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介護中の老犬を自宅でシャンプーしたい!気をつけたいことはある?【トリマーが解説】

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わんちゃんには必ず私たちより先に老いが訪れます。寝たきりになり介護が必要になるわんちゃんも多く、そんな時にはシャンプーをどうしたら良いか、悩む飼い主さんもいらっしゃると思います。

そこで今回は、介護中の老犬のシャンプーをする際に気をつけた方が良いことをまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。

介護中の老犬を自宅でシャンプーする際に大事なこと

介護中の老犬をシャンプーする際に大切なことは、以下の2点です。

①無理をしないこと
②人でシャンプーしないこと

 

基本的に老犬のシャンプーは、手早く、出来る範囲で軽めに終わらせるのが良いでしょう。  

一人でやらない方が良い理由は、老犬のシャンプー中には、思わぬトラブルが起こることもあるからです。足腰が弱っているので、シャンプー中うまく立てずに、転んでしまったり頭を打ってしまったりする可能性もあります。

また認知症が進んでいる老犬は、シャンプー中も動き回ろうとすることが多く、体を支える人と体を洗う人の2人でやった方が安全で効率的にシャンプーをすることができます。

トリミングサロンにお願いする場合は?

10歳以上の老犬になってから、いきなり行ったことのないトリミグサロンにシャンプーをお願いすると、断られてしまうことも多いです。

老犬のシャンプー中には、若いわんちゃんより怪我や病気の発生などのリスクが大きくなるからです。

そのためサロン側も一度も会ったことのない、どんなわんちゃんなのかわからない老犬を預かることを良しとしません。

将来介護をする際に、シャンプーをサロンにお願いしたいと考えているのであれば、若い頃から定期的にサロンに通い、サロン側と飼い主さん側との両方が良い信頼関係を作っておく必要があります。

その際には、老犬のシャンプーはどの程度までお願いできるのか、(後ろ足が立たなくなった場合や、寝たきりになった場合など)確認しておくと良いでしょう。

かかりつけの動物病院にサロンが併設されているのであれば、そのサロンにお願いするのも良いですね。

愛犬が病気の治療中や末期の老犬の場合

闘病中のわんちゃんや、病気や癌の末期で余生を過ごしているわんちゃんの場合は、必ず獣医師にシャンプーをしても良いか、確認してからシャンプーをしましょう。

シャンプーをしても大丈夫と言われている場合でも、いつもと違う薬を使った時、点滴をした時などはシャンプーを控えた方が良いです。

その日の体調の良し悪しや、天候(寒すぎないか)にも気をつけると良いでしょう。

愛犬が足に不自由がある、または寝たきりの老犬の場合

▲筆者のトリミングサロンでシャンプーをした寝たきりのわんちゃん

老犬になると、特に病気がなくても後ろ足が立たなくなったり、寝たきりになってしまうことがよくあります。

足が不自由なわんちゃんの場合は、そうでないわんちゃんに比べシャンプーはより重労働です。体を綺麗にしたいという思いから、飼い主さんもわんちゃんも、無理をしないように気をつけましょう。

寝たきりや後ろ足が立たない老犬をシャンプーする場合のコツは、以下の5点です。

 

①基本は寝た状態や座った状態のまま、洗えるところから洗う
②洗いづらい部分は1人に体を支えてもらい、もう1人が洗う
③短時間で洗えるように、あらかじめどこを一番綺麗にしたいのか決めておく
④嫌がる場所は洗うことを諦める
⑤頭が下がっていることが多いので、鼻の中に水が入らないように気を付ける

足が不自由であること以外に特に病気がなくても、老犬であれば心臓が弱っていたり、想像以上に体力がなかったりするものです。 

あらかじめどこを一番綺麗にしたいのかを決めておき、それ以外の場所は適当に洗うか、洗わずに終わっても良いでしょう。

わんちゃんの様子を見ながら、できる範囲でシャンプーをするようにしましょう。

 

愛犬が重度の認知症の老犬の場合

認知症の老犬は、シャンプー中も動き回ってしまうことが多いです。そのため1人でシャンプーが出来そうだと思っても、必ず2人以上でシャンプーをしましょう。

認知症の老犬は症状が進行すると、同じところをグルグルと回る旋回を繰り返すことがありますが、シャンプー中にも旋回を続けることがあります。

また若い頃は大丈夫だったのに、急にシャンプーを嫌がって暴れてしまうこともあるので注意しましょう。

異常にシャンプーを嫌がる場合は、洗わずにドライシャンプーに切り替えるか、または毎日こまめに熱めのお湯で絞ったタオルで体を拭いて、ドライヤーで乾かす程度のケアにするのもおすすめです。認知症のわんちゃんだけでなく、寝たきりのわんちゃんも同様です。

老犬と一言で言ってもその状態はさまざま。出来るだけ体を綺麗にしてあげたいと思うかもしれせんが、無理は禁物です。

わんちゃんの体と心の状態に合わせて、ケアをしていってくださいね!

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miuco

miuco

トリマーとして、トリミングサロンを経営中。
実家でチワワ4匹、ミニチュアダックスフンド1匹、チワックス1匹を飼っています。
過去には最高8匹の多頭飼い経験も!

最近はわんことのお出掛けにハマっています。
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