを一掃しようと、意気込み十分に取り掛かるかと思います。
しかし、愛犬がいる場合の大掃除をする時には、出来る限り愛犬の体に負担が掛からないような掃除道具の使用を心掛けましょう。
上記でご紹介した『ペット飼育家庭のお掃除調査結果報告書』の調査データにおいても、多くの飼い主さんは掃除道具に関して以下のような道具を多く使用していることが分かっています。
▽【愛犬・愛猫の飼い主さんが使用する掃除道具】
例えばアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある愛犬の場合、大掃除だからという理由だけで考えなしに普段掃除しない場所に掃除機の使用をしてしまうと、場合によってはホコリを舞い上がらせてアレルギーの悪化を招いてしまう危険性があります。そのため、こういった場合には粘着クリーナーのコロコロやクイックルワイパーといった使い捨てモップを使って、ホコリを舞い上がらせずに掃除をすると良いでしょう。
大掃除の重要ポイント②:使用する掃除用洗剤が愛犬に負担がないか確かめておく
フローリングの大掃除で掃除用洗剤を使用する場合、その洗剤が愛犬の体の負担にならないかを確かめておくことも大切なポイントです。
それこそ普段ならほぼしないワックスがけに関しては、使用するワックス剤が愛犬にも安全な物かどうかを、しっかりと購入する前に確認しておきましょう。
▽【愛犬・愛猫の飼い主さんの持つ掃除用洗剤に関する意識】
ちなみに、愛犬・愛猫を迎えている飼い主さんの多くは、37.8%の人が『特に気にしていない』と回答している一方で、次いで多いのが35.5%以上の『ペットのために安全性が高いものを使用している』となっています。
筆者の自宅は全ての部屋ほとんどをジョイントマットやカーペットなどで覆っているため、ワックス剤などを使用する機会がほぼありませんが、愛犬がいる場合で、且つご自宅がフローリングの場合には、愛犬が舐めても安全な洗剤やワックス剤を使用するよう心掛けると良いでしょう。
▽『愛犬にオススメな消臭・除菌スプレー』
▲FSJオンラインショップ 楽天市場店|アンチウイルスミストシャワー200ml×5本おまとめお得セット|価格6,500円(送料無料)
▽『愛犬にオススメなワックスシート』
▲ツィーディア 楽天市場店リンレイ 滑り止め 床用 コーティング剤 シートタイプ 4枚入|価格1,980円(送料無料)
大掃除の重要ポイント③:愛犬用の物の洗濯・洗い物の濯ぎ残しに気を付ける
いつも使っている愛犬のお気に入りのおもちゃや毛布、ベッドの洗濯などをする際は、濯ぎ残しがないようにすることが大切です。
特に人用に販売されている洗剤を使って愛犬の物の洗濯や洗い物をする際には、念入りに濯ぐよう意識しましょう。
▽『愛犬にオススメな多目的洗剤』
▲pet oukoku premium 楽天市場|APDC ケンネルウォッシュ 250mL たかくら新産業|価格1,760円(送料無料)
もしも人用で使用する洗剤が不安だという飼い主さんの場合には、上記のような多目的洗剤をオススメします。
この多目的洗剤は、愛犬の身の周りのちょっとした拭き掃除や洗濯洗剤としても使用可能です。
愛犬がいるご家庭で注意したい洗剤の成分とは?

愛犬がいるご家庭で大掃除をする場合、極力使用しない方が良い洗剤の成分には、消毒や掃除用に良く入っているエチルアルコール(エタノール)や漂白剤などに入っている次亜塩素酸ナトリウム液などが挙げられます。
エタノールに関しては人の場合、体内で分解する酵素があるため、これといった問題は生じませんが、犬の場合はその分解酵素がそもそも体内に備わっていないため、脳に影響を及ぼしたり、中毒症状を呈してしまったりする危険性があります。
また、漂白剤などで使用されている次亜塩素酸ナトリウムに関しては、人であっても素手で触れると手が荒れてしまったり、眼に入ってしまうと失明してしまったりする恐れがある成分です。
先程ご紹介した次亜塩素酸水と名前は似ているものの、全くの別物で、例え次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めたとしても次亜塩素酸水にはなりません。
当然ですが、犬は人が掃除で使用する洗剤の成分が、どれだけ危険なものなのかを理解する事は出来ません。
基本的に犬がその危険性を知る方法は、その成分から発せられる匂いを嗅いだり自分の舌で舐めてみたりすることで、初めてその危険性を知ることが出来るので、洗剤に対する危機管理は飼い主さんが徹底しなければならないのです。
そのため、愛犬がいるご家庭でこれらの成分が入った洗剤やスプレーを使用する際には、愛犬が誤って舐めてしまわないよう、使用した後は愛犬の手の届かないところへの保管、誤って舐めてしまわないようにするための対策を忘れずに心掛けてください。
まとめ

いかがでしたか?
大掃除は日々こまめに行う掃除と違って、多くの人が張り切って「あっちもこっちも!」と夢中になって掃除をしてしまいがちです。
しかし、愛犬や愛猫がいる場合の大掃除では、隅々の掃除を開始する前に一旦落ち着いて、大掃除で使用する洗剤の成分を確認してみてください。
その上で、愛犬に安心安全な成分しか含まれていない洗剤で大掃除が出来れば、新たな一年を愛犬とスッキリした気持ちで迎えられるでしょう。
<参考サイト>
ペット飼育家庭の生活・おそうじ調査“ペットのおそうじ篇”|一般財団法人サニクリーンアカデミー
>https://www.sanikleen-academy.or.jp/research/cleaning_of_all/2406_cleaning.html
いよいよ年末!ペットを飼っているご家庭の大掃除|アース・ペット株式会社
>https://www.earth-pet.co.jp/advice/advice181203
<画像元>
photoAC
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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