人のお子さんへのおもちゃには、知育トイというものがありますよね。
一般的に子供の知能の発達や創造力・思考力などを育むことを目的とした教育的なおもちゃで、手や指先を動かして感覚刺激・集中力・創造性を養い、自己肯定感を高める効果が期待されています。
今では犬にも人の子供と似た知育トイが発売されていますが、その具体的な必要性や効果には何があるのでしょうか?
今回は、そんな犬の知育トイについて、具体的な必要性や効果、おすすめグッズなどをご紹介します。
犬のおもちゃに知育トイは必要?

結論から申し上げれば、現代の犬にとって犬用の知育トイは必要といえます。
その主な理由は、以下の通りです。順番に確認していきましょう。
犬の長寿化
犬のおもちゃに知育トイを取り入れる理由の一つに、犬の長寿化が挙げられます。
犬の平均寿命は、2008(平成20)年~2017(平成29)年までの10年間だけでも平均13.3歳だった寿命が、14.0歳と+0.7歳(人換算:4~5歳)も年齢が伸びていることが分かっています。
▽『犬の平均寿命推移|アニコムHD調べ』
そして、現在もその寿命は犬種によるものの伸長し続けており、筆者も飼養する柴犬も、2008年では大体13.3歳が平均寿命だった年齢が、2023年時点では約14.7歳が平均寿命とされ、2026年現在も更新されています。
犬の長寿化は、獣医療の目覚ましい発展やドッグフードの改良化などが起因していますが、それと同時に認知症リスクも高めているため、嗅覚を駆使して脳への良い刺激を与えてくれる犬の知育トイは、そのリスク低減に役立てるのに最適です。
ストレス発散
犬のストレス発散方法には、日々の散歩や撫でるといったコミュニケーションは当然のこと、おもちゃ遊び(ボールやフリスビー、引っ張り合いっこなど)もその中に含まれます。
しかしながらこのような日常は、どの方法を取ってしても飼い主さん自身の体力が必要不可欠なため、愛犬からすると、時としてストレス発散が不十分となってしまうことも少なくありません。
そんな時、愛犬の好きなおやつを入れて愛犬自身が前足や嗅覚などを駆使して夢中になれる知育トイを使用すれば、愛犬は飼い主さんの休憩中でも気分転換することが可能となります。
集中力向上
皆さんは、犬の集中力がどれくらいかご存じですか?
犬の集中力は人が思っている以上に長くなく、成犬だと持って約5分、子犬の場合では約3分しか持たないと言われています。そのため、多くのドッグトレーナーの方が行うトレーニングには、その集中力を持続させるために、1回5分を3~4回に分けて行われていることが多いです。
しかし、知育トイはそうした効果にも一役買い、おやつ欲しさや遊びを通した持続的な集中力の向上が期待できます。
知育トイを選ぶ時のポイント

知育トイは主にノーズワーク(嗅覚を使う遊び)型が主流で、別名【宝探しゲーム】や【嗅覚ゲーム】などと呼ばれることでも有名です。
また、このような知育トイには、嗅覚だけに頼らず前足を駆使するガラポン式のおもちゃや犬に馴染み深いボール型などもあります。
ただし、こうした知育トイを選ぶときには、以下のようなポイントを重視する必要があります。
▼【知育トイを選ぶ際の基本ポイント】
・愛犬の大きさ
・知育トイ自体の難易度
・知育トイの丈夫さ・お手入れのしやすさ
愛犬の大きさ
知育トイは通常のおもちゃと同じように、犬種の大きさによって、対象とするおもちゃのサイズに違いがあります。
そのため、デザインや機能性を見て気に入ったからと言ってすぐに購入を決断するのではなく、ご自身の愛犬のサイズに合った知育トイを選びましょう。
知育トイ自体の難易度
人のお子さんが年齢に合わせて知育トイの難易度を上げていくように、犬の知育トイでも最初のうちは簡単なものから始められるものを選ぶよう心掛けましょう。
私たち飼い主は愛犬を可愛がるあまり、可能性についてもつい愛犬を過大評価してしまうものですが、例えそうであっても初めて触るものが最初から難易度が高く、何度やっても上手くいかないようなものは、愛犬だってやる気をなくしてしまいます。
そのため、愛犬に初めて知育トイを与えてあげる際には、まずは飼い主さんがお手本を見せたり、少し頭を使えば成功したりする知育トイを選びましょう。
知育トイの丈夫さ・お手入れのしやすさ
犬が使える知育トイには、布製のものもあればプラスチック製のもの、木製のものなど、いろいろと種類がありますが、選ぶ際には事前に丈夫さを確かめておきましょう。
また、中でも愛犬に与える知育トイの種類がマット型の嗅覚を使って遊ぶノーズワークの場合、使用している素材の多くは布製なので、そのままにしておくと不衛生となってしまいます。
犬の知育トイであっても、その丈夫さやお手入れのしやすさは、しっかりと確認しておくことよう心掛けましょう。
それでは、次章では株式会社ニトリ(所在地:東京都北区、代表取締役社長:似鳥 昭雄氏)が販売する機能性にもコスパ性にも優れたペット専用知育トイグッズ3つをご紹介します。
ニトリのおすすめペット知育トイ3選
ニトリのペット知育トイ①ボール(難易度:★1~1.5)

ニトリで販売しているペット専用知育トイの1つ目は、定価999円(税込)の知育トイボールです。
周りのシリコン製の穴の開いたボールの中には、おやつを入れる入り口2個と出口となる1個の合計三個の穴の開いたカプセルが内蔵されており、入り口には返しが付いているため、そこからおやつを入れます。

中のカプセルはシリコンボールに対して水平(横)に移動できるため、難易度を調整することも可能です。
慣れないうちはシリコンボールの穴が大きく開いた場所にカプセルの開口部分を合わせて愛犬に成功体験をさせてから、徐々に開口部を出づらい場所に移動させて遊ばせてあげると、成功体験の積み重ねによる集中力向上が見込めます。
ニトリのペット知育トイ②おやつパズル(足形/難易度:★2)

ニトリで販売しているペット専用知育トイの2つ目は、定価1,290円(税込)のペットの足を模したおやつ知育トイ(パズル)です。

計13個のポケットがあり、外側(指)部分にあるポケットには場所によって縦横不規則に取り付けられた突起があり、開けられる方向に違いがあります。

また中央(掌球)部分のポケットは、昔のカメラフィルム入れのようなカップをくぼみから取り出さないと回らない仕組みとなっているため、難易度は商品の中では中級者向けです。
ただ、コツを掴めばポケットの稼働は規則性があるため、慣れた時にはおやつを入れるポケットに間隔を空ける工夫をすると飽きることなく楽しめます。
ニトリのペット知育トイ③縦回転(ガラポン式/難易度:★2.5~3)

ニトリで販売しているペット専用知育トイの3つ目は、定価999円(税込)の縦回転に回るガラポン式知育トイです。

3つそれぞれに用意されたおにぎり型のおやつ入れは一つずつ独立して回るため、愛犬の好きなおやつ3種類をそれぞれのカップに入れて遊べます。

ただ、このタイプは鼻だけではなく上記画像のように前足を駆使しながら絶妙な力加減で回さないと、中のおやつの大きさによっては失敗することも多いため、普段使っている知育トイが嗅覚のみというワンコの場合、難易度的には中~上級者向きとなるかもしれません。といっても、この知育トイはそれぞれ独立した動きで回せること、違ったフレーバーのおやつを3種類入れてあげることができるという点において、少なくとも嗅覚・触覚・味覚が刺激されるため、集中力やストレス発散などは、ダントツで効果的といって良いでしょう。
知育トイを使って愛犬を遊ばせるときの注意点

知育トイは、愛犬にとって集中力や思考力などを養う優れたおもちゃです。
しかし、このようなおもちゃを使って愛犬を遊ばせるときには、清潔さを維持することも然ることながら、破損などを起こさないように見守ることにも注意しましょう。
特にまだ遊び盛りや力加減がよくわかっていない子犬の場合、プラスチック製の知育トイだと口を使った力任せの遊び方は、一部を破損させて誤飲してしまったり、ケガをしてしまったりする恐れがあります。
また、お留守番の間だけ使用するのも、場合によっては『知育トイが出てくること=飼い主さんが出かける』と学習してしまうこともあるため、基本は見守りながらの使用を心掛け、知育トイだからといって、一日の愛犬の食餌摂取量を超えての使用とならないようにも注意しましょう。
まとめ

いかがでしたか?
犬にとって、嗅覚を使うことで得られる日常の情報というのは、一種のエンターテインメントのようなものです。それは、子犬であっても成犬であってもシニア犬であっても変わりません。
ただ、この先犬の長寿化が人同様ますます進めば、飼い主にとっては嬉しい反面、同時に愛犬の認知機能の衰えというものには、何かしらの対策が必要です。
そんな時、認知機能に対する衰えの一助となるのが知育トイです。
愛犬が若くても「まだ若いから」ではなく、「今からやろう」という気持ちで、ぜひ愛犬に知育トイを使わせてあげてください。
<参考書籍>
小型犬から大型犬まで、現役医師が犬種別の悩みも解説!いぬ大全304|藤井康一(藤井動物病院院長)
<画像元>
PhotoAC
筆者提供
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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