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【初心者必見!】愛犬を褒めるだけではダメ?!褒めるしつけの落とし穴【動物看護師が解説】

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「犬を褒めるしつけをしよう」「犬は褒め方が大切」ということをよく聞きますね。

最近は叱るしつけより、褒めるしつけを取り入れる方も増えてきました。

しかし、褒めるだけで何でも上手くいくかというとそうではありません。

褒めるしつけで陥りがちな落とし穴を一緒に学んでいきましょう!

褒めるしつけ、その落とし穴とは?

まず「褒めるしつけ」と「叱るしつけ」の違いは何でしょうか?

「褒めるしつけ」と「叱るしつけ」の違い
●褒めるしつけは、褒めて望ましい行動の頻度をあげること。
●叱るしつけは、叱って望ましくない行動の頻度を下げること。

簡単にいうと、褒めるしつけは犬が怖がる事や嫌なことをするのではなく、喜んでその行動を取るようにしてあげる事です。

一見、わんちゃんにとって良い事だし、なんの問題もないように感じますね。しかし、どんな状況でも褒めるしつけが万能かというとそうではありません。

褒めるしつけは、「行動の頻度」にアプローチはできますが、「わんちゃんの気持ち」にはアプローチできません。

そのため、しつけの内容によっては褒めるしつけが適さないことがあります。

<褒めるしつけが適さない例>

例えば、動物病院が苦手で診察台に上がる事に恐怖を感じている子がいたとします。
診察台に乗ったら「オスワリ→褒める」をくり返していれば、自発的にオスワリはしてくれるようになるかもしれません。しかし怖い気持ちが消えずに、オスワリをしながらブルブル震えていたらどうでしょうか。褒められるので「スワル」という行動の頻度は上がりますが、苦手意識はそのままです。

「褒めること」だけに注目していると、気づかないうちに犬の気持ちを置き去りにして我慢させてしまうことがあるのです。

褒めるしつけが通じない場合

褒めるしつけの落とし穴は、「褒めること」だけに着目していると、犬の気持ちを置き去りにすることがあるとお伝えしました。

では、具体的に褒めるしつけが通じないケースはどんなことが考えられるでしょうか。

<褒めるしつけが通用しない場合>

●犬が恐怖や嫌な気持ちを持っている
●褒めることが犬のご褒美になっていない

犬が恐怖や嫌な気持ちを持っている場合

わんちゃんが物事に対し嫌な気持ちや恐怖を持っていると、嫌な気持ちや恐怖の方が勝ってしまう場合があります。

そうなると飼い主さんの言う事を聞かないので、褒めることができません。

少しわかりにくいので、具体例で見てみましょう。

<チャイムに対して犬が吠える例>

褒めるしつけでは「ハウスに誘導してオヤツを与える」という方法があります。
しかしチャイムに対して恐怖や嫌な感情の方が強い場合、ハウスに入れなかったり、吠え止むことができません。
「恐怖」や「嫌だ」という感情が強いわんちゃんは「嫌な対象を追い払う事」が最優先になるので、褒める方法ではうまくいかないのです。

褒めることが犬のご褒美になっていない場合

褒めるしつけの場合、わんちゃんにとって嬉しいことがご褒美になります。

そのため、わんちゃんが何が嬉しいのかを知っておくことが大切です。

<犬のご褒美になっていない例>

●実はそのオヤツはあまり好きではない
●実は撫でられることが好きではない
●実は誉め言葉(いい子など)を理解していない
●信頼関係ができていない

上記のような場合は、わんちゃんの気持ちに反しているのでご褒美にはなりません。

そのため褒めるしつけをしていても、褒めても喜ばない、褒めてるのに反応がないという状態になってしまいます。

犬を嬉しい気持ちにするしつけも覚えよう!

さて、今までの内容で下記のことがわかりました。

●褒めるしつけは、恐怖や苦手意識があると適さない
●褒める事ばかりに着目すると、犬に我慢をさせることがある

では、褒めるしつけが向かない場合、どのような方法がとれるでしょうか?

オススメなのが「犬を嬉しい気持ちにするしつけ」です。

犬を嬉しい気持ちにするしつけは「行動よりもまずわんちゃんの気持ちを変えていこう」という方法です。

条件づけを使ってその行動を取ると反射的に嬉しくなるようにしつけていきます。

●褒めるしつけ→行動や頻度を変えやすい
●嬉しい気持ちにするしつけ→犬の恐怖や苦手意識を変えやすい

芸や日常のルールを教えるときには、褒めるしつけが役立ちますが、わんちゃんに怖い物や苦手な物がある場合には「嬉しい気持ちにするしつけ」を使って、わんちゃんの気持ちをまず変えていくことが大切です。

気持ちに寄り添う方法なので、愛犬との信頼関係を築くことにも役立ちます。

初めてわんちゃんにしつけをする場合、本やインターネットなどで色々調べますね。

褒めるしつけのことを目にする機会も多いと思います。

わんちゃんを褒めてしつけることはもちろん大切ですが、中には向いていないしつけ内容もあります。

「褒めるしつけ」にプラスして「犬を嬉しい気持ちにするしつけ」も覚えることが大切ですね。

<参考文献>

犬の行動学入門 鹿野正顕、中村広基 (著), 森 裕司 (監修)

吠えた時にご褒美をあげると吠えは減る?トレーニング上級者が陥りやすいこと|ドッグトレーナー連載
https://petlives.jp/love-dog/10396

「ほめるしつけ」を越える!? 犬の気持ちにアプローチするポジティブトレーニング
https://petlives.jp/love-dog/8451

<画像元>

Unsplash

illust STAMPO

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師
【初心者必見!】愛犬を褒めるだけではダメ?!褒めるしつけの落とし穴【動物看護師が解説】
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