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愛犬はどんな状況でも呼んだら戻ってくる?「呼び戻し」の大切さを考えよう!

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 愛犬に教えたいことのひとつとして「呼び戻し」がありますよね。しかし実際は、呼んでも飼い主さんを無視したり、気分によって来たり来なかったりするというわんちゃんが多いのではないでしょうか? 

ある程度呼び戻しが効くと、愛犬にも飼い主さんにも数多くのメリットがあります。なぜうまくいかないのか原因を理解し、できるようにするにはどうしたら良いのか考えてみましょう!

わんちゃんに教えておきたい「呼び戻し」って具体的にどういうこと?

▲「リードをつけるよ!」と言うと、素直に戻る愛犬

 「呼び戻しができる」とは、いったいどのようなわんちゃんのことを指すのでしょうか。オビディエンス(服従)訓練の考え方で言えば、「どのような状況下でも」「指示があれば即座に」「まっすぐ一目散に」指示を出した人のもとへ駆け寄るという行動が求められます。

草むらのにおいを嗅いでいても、他のわんちゃんと遊んでいても、指示を出されたらそれまでしていたことをすぐに中断して、寄り道をせずに一直線に飼い主さんのところへ戻ることができるというわんちゃんは、それほど多くないように思えますよね。そして、そこまでの精度が求められる状況というのも、普段の生活の中では考えにくいものです。

ただ、他のわんちゃんとのトラブルや事故や迷子など、呼び戻しがきちんとできれば防げる問題もたくさんありますので、ある程度のトレーニングをしておくことは愛犬を守る上で欠かせないものでもあるのです。

 また、呼び戻しができると、トラブルを防ぐ以外にもメリットがあります。それは愛犬の自由度が高められるということです。呼んでも来ることができなければ、ドッグランで他のわんちゃんや飼い主さんに迷惑をかけそうな時に、結局リードをつなぐかドッグランを退出しなければなりません。また、誰もいない野山でテンションが上がって勝手に遠くへ行ってしまったり、野生動物を追いかけて迷子になってしまったりするかもしれません。呼び戻しによって迷惑や危険を回避することができれば、その分愛犬に自由を与えてあげることができるのです。

わんちゃんが呼んでも来ない! その理由とは?

▲庭だと呼んでも来ないことがある愛犬(もっと遊びたい!と訴えている)

 呼び戻しにはたくさんのメリットがあるというのに、「呼んだら来る」という一見単純なことができないわんちゃんが多いのはなぜでしょうか? それは多くの場合、「呼ばれて飼い主さんのもとへ行ったらイヤな思いをした」「楽しんでいたことが終わってしまった」という、わんちゃんからするとうれしくない経験の積み重ねが原因です。

爪切りやシャンプーなど、愛犬の苦手なことをするために呼び寄せたことはありませんか? イタズラを叱るために呼んだことは? 庭やドッグランなどで楽しく遊んでいた時に呼んで、遊びを終了させたことは? 小さな「イヤだな」の積み重ねが「呼ばれても行きたくない!」という気持ちにつながってしまうのですね。

 わんちゃんの呼び戻しトレーニングが失敗してしまうもうひとつの理由として、「呼ばれても行かなくて済んだ」という経験があります。呼び戻しに従わなくても許されるのであれば、自分の気分で戻る・戻らないを選択するようになるのです。

そのような学習をしたわんちゃんは、飼い主さんに呼ばれた時に何かに気を取られていたらそちらを優先するでしょう。戻ってきたとしたら、その時たまたま他に興味のあることがなかったというだけで、残念ながら飼い主さんの指示に従ったということではないのです。

 上記の通り、わんちゃんが呼び戻しにきちんと反応するかどうかというのは、年齢でも犬種でもなく、これまでの学習の結果によるところが非常に大きいのです。「呼ばれて戻るとろくなことがない」「呼ばれても無視していい」という経験を多く重ねるほど、その考えと行動を変えるのは難しくなってしまいます。

今からでも遅くない! 愛犬と呼び戻しの練習をしよう

▲できれば子犬の内から呼び戻しの練習をしておきたい。

 呼び戻しができるようになるには、やはりトレーニングが必要です。まだ間違った学習をしていない子犬であれば、最初から上記に気をつけて、呼ばれたらとても楽しくうれしいことが起きる!と刷り込んでいきましょう。そしておもちゃや他のわんちゃんなどさまざまな誘惑の中で練習を繰り返し(難易度は徐々に上げてくださいね!)、どんな状況でも呼び戻しに自信が持てるように教えていきましょう。

 すでに呼んでも来なくなってしまっているわんちゃんの場合、当然のことながら時間がかかることを覚悟しましょう。コマンドの言葉を変える(「おいで」で来なくなっているなら「来い」「カム」など)、リードをつけて練習をする、刺激の少ない場所から始めるなど、少し工夫が必要かもしれません。

 呼び戻しを初めて教える場合もやり直しをする場合も、大切なのは「絶対に失敗させないこと」です。呼び戻しの指示を出した以上、リードを手繰り寄せてでも必ず成功させる、ノーリードで誘惑だらけの場所など、失敗する可能性が高い場所ではむやみに呼ばないということに気をつけると良いでしょう。

完璧じゃなくても、愛犬との心地よい関係を目指して

▲一定の距離まで行くと、そろそろ呼ばれると思うのか、私を待つ愛犬

 ここまで書いておきながら、実は私の愛犬の呼び戻しは完璧ではありません。リード付きで歩いている時や自宅の庭でフリーにしている時などに呼んでも、他に気になるものがあればなかなか来てくれないのです。

しかし、野山の中では違います。野生動物の気配など、自宅周辺よりもずっと多くの強い誘惑があるはずなのに、声をかければ素直に戻ってくるのです。これは、野山に入るたびに何度も呼び戻してはフリーにするという練習を繰り返しているためと思われます。

また、ドッグランなどで他のわんちゃんと一緒にいる時にも、呼び戻しの指示に比較的よく反応します。こちらもそういった状況での練習を重ねてきた成果です。

▲ドッグランで激しく遊んでいても、呼べば戻ってきます。

 いつでもどんな状況でも、呼ばれたら必ず飼い主さんのもとへ戻るのが理想ではありますが、完璧を目指すのはとても大変ですよね。そこまでではなくても、ご自身と愛犬の暮らしの中で「こういう時だけは確実に戻ってきてほしい」というルールを決めて練習するのも良いのではないかなと思います。

愛犬を守り、自由度を高める「呼び戻し」について、今一度見直してみませんか?

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