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ポイントを押さえれば簡単!愛犬の手作りごはんを始めてみませんか?

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「愛犬に手作りごはんを与えてみたい!」と思う飼い主さんが増えてきていますが、同時に「本当に良いのかよく分からない」「栄養バランスを考えるのが難しそう」という声もよく聞きます。

大切な愛犬の健康に直結することですから、慎重になりますよね。そこで、ずぼらな私でも長年愛犬の手作りごはんを続けていられるその秘訣をお伝えしたいと思います!

愛犬の手作りごはんのメリット

▲食材から自分で選ぶことができるのは大きなメリット!

数多くあるわんちゃんの手作りごはんのメリットの中で、特に私が重要だと感じるものを3点ピックアップしてみました。

1.食物からの水分

わんちゃんの健康のために水分摂取が大切なのは、私たち人間と同じ。ドライのドッグフードに水をかけて与えるのが良いという話も聞きますよね。しかし、飲み水に比べて肉や野菜など食物に含まれる水分は効率よく細胞へ吸収されます。

実際、ドライフード+スープから完全手作り食に切り替えたとたん、我が愛犬の尿量は驚くほど増えました。水を飲む量は減ったので、食物からの水分がしっかり吸収されている証拠です。

また、ドライフード(特にクエン酸を使用しているもの)に水分をかけて与えることで胃捻転のリスクが高まるという研究結果もありますので、注意が必要です。

2.食材の安全性

ドッグフードの安全性を製造会社がアピールしているからといって、完全に信用するのは危険です。たとえば原料を仕入れる前の段階で使用されている添加物については原材料一覧に表示する義務はないため、パッケージを見ただけでは分からないのです。

反面、手作りごはんであれば食材やサプリメントの品質にこだわることができます。近所のスーパーで食材をそろえたとしても、少なくとも自分たちと同じレベルでの食の安全性は確保できますよね。

ペットフードに使用されるさまざまな原材料に関する各国の法律を調べることや、その抜け穴を狙ったかのような市販フードの表示方法に嫌気がさした私には、手作りごはんの方が安心して与えられると感じています。

3.未知の栄養素とフードシナジー

市販のドッグフード(総合栄養食)には、研究結果に基づいたわんちゃんにとっての必須栄養素がすべて含まれています。しかし栄養学が日々進歩する中で、現時点では必要とされていないけれど実は大切な働きを持つ栄養素があるかもしれません。

また、食材には一緒に食べることで栄養効果が高まる良い食べ合わせというものがあります(「フードシナジー」と呼びます)。焼き魚に添えてある大根おろしの消化酵素はタンパク質の消化を助ける作用があるし、レバニラ炒めのニラはレバーに含まれるビタミンB群の吸収を高めます。

さまざまな食材から作った手作りごはんを食べることで、未知なる栄養素を摂取することも、フードシナジーによる相乗効果を得ることもできると考えられます。

ドッグフードから変えると「健康になる」「キレイになる」と言われる手作りごはん。メリットの理屈を考えてみると納得いくのではないでしょうか。

愛犬の手作りごはんは難しい?

手作りごはんのメリットは分かっていても、実際作るとなると躊躇してしまう人もいるかもしれませんね。しかし正式に栄養学を学んでいないからといってあきらめてしまうのはもったいないほど、手作りごはんには良いところがたくさん!私が愛犬の食事を作るにあたって心がけていること、思うところは以下3点です。

1.最低限の知識+実践しながら勉強

難しくないとは言っても、最初に基礎知識をつけておくことはやはり必須です。中でも犬の生態と消化の仕組みについては、セミナーや通信講座などで体系的に学んでおくことをおすすめします。それらを理解すれば、おのずと与えるべき食材や調理法が分かるはず!

本やインターネットには誤った知識や古い情報も混在しているため、最初に正しい知識をつけて実践しながらスキルアップのために読むと良いでしょう。愛犬の健康のための情報収集ですから、きっと楽しいと感じるはず!

2.完璧な栄養バランスなどない!

市販のドッグフードと同じようにAAFCOの栄養基準値を参考にするのは分かりやすくて良いかもしれませんが、いくら数字だけ合わせても愛犬が消化吸収できるかどうかは別の話。それに先ほど述べたとおり、生きた食材には計算しつくされたドッグフードからは得られないメリットもあるのです。目の前の愛犬の状態から過不足がないかを判断することが大事だと感じています。

3.時には手抜きも♪

毎食、毎日、ごはんを完璧にする必要はありません。私は自分が体調不良で動くのもつらいときに、炊いたご飯に納豆と卵をかけただけの「納豆卵ごはん」をあげたこともありますよ(大喜びしていました!)。

今の愛犬は消化に問題があるので手抜きが難しいのですが、健康な子なら1食や2食、偏った食事にしても良いのではないでしょうか。栄養バランスは週単位、月単位で考えると負担が少なくなり、手作りごはんを継続しやすくなります。

ここだけは押さえておきたい!愛犬の手作りごはん

手作りごはんの良さと、意外と手軽に続けられるということをお伝えしたところで、「ここだけは押さえておきたい!」というポイントを3つ、ご紹介します。

1.極端なレシピはNG!

手作りごはんを作るにあたって専門知識や資格は必要ありませんが、同時にわんちゃんの健康が心配になってしまうようなレシピが本でもインターネットでも数多く見受けられるのも確か。

例えば、「ヘルシー」だからとササミ肉とキャベツと白米だけ!といった極端なレシピは、時々ならともかく毎日食べさせるものではありません。脂肪分も塩分も大切な栄養素ですし、犬という生き物は人間より多くのカルシウムを必要とします。

完全無欠の食事を目指さなくても、生態を考慮して必要な食材を選びたいものですね。

2.愛犬をよく観察しよう!

犬の栄養学についてきちんと勉強してレシピを組み立てることも負担にならないのであれば良いかと思いますが、その結果が愛犬にどのように現れているのか観察することの方が大切です。

数字上どんなに「完璧」なレシピでも、便が緩くなったり、体重の増減が思わしくなかったり、皮膚や毛の状態が悪化したりするなら、見直す必要があります。

わんちゃんによっても異なりますが、食事が合う・合わないは便と体臭に如実に表れるように感じます。計算機だけではなく愛犬ともしっかり向き合って、ベストな食事を作ってあげたいですね。

▲愛犬の体重や便の状態など記録しておくのがおすすめ!

便の状態や体重をアプリで記録し、ごはん作りに反映させます。

私が使用しているのは「超じぶん管理リズムケア」というアプリ。ペット用ではありませんが、自由度が高いため愛用しています。

3.定期的な健康診断を!

手作りごはんを続けるなら定期的に健康診断を受けることをおすすめします。何も問題がなさそうに見えても、体の中で変化が起きているかもしれません。

愛犬が健康体であり、飼い主さんがある程度の知識を持って作るごはんであれば大きな問題にはならないと思いますが、健康状態を把握しておくことは食事を作る際の安心材料にもなりますよ。

▲消化がニガテな我が愛犬の手作りごはんは、ちっとも「映え」ません。

食材から選んだごはんを美味しそうに食べる愛犬の姿を見るのはとてもうれしいものです。

愛犬の手作りごはん、思い切って始めてみませんか?