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犬も夢を見るの?睡眠中の愛犬の不思議な寝言や行動について

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愛犬が眠っている時、寝言やちょっと不思議な行動を見かけたことありませんか?「きっと夢をみているのでは?」と思う飼い主さんも多いと思います。

しかし、犬は人間と同じように本当に夢を見ているのでしょうか?見るとしたらどんな色でどんな内容の夢を?想像してみると気になることがたくさんありますね。今回は、犬の睡眠中の行動や犬も夢を見るのかについて調べてみました。

犬も夢を見るの?

実のところ、なぜ犬が夢を見るのかは今の科学では詳しく解明されていません。犬の睡眠脳波を科学的に計測できたところで、犬に夢を見ていたかどうか尋ねて答えることができない限り立証が難しいためです。

しかし、犬や猫にも人間と同じような睡眠サイクルがあるという論文がいくつか存在するため、犬も人間と同じように夢は見るのだと考えられています。

夢を見ている時の犬の行動とは?

犬が夢を見ている時の行動には主に以下のようなものがあります。

【犬が夢を見ている時の行動】
・寝言を言う
・まぶたが痙攣する
・白目になる
・足をパタパタ・ピクピク動かす
・しっぽを振る

どれも見ていてほほえましい仕草ばかりですね。リラックスして寝ているのかな?と思うと飼い主としては嬉しくなりますね。

我が家の愛犬のトイプードルも、先代のパグも眠っている最中に白目をヒクヒクさせたり、寝言をキュンキュン言ったり、足の先をピクピク動かし、まるで走っているような動きをすることがあります。

そんな姿を見て、「どんな夢を見ているのかしら?楽しく遊んでいる夢かしら?」と思ったりします。

なかには睡眠中にしっぽをパタパタ振ったり、自分の寝言で起きてしまったり、飛び起きて吠える犬もいるそうです。人間でも自分のはっきりした寝言で目を覚ますのと同じですね。

犬の睡眠サイクルについて

犬の1日の睡眠時間は成犬で12~15時間、成長期の子犬で15~18時間、老犬は子犬と同じくらいの睡眠時間と言われています。犬は一日の半分以上を睡眠に費やしています。

いくつかの研究で犬にも睡眠サイクルがあるという論文が発表されていることから、犬も人間と同じように夢を見ているのではないかと言われています。

ノンレム睡眠とは?

犬は睡眠に入ると呼吸が不規則になり、血圧と体温が低下し、心拍も減少しノンレム睡眠に入ります。ノンレム睡眠時は眠りが深く、大脳の活動も低下するため、多少の物音では起きないことが多いです。大脳の活動が低いほど眠りは深くなるため、睡眠の質は高くなります。

ノンレム睡眠のタイミングに寝ている愛犬を起こしてしまうと目覚めが悪いこともあり、夢を見ていることは少ないようです。

レム睡眠とは?

だんだんと眠りが深くなると次に現れるのがレム睡眠です。睡眠中枢の働きで筋肉の緊張がゆるみ全身の力が抜けている状態になります。

その一方で脳内は活発に活動するため、犬の眼球が素早い動きをします。これを急速眼球運動(rapid eye movement)の頭文字を取ってレム睡眠と呼ばれています。

レム睡眠の時は脳が働いているため、この時に夢を見ることが多いと言われています。

このノンレム睡眠とレム睡眠の繰り返しの睡眠パターンは人間とほとんど同じですが、人間はこの周期を約90分で繰り返しているのに対して、犬は約20分周期で繰り返していると言われています。

さらに犬の睡眠は浅い眠りの時間の方が長いため、人間よりも多くの睡眠時間が必要になるのです。これは外敵に素早く反応するためだと考えられています。

愛犬が寝言を言っていても起こさなくていい?

愛犬が眠っているときにまぶたを痙攣させたり、キュンキュンと寝言を言ったり、足をパタパタさせたりすることがありますが、こうしたことはよくあることのため心配は無用。起こす必要はありません。

犬も人間と同じように夢を見ることでレム・ノンレム睡眠を繰り返し、脳内の記憶や感情の整理と体力の回復をしていると考えられます。

愛犬がこうした行動を起こしているからといって夢を見ている時に無理に起こすことを毎回してしまうと、睡眠サイクルがうまく取れず、精神的に不安定になってしまう恐れがあります。基本的には起こさず、夢を見ることをわざわざ妨げる必要はありません。

反対に、愛犬がぐっすり気持ちよさそうに寝ているからと気を使い過ぎて、掃除機掛けを違う時間にずらすことやテレビを消すことまでする必要はありません。

犬や動物の睡眠は外敵にいち早く気が付けるようにもともと浅いものです。人間の睡眠の質とは異なるので気を使う必要はありません。

寝言?いびき?こんな場合は要注意!

犬が睡眠中の寝言や行動についてお話ししてきましたが、次のような行動がある場合は注意が必要です。

【犬が睡眠中の注意すべき行動】
・いびきが酷い
・ぷくぷくと口から泡を吹く
・よだれが酷い
・細かい痙攣が長く続く
・苦しそうな声
・呼吸が止まる
・興奮

犬にも睡眠時無呼吸症候群が認められています。いびきが酷い場合や呼吸の停止、苦しそうな声、よだれが多いなどの様子が見られる場合は注意が必要です。

パグやシーズーなど鼻が低い犬種は特にいびきをかきやすいですが、長時間何回も苦しそうに繰り返す場合は呼吸器系の病気の他に脳の病気も考えられるため、獣医師に診てもらうことをおすすめします。

口からぷくぷくと泡を出したり、細かく体を痙攣したりする様子が見られたら、それはてんかん発作の可能性があります。てんかん発作は起きている時も睡眠時も起こる発作です。

普段から一緒にいる飼い主さんなら愛犬が睡眠中の寝言やいびきに異常が起きた場合、すぐに気が付けるはず。

いつもと違うなと感じたら、睡眠中の動画を撮影し、それを獣医師に診てもらいましょう。動画があれば正確に診断してもらうことができるはずです。

まとめ

犬が人間と同じように夢を見ているのかは立証が難しいところですが、愛犬の睡眠中の寝言や行動を見るときっと何かしらの夢を見ているに違いないと感じますよね。

犬の視力で見える色は青色と黄色とグレーという研究結果もあることから、カラーの夢を見ているかもしれません。

どんな夢を見ているにせよ、高い質の睡眠時間を取ることができるよう、寝言やいびきの観察をしていつもと違うと感じたら獣医師に相談しましょう。

<参考書籍>

イヌが好きになる50の疑問 吉田悦子(著)

<参考URL>

横須賀市つだ動物病院(犬や猫たちも夢をみるのでしょうか?)
>https://bit.ly/382PNzH

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石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。