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「飼いたい犬」と「飼える犬」は違う!? 自分に合ったタイプの愛犬と巡り会うには。

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 「犬と暮らしたい!」と思った時、どんなことを基準にわんちゃんを選びますか?

特定の犬種が好きという方は、その犬種のどこに惹かれるのでしょうか?

わんちゃんとの暮らしは楽しくて素敵なものですが、それだけではありません。ライフスタイルに合わないタイプのわんちゃんを迎えることは、最悪の場合愛犬を手放すという結果につながることも・・・。

これからわんちゃんとの暮らしを考えている方、愛犬と飼い主さん双方の幸せのために、「飼いたい」と「飼える」の違いについて考えてみませんか?

「飼いたい」ではなく「飼える」を基準に犬を選ぶ重要性

 新しくわんちゃんを迎えようという時は、とってもワクワクしますよね。テレビやSNSで見て「愛犬とこんな風に暮らしたい!」と夢を膨らませることもあるかと思います。しかし、実際に犬と一緒に暮らすことを考える時には、見た目や性格の一面だけではなく、より深く細かい部分に目を向ける必要があるのです。

 犬との暮らしは楽しいことばかりではありません。散歩や食事、お手入れやトレーニング、部屋の掃除など、毎日必ずしなければいけないことがたくさんある中で、自分自身の生活や体力などのキャパシティーを超えるようであればストレスとなってしまいます。

それは飼い主さんだけではなく、人間にすべてをゆだねているわんちゃんにとっても不幸な結果につながってしまいます。最近問題となっているコロナ禍で癒しを求めて飼い始めたペットの飼育放棄がその最たる例です。

 犬種や性格によって、飼育のポイントや難易度、かかる費用までもが大きく変わってきます。愛犬を迎える時には、憧れや理想だけではなく、きちんと現実を見て、どんなタイプのわんちゃんが自分たちのライフスタイルに適しているか吟味することが欠かせないのです。

自分にとって「飼える」犬とは?

 「犬と暮らしたい」と思った時に考えるべき重要なポイントを3点挙げてみましょう。

1.運動量、知能の高さ、ケアの難易度  

 犬種によって必要とする運動量や刺激は大きく異なります。小型犬でもジャックラッセルテリアのように膨大な運動量を求める犬種もいれば、大型犬でも歩き散歩で満足できる場合もあります。

また、同じレトリーバー種でもラブラドールはゴールデンの2~4倍もの運動量が必要と言われています。さらに、いわゆる「頭のいい犬種」は知的な刺激も必要とするため、体の運動に加えてクリッカートレーニングやノーズワークなどの頭を使う遊びを用意することが理想的です。

運動や知的な刺激の不足は破壊行動や攻撃的な態度につながり、一緒に暮らすことが難しくなってしまいます。

 また、わんちゃんのサイズや毛量・長さは日々のお手入れのしやすさに直結します。雨だから、地面がぬかるんでいるからといって必要な運動をさせなければストレスになりますので、お散歩から帰った後のお手入れについても考えた方が良いですね。

被毛が長いわんちゃんは指の間の毛を定期的にカットしなければ床で滑りますし、さらに皮膚が弱ければ足を洗った後は炎症を起こさないように毎回しっかりと乾かしてあげる必要があります。もちろん、自宅でシャンプーをするなら大きくて毛が長い子ほどそれなりの苦労を伴います。

▲後のお手入れは大変だけど、たくさん遊ばせてあげたい!

2.愛犬に使える時間、お金、体力

▲多くの運動量が必要な犬種は、ドッグスポーツをさせるなどの工夫もしてあげたい。

出典元:https://www.photo-ac.com/

 家族全員が仕事や学校などで留守にしがちという家庭であれば、愛犬に費やせる時間は限られてしまいます。わんちゃんはほんの10数年の生涯を、家族と過ごすことを何よりの喜びとして生きています。仕事と家事でどんなに疲れていても、愛犬が必要とする運動量を与え、触れ合いの時間を設け、食事やお手入れを欠かすことはできません。

また、ひとりぼっちで過ごす時間を極力少なくするには、家族の誰かが常に家にいる状態にするか、デイケアなどに預けなければなりません。そのためには時間だけではなく経済的余裕も必要となります。動物福祉大国として知られるスウェーデンでは、犬だけで6時間以上留守番させることを法律で禁止しています。それだけ、犬にとってひとりで過ごすことが苦痛だということなのです。

 運動もトレーニングもお手入れもお金を払ってプロにお任せすれば、多忙な生活でも犬と暮らすことはできるでしょう。しかしそのどれもが愛犬との関係づくりにおいて重要なことですから、特段の事情がない限り自分でおこなうのが飼い主としての務めではないでしょうか。

3.都合の悪い部分の正確な情報を!

  「この犬種と暮らしてみたい!」と思った時、どうしても素敵な部分にばかり目が行ってしまうと思います。それは賢さであったり穏やかさであったり、見た目の華やかさ、かわいらしさであったりするかもしれません。しかし美しく優しく見えるわんちゃんの飼い主さんは、お手入れやトレーニングなどの努力を日々重ねているのです。

我が愛犬は一見優美なゴールデン・レトリーバーですが、家や服は常に毛だらけだし、よだれは落ちるし、長い飾り毛は汚れやすく乾きにくいし、他のわんちゃんが大好きで突進していかないように常に見張っているし、撫でてくれる人には飛びつかないか、よだれがつかないかハラハラするし、結構気を遣う部分があるのです。

いいなと思ったわんちゃんのマイナス部分にもきちんと向き合って、そういう部分も含めて「この犬種がいい!」と思えることが理想ですね。

「好きだからこそ、飼わない」「大好きだから、暮らし方を変える」そんな選択もあり!

 犬との暮らしは素晴らしく楽しいと同時に、想像以上に大変なもの。愛犬を幸せにするために、自分には向いていない犬種を知ることも大切です。私自身、一緒に暮らしてみたい犬種はいくつかあれども、今の自分には満足な運動量を与えてあげる自信がないために迎えることを断念しています。

現愛犬との暮らしの中でも、フルタイムで働き体力のあまりない私にとって実は少しだけ無理をしていると感じる部分もあります。しかしゴールデン・レトリーバーと暮らしたいという気持ちが強すぎて、生活の中で折り合いをつけて愛犬に費やす時間とお金と体力を捻出しているのです。それでも、もしもゴールデン・レトリーバーがもっと大きかったり毛の量が多かったりしたら、諦めざるを得なかったかもしれません。

▲手間もお金もかかるゴールデン・レトリーバーとの暮らし。それでもやめられない!

自分のライフスタイルに合わせて一緒に暮らす犬種を選ぶことがわんちゃんと飼い主さん双方のためにベストだとは思いますが、「マイナス面含めてこの犬種がいい!」というわんちゃんとめぐり会い、暮らし方を変えていくこともまた素敵な人生かもしれませんね。

「飼いたい犬」と「飼える犬」は違う!? 自分に合ったタイプの愛犬と巡り会うには。
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