わんちゃん同士でじゃれあって遊ぶ様子は、とってもかわいらしいものですよね。
犬同士でしか味わえない楽しさがあるのでしょう、我が家の愛犬は他のわんちゃんに会うと大喜びします。しかしどの子とも上手に遊べるわけではないようで・・・。
愛犬と相手のわんちゃんの性格や遊び方、飼い主としての注意点など、犬同士で遊ばせる際のポイントについて考えてみました。
愛犬の性格や好みを知ろう!
愛犬を他のわんちゃんと遊ばせたいと考えた時、まずはご自身の愛犬についてよく把握しておく必要があります。愛犬はどんな性格をしていますか? どんなことに興奮しますか? 何をされたら嫌がりますか? おもちゃには執着しますか? 愛犬の性格や行動の傾向(○○な状況では興奮しやすい、など)を知っておくと、他のわんちゃんと接する際に役立ちます。
私の愛犬は他のわんちゃんが大好きですが、ちょっと怖がりなので、初めて会う子にいきなり吠えられたり追いかけられたりすると、もう遊べなくなってしまいます。仲良くなるには、最初にびっくりさせないよう気をつける必要があるのです。
また、わんちゃんにはそれぞれ好みの相手があるようです。見た目や年齢、性格によって、「遊ぶ/遊ばない」の判断をすることがあります。体の大きさや犬種、毛色、性別や年齢など、どうしようもない部分で区別する場合は、苦手なタイプのわんちゃんとの接触を増やして「見た目は関係ないんだ!」と学習してもらうと良いですね。
一方、テンションの違いで受け入れにくい相手もいるようです。我が愛犬は自分よりテンションの高い相手には引いてしまって遊べなくなります。こちらも最初が肝心で、相手のわんちゃんに落ち着いて接してもらうようにして、慣れた頃に本領発揮してもらうと問題なく仲良くなれたりします。
愛犬の性格も好みもさまざま。少しコントロールしてあげることで他のわんちゃんと上手に遊べることもありますが、決して無理はさせずに、愛犬の気持ちを尊重してあげましょう。
相手のわんちゃんの様子と飼い主さんの対応を確認しよう!
わんちゃん同士で遊ばせる時は、相手のこともよく観察する必要があります。まず、相手のわんちゃんの興奮度合いや攻撃性の有無を見極めましょう。落ち着いているか、遊びたがって興奮しているか、緊張しているか、近づいても怒ったりしないかといった点から、愛犬の性格や好みとマッチするか確認すると良いですね。
また、おもちゃへの執着心も大切なチェックポイントです。お互いにおもちゃを守りたいタイプだとトラブルになりやすいので、おもちゃは出さずに遊ぶのが無難でしょう。
同時に確認したいのが、相手の飼い主さんについて。
自分のわんちゃんのことがよく分かっていて、必要に応じてコントロールできる人なら安心ですね。わんちゃんから目を離さず、困った行動はきちんと止めてくれる人なら、わんちゃん同士の相性が多少合わなくても上手に付き合えます。
ご自分の愛犬同様、相手のわんちゃんにも性格や好みがありますので、中にはどうしても仲良くなれない子もいるでしょう。私たち人間にもいろいろな種類の友だちがいるように、愛犬がみんなとじゃれ合って遊べなくても良いと割り切ることも必要かもしれません。
犬同士の遊びの最中に飼い主が気をつけたいこと
どんなに仲良くなれた相手でも、犬同士ほったらかしにしておくのはトラブルの元。飼い主である私たちが気をつけたいポイントについて3点挙げてみましょう!
1.相手のわんちゃんが嫌がることをさせない
攻撃やマウンティングなどの明らかな迷惑行為は制止すべきというのは分かっていても、遊ぶ勢いが良すぎたりしつこく誘ったりと、悪気がない行動に対して相手がストレスを感じているかどうか気づけるでしょうか? 同じことをしても平気なわんちゃんもいますが、中には「嫌だな」と思う子もいますよね。
相手の耳や目、背中の毛、尻尾、体の向きなどをしっかり観察して、微妙なストレスサインが見られたらすぐに愛犬を引き離しましょう。そのまま放置していると相手の子の堪忍袋の緒が切れてしまうかもしれませんからね!
2.おもちゃを奪わせない・守らせない
お互いにおもちゃを取ったり取られたりして楽しんでいるなら問題ありませんが、愛犬が躍起になっておもちゃを追いかけたり、くわえたおもちゃを決して渡そうとしなかったり、抱え込んで守るそぶりを見せたりしたら危険信号!
初期段階であれば「その行動はいけない」と教えることで正しい遊び方を身につけさせましょう。
すでにおもちゃを守る行動が定着しているなら、お友だちと遊ぶ時はおもちゃを出さない方が安心です。
▲楽しく取り合いっこするのはOK!
3.愛犬が飼い主の指示を聞ける状態を保つ
どんなに楽しく遊んでいても飼い主さんが呼べば戻ってくることや、マテをかければ遊びを我慢することは非常に重要なトレーニングとなります。
飼い主さんの指示を聞く耳を持っているということは、興奮している中でも自制心を保てているということ。その心を育てておくことで、先に述べた2点についてもコントロールしやすくなります。
他のわんちゃんが苦手な相手には・・・
もうひとつ心がけたいこととして、犬同士で遊ぶのが好きではない子への接し方です。
他のわんちゃんに興味がなかったり怖がってしまったりする子に対してはむやみに遊びに誘わず、適切な距離感を保てるのが理想的です。
愛犬が自分で相手に合わせることができない場合は、飼い主さんがきちんと教えてあげるといいですね!
▲「遊ぼうよ!」とはしゃぐ我が愛犬に対し、迷惑そうな表情の相手のわんちゃん。
この子のサインを上手に読めなかった愛犬に声かけして止めることで、次回から上手に接することができるようになりました。
犬同士で追いかけっこしたりプロレスごっこしたりして遊ぶ姿を見るのは微笑ましいもの。しかし最初から上手に遊べなかったり、相手によって態度が変わったりするのはごく普通のことです。
ご自分の愛犬がどんな性格をしているのか、どんなタイプの相手となら遊べるのかを知り、必要に応じて飼い主さんがフォローしてあげることで、犬友だちと楽しく遊びたいですね!
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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