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愛煙家飼い主は要注意!タバコが与える犬への影響、受動喫煙に次ぐ三次喫煙とは?

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昔から、嗜好品の一つとしてよく数えられていたタバコ。

愛煙家で且つ愛犬家の方なら、一度くらいは非喫煙者にも影響を及ぼす受動喫煙が犬にも影響するのか、調べた試しがあるかと思います。

ただタバコが及ぼす影響には、そうした受動喫煙だけでなく実はもう一つ見過ごせない三次喫煙というものが存在します。

そこで今回は、愛煙家兼愛犬家の方は要注意!

タバコが犬へ及ぼす基本の影響から受動喫煙によるデメリット、それに次ぐ三次喫煙などについて解説します。

タバコが持つ煙は主流煙・呼出煙・副流煙の3種類、その違いとは?

皆さんは、タバコが持つ煙には3つの種類があるのをご存知ですか?

その3つとは、1つ目が主流煙、2つ目が呼出煙(こしゅつえん)、3つ目が副流煙というものになります。

1つ目の主流煙とは、主に喫煙者の方が肺へ吸い込む煙のことで、後述する副流煙ほどニコチン(血管縮小や心臓負荷)やタール(ガン発生原因物質)、一酸化炭素(血液中酸素運搬低下)といった有害物質の影響は最も少ない煙のことを言います。

次いで2つ目の呼出煙とは、喫煙者が口から吐き出す煙のことを指します。ここにも当然ニコチンやタール、一酸化炭素が含まれています。

そして3つ目の副流煙とは、火が付いたタバコの先端から立ち上る煙のことを指し、1つ目の主流煙と比べると有害物質によって、数倍~数百倍の高い濃度の違いがあるとされる煙のことを言います。

▽『主流煙と副流煙による有害物質濃度の違い』

これらの違いは、当然喫煙しているご本人にも悪影響を及ぼすものですが、呼出煙+副流煙を合わせた受動喫煙は、さらに悪影響があることが分かっています。

またこれらの悪影響は、私たち人の身体だけでなく、家族として迎えた愛犬にも例外なく及ぼしてくるものです。

続いては、タバコの副流煙がどのようにして愛犬に悪影響を及ぼすのか、詳しい内容をご紹介します。

タバコの副流煙による愛犬への悪影響

愛煙家の方にとっては、だいぶ耳の痛い話かもしれませんが、タバコの副流煙は一言で言ってしまえばご自身にとっても愛犬にとっても、『百害あって一利なし』です。

飼い主さんが愛煙家の場合、そのタバコから発せられる副流煙による愛犬への影響は、発ガン率だけでも1.6倍以上になると言われています。

私たち人へ及ぼすタバコの悪影響だけでも口腔・咽頭ガン、肺ガン・肺気腫、喉頭ガン、食道ガン、虚血性心疾患など、様々な悪影響が1.6倍~32.5倍まで幅広く危惧されています。

▽『タバコと病気の関係性』

そして、このように危惧されるタバコの副流煙は、特に小型犬や短頭犬種や長頭犬種が影響を受けやすい傾向にあります。

その理由は、まず小型犬ではその体高の低さが挙げられます。次に短頭犬種や長頭犬種では、その鼻の作りに原因があるとされています。

タバコの副流煙は、一見すると天井へ立ち昇るイメージが強い方は多いと思います。しかし、口から吐き出された瞬間こそ暖かい煙は上に昇るものの、その煙は冷えれば空気よりも比重が大きい重い物質になるため、結果的に地面に溜まる性質を持ち合わせています。このため、普段低いところで生活をしている小型犬への影響は、とても大きなものとなってしまいます。

一方で短頭犬種や長頭犬種は鼻の作りが正反対ではありますが、短頭犬種では“鼻のフィルター機能の弱さと肺への有害物質の到達速度の速さ”が問題となり、長頭犬種では“鼻腔の表面積の広さと有害物質の蓄積のしやすさ”が問題となります。

そうして結果的に患いやすいとされるガンの種類については、小型犬や短頭犬種では肺ガン、長頭犬種では鼻腔ガンが多いと言われています。

タバコの副流煙によるガン以外の犬の病気の可能性は?

それでは、タバコの副流煙によってガン以外に犬の病気の誘発性には、何があるのでしょうか?

結論から申し上げれば、タバコから発せられる副流煙には、次のような病気の誘発性があると言われています。

▼【副流煙がもたらす犬の主な病気】

・咳や喘息
・気管支炎
・鼻腔ガン
・肺ガン
・アトピー性皮膚炎

他にも、直接的に病気というわけではないけれど、マクロファージやリンパ球の増殖(どちらも異常増殖すると自己免疫疾患リスクが高まる)や中咽頭組織のDNA損傷などのリスクも高めます。

特に受動喫煙で意外なのは、アトピー性皮膚炎のリスク増だと思いますが、2014年に行われた愛煙家の飼い主さんを持つ愛犬161頭のアトピー性皮膚炎症状の調査の結果、高濃度の受動喫煙に曝露された犬のアトピー性皮膚炎のオッズ比は、4.38(95%信頼区間:1.10-17.44、p=0.03)だったとされました。

▽『非喫煙者の愛犬と愛煙家の愛犬のアトピー性皮膚炎リスクの違い』

これが何を意味するかというと、非喫煙者の方と生活をする愛犬のアトピー性皮膚炎発症のリスクを1とした場合、愛煙家の方と生活をする愛犬のアトピー性皮膚炎発症リスクは、4.38倍になりやすいという結果を表しています。

ただし、信頼区間が1.10~17.44と幅が広く、推定における不確実性は大きいことも示しているため、タバコが直接的に犬のアトピー性皮膚炎発症の誘発に、寄与しているとは限らない点には注意が必要です。

とはいえ、タバコの副流煙にはこのような様々な悪影響を及ぼす可能性があることは、覚えておきましょう。

受動喫煙に次ぐ三次喫煙って何?

では、受動喫煙に次ぐ三次喫煙をここでは確認していきましょう。

皆さんが良く知るタバコの副流煙からなる受動喫煙は、正確に表すと二次喫煙となります。しかし、その次に問題となる三次喫煙とは、その時に喫煙していなくても衣服やカーペットなどに付着した有害物質の影響を、人や愛犬が受けることを指します。

それこそ、飼い主さんが大好きな愛犬や甘えん坊の愛犬の場合、室内の決まった場所で喫煙をしていても、その部屋にも愛犬が良く入ろうとする場合、意図せず受動喫煙と似た状態で影響を受けている可能性が考えられるのです。

三次喫煙は、一般的に愛煙家であればあるほど、タバコ臭は室内の至る所に蓄積されていき、完全に除去されることはありません。

そのため、タバコ臭が付着してしまった衣服で愛犬と接したり、タバコ臭が付着してしまったソファやベッドで愛犬が寛いだりすると、愛犬は少なからず受動喫煙と同様の影響を受けてしまう危険性があります。また、イギリスにあるグラスゴー大学の小動物医学および腫瘍学の教授であるクレア・ノッテンベルト氏によると、「受動喫煙の影響を受けた場合、ペットはおおよそ8歳頃には喫煙関連の何らかのガンを発症する可能性がある」と指摘したとされています。

三次喫煙を対象としたあるマウス実験においても、そのマウスは三次喫煙によって血小板の亢進で血栓に関する疾患リスクの高まりが報告されています。

実際にご家庭で喫煙していなくても、ご帰宅後の愛犬との接し方次第では、十分注意するよう心掛けましょう。

飼い主が愛犬へのタバコの影響を最小限にするためにできること…

多くの方が知っての通り、タバコというのは依存性が高いために一度手を出してしまうと、なかなか完全な禁煙をすることは難しい代物です。

確かに理想は禁煙ですが、どうしても難しいようであれば、タバコを吸う際には屋外で吸うことを徹底したり、愛犬と接する前には少なくとも手を洗ったり着替えたりすることが望ましいと言えます。また、それに伴う吸殻の処理も、灰皿に置きっぱなしにするのではなく、定期的な廃棄を心掛けることが愛犬の健康を守ることに繋がります。

ちなみに、「加熱式タバコならニコチン量も少なく、影響も低いのでは?」と切り替えを検討される方も居るかもしれませんが、加熱式であってもニコチンが含まれていることには変わりはないため、やはり三次喫煙の影響だけでも下げるのであれば、前述の方法を徹底するのが適切です。

愛犬へのタバコの影響を最小限にするためには、愛煙家で且つ愛犬家の方だとなかなかハードルの高い方法になってしまうかもしれませんが、愛する愛犬の健康を思うなら、少しずつでも実践するよう心掛けてあげましょう。

<参考サイト>

ペットにも受動喫煙による健康被害は存在するのか、またその特徴は何か?―システマティック・レビューの成績から―|メニコン
>https://www.menicon.co.jp/company/life-science/nosmoking/20171104/poster.pdf

ペットも受動喫煙をしている?~犬・猫とタバコの危険性~
>https://www.sowa-kai.jp/mm/wp/wp-content/uploads/2023/04/kinen-3.pdf

ペットにも受動喫煙の影響?
>https://www.nippatsu-kenpo.or.jp/health/smoke/smoke202402.pdf

Man on a mission…
>https://consensus.app/papers/man-on-a-mission%E2%80%A6-congress/194c6fddd4e55a73903d5c5f39bb9216/

 

<参考サイト>

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Canva

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yukako

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幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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