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最高の環境で生まれ育ったはずが・・・ビビりな愛犬はその後どうなった!?

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わんちゃんの性格には、産まれる前から生後数カ月までの環境が大きな影響を与えると言われています。それを知っていた私は、これ以上ないほど恵まれた環境で生まれ育った子犬を迎えることにしたのですが、当の愛犬は驚くほどのビビり犬!

1歳を過ぎても緊張からおなかを壊してしまうほどでしたが、知らない間に克服していたようで・・・。ビビりだからといってあきらめないで! 私が愛犬のために工夫したことと、変化の様子をご覧ください。

選び抜いた愛犬は、極度のビビりだった!?

私がゴールデン・レトリーバー専門ブリーダーから子犬を迎えた理由のひとつに、「心身ともに健全な犬と暮らしたい」という気持ちがありました。十分な栄養と清潔な住環境、愛情あふれる世話人のもとで生まれ育った子犬は精神的に安定していて育てやすいからです。

ブリーダー宅のリビングルームで母犬や兄弟姉妹とともに育てられ、まだ目も耳も開かないうちからさまざまな環境刺激を与えてもらっていた我が愛犬。おかげで我が家での暮らしには初日から馴染み、テレビも掃除機も来客も平気な子犬でした。

しかし一歩外へ出ると突然ビビり犬に変身! といっても一見そうは思えません。お散歩も普通に歩けるし、怖がって暴れるようなこともないのですが、とにかくずっと緊張しているようで、新しい体験をするたびにおなかを壊してしまうのです。

そして他のわんちゃんを見ると固まり、ドッグランでも輪の中に入ることができずにずっと尻尾を下げています。挙句の果てに、翌日は必ず下痢! 人間は初対面でも大丈夫だったのがまだ幸いでしたが、生まれる前からあんなに恵まれた環境だったというのに、本当に不思議でなりませんでした。

▲誰が見ても「ビビってる!」愛犬(もちろん、右側)せっかくドッグランへ行っても緊張しっぱなしでした。

家の中を探検しないのも家具を齧らないのも先住猫を追いかけないのも、育てやすくて助かったのは事実ですが、すべては生まれ持った慎重さからくるものだったのだと思います。

愛犬のビビりを悪化させないために工夫を重ねたものの・・・

本来楽しめるはずのことを怖がったり、必要以上に緊張したり、おなかを壊したり、そのために日常生活の中で制限が生まれてしまったりするのは、わんちゃんの生活の質を下げてしまうことになります。自宅周辺を歩くだけで緊張から口元が泡だらけになるのでは、毎日のお散歩もままならないですよね。

わんちゃんをビビりにさせないため(または生まれ持ったビビり気質を悪化させないため)、生後4~5カ月までの社会化期にできるだけたくさんの人や動物、物や音、場所を経験させることは、子犬育ての上で非常に重要なことです。

私ももちろん、愛犬の社会化には注力を注ぎました。ワクチンプログラムが完了するまでの間にも、抱っこやカートでお出かけをしたり、優しい性格のお友だちわんちゃんに来てもらったり、パピーパーティーに参加したり。車中泊旅行をよくする我が家なので、愛犬も小さな頃から様々なところへ出かけ、新しい経験を数多く積み重ねてきました。

▲ワクチン終了前、カートに乗ってドッグカフェへ。

▲パピーパーティーの様子(生後4カ月)。ほとんど人間にばかり寄り添っていました。

しかし、何度お出かけしても他のわんちゃんに会っても、その翌日はいつもおなかを壊す愛犬。徐々に改善されてきたとはいえ、1歳を過ぎてもビビりなのは相変わらずでした。

特に他のわんちゃんに対する緊張はひどいもので、よだれの多さと毛の逆立ち、尻尾の下がり具合など、全身でビクビクしているのが見て取れます。しかし決して避けるわけではなく、むしろ自分から近づきたがるのです。私はそんな愛犬の姿に「本当は挨拶したい、一緒に遊びたい。だけどどういうわけか、怖い」という心の声を聴くような気持ちでした。

ビビりの愛犬が突如「犬好き」に!? あきらめずにいて良かったこと。

見知らぬわんちゃんと会ったあとは必ずおなかを壊すほど緊張していた愛犬が、突如「犬好き」に変化したのは1歳半頃のことでした。これといったきっかけがあったわけではないのですが、他のわんちゃんに自ら近づき、上手ににおいを嗅ぎ合って、相性の良い子とは一緒に遊べるようになったのです!

ドッグランで他の子から逃げ回っていたのが嘘のように、いつの間にかみんなに挨拶しないと気が済まないほどになっていました。ただし、自分より体の大きなわんちゃんに会うと私の後ろに隠れますが・・・。同時期から、お出かけをした翌日におなかを壊すことも減っていきました。

愛犬のビビりが改善された理由に、思い当たることがひとつあります。子犬の頃とにかくたくさんの経験をさせてはいたものの、ひとつのことをじっくりと時間をかけて観察するタイプの我が愛犬にとってはキャパオーバーだったのだろうということです。

そこで、普段のお散歩でもお出かけ先でも、ひたすらゆっくりとにおい嗅ぎをさせることにしました。怖がりじゃないわんちゃんなら通りすがりに「フン、フン、フン」と嗅げば十分なところ、我が愛犬の場合立ち止まって鼻を押し付け、しばらくの間においを嗅ぎ続けてようやく納得するようなのです。愛犬のペースで社会化トレーニングを行うようになったことで、新しい環境や他のわんちゃんに対する自信をつけることができたみたいです。

生まれ持ったビビり気質は変わりませんが、怖いことを克服して楽しい経験を重ねることで、初めてのことや見知らぬわんちゃんにも必要以上に警戒することはなくなります。今ではすっかり「犬好き」になった愛犬は、仲良く遊べるお友だちも増えました。お出かけや旅行が原因でおなかを壊すこともなくなり、家族の楽しい思い出を作ることができます。

▲すっかりわんちゃん好きになった愛犬!はじめましての子とも楽しく遊べるようになりました。

1歳を過ぎても、こんなに変わることができるのです! 決して長いとは言えない愛犬との貴重な時間、めいっぱい楽しむためにも「うちの子はビビりだから・・・」とあきらめてしまわずに、愛犬に合ったビビり克服法を考えてみませんか?

最高の環境で生まれ育ったはずが・・・ビビりな愛犬はその後どうなった!?
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