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お出かけできない日も楽しく過ごそう!愛犬と室内でできる遊びやトレーニング【動物看護師が解説】

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愛犬と外に出かけたいけれど、天候などで難しいこともありますね。

ずっと室内にいると、運動不足や刺激不足で犬がストレスを溜めがちになります。

室内でできる運動や遊びを覚えて、お出かけできない時も愛犬と楽しく過ごしましょう。

室内遊びやトレーニングで大事な3つのこと

まず、室内で遊んだりトレーニングをするうえで大事な事が「3つ」あります。

室内遊び&トレーニングで大事なこと
①犬とのコミュニケーションを大事にする
➁脳や鼻を使った遊びを取り入れる
➂運動不足を解消する

①犬とのコミュニケーションを大事にする

犬は飼い主さんと一緒に何かをするのが大好きです。一緒に遊んだり、一緒に物事に取り組んでいくことで協調関係が生まれ、絆(きずな)が育っていきます。

だから散歩や外出ができなかったときは、1匹で遊ばせるのではなく、犬とコミュニケーションを取りながら遊んであげた方が犬のストレスの軽減に役立ちます。

➁脳や鼻を使った遊びを取り入れる

散歩に行くと夢中で匂いを嗅いでいることが多いですね。人にはただ匂いを嗅いでいるようにしか見えなくても、犬にとって匂いを嗅ぐという行為は本能からの欲求を満たしたり、脳を存分に使う行為なのです。

そのため散歩や外出ができなかったときは、鼻や脳をたくさん働かせる遊びを取り入れると、犬の満足度がぐっとアップします。

➂運動不足を解消する

運動不足は肥満やストレスの原因になります。しかし、室内だとスペースが限られますし、駆け回ったりするのが難しいですね。

外出や散歩ができないときは、運動負荷を少し高くしたり、筋トレをして少しでも運動不足を解消してあげましょう。

次章で紹介している「ハードルまたぎ」や「またいでくぐって」は寝たきり予防にもオススメな足腰の筋トレなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

オススメの愛犬と室内遊び&トレーニング

室内で行える遊びやトレーニングを「5つ」ご紹介します。

①宝さがしゲーム(鼻を使った遊び)
②どっちにあるでしょう(鼻を使った遊び)
③くるくるペットボトル(脳を使った遊び)
④ハードルまたぎ(足腰トレーニング)
⑤またいでくぐって(足腰トレーニング)

①宝さがしゲーム

オヤツのごぼうびを隠して犬に見つけさせるゲームです。

目で物を追って、鼻で探し当てるので鼻だけでなく視覚の刺激にもなります。

<用意するもの>
・ オヤツ
・紙コップ(2~3個)

①紙コップを2~3個用意し、犬の前でオヤツを隠します

➁オヤツは全てのコップに入れても良いですし、1個だけ入れてもOKです

➂犬に「待て」と言って待機させておきます

④「よし」と号令をかけて、匂いを嗅いでオヤツを探させます

➄足や鼻でコップを倒してオヤツをゲットできたら成功です

楽しく遊ぶポイント!
最初は難しいので、少しカップを持ち上げたり指でコップを指すなど誘導をしてあげましょう。
●外れても見つかるまで何度もチャレンジさせましょう
●慣れてきたらコップをシャッフルしたり、隠す物をタオルに変えるのもオススメです

②どっちにあるでしょう

オヤツを手に隠して、どちらの手に入っているか当てるゲームです。

寝ながらでもできるゲームなので、一度覚えれば犬がシニアや寝たきりになっても、一緒に遊んであげることができます。

<用意するもの>
●オヤツ

①手にオヤツを持って犬に見せて、どちらかの手に隠します

➁手をグーにして犬の前に出し、匂いを嗅がせます

➂入っている方を犬が舐めたり突いたりしたら、手を開けてオヤツをあげます

楽しく遊ぶポイント!
成功するまでゲームを続けましょう
●慣れてきたらオヤツを隠す所を見せずに、どちらの手に入っているかわからないようにするのもオススメです

③くるくるペットボトル

棒を通したペットボトルの中にオヤツを入れて、回転させるとオヤツがゲットできるゲームです。

非常に難しいゲームですが、どうやったらオヤツが手に入るかを考えるので、問題解決力や思考力を鍛えることができます。

<用意するもの>
●棒(先の丸い園芸用の物でOK)
●空のペットボトル
●オヤツ

①ペットボトルの真ん中に横から穴を開けて棒を貫通させる

 (手で押すと縦にペットボトルが回転するか確認)

➁ペットボトルの中にオヤツを入れる

➂棒を犬が怪我をしないような広い場所に設置

④犬がペットボトルを鼻や手で押して中のオヤツをゲットできたら成功です

▼こんな風に遊びます

楽しく遊ぶポイント!
最初は犬がペットボトルを嗅いだり触ったりしたら褒めましょう
●仕組みが理解できるように飼い主さんが誘導してもOK

④ハードルまたぎ

平坦な場所ばかりを歩いていると、後足をあげる機会が少なくなるので後足の筋肉が弱りがちです。

歩く場所に棒や傘などの障害物を置いて、後足を高くあげる筋トレを行いましょう。

<用意するもの>
●マット(ヨガ用など滑りにくいもの)
●ツッパリ棒や傘
●オヤツ

①マットの上に数センチおきに、つっかえ棒などを設置

➁オヤツで誘導しながら、マットの上を歩かせます

➂端まできたらUターンして何度も往復させます

楽しく遊ぶポイント!
ピョンピョン飛び跳ねるように進むと後足が鍛えられないので、ゆっくり誘導して障害物をまたがせます

⑤またいでくぐって

飼い主さんの足をくぐったり、またいだりして後足や背中の筋肉を鍛える筋トレです。

①オヤツをゆっくり動かして立てた足の下をくぐらせます

➁伸ばした足の方をまたがせます

➂またいだらUターンさせて、もう一度足をまたがせます

④もう一度立てた足の方をくぐらせます

楽しく遊ぶポイント!
最初はくぐったらオヤツ、またいだらオヤツとこまめにオヤツをあげて、足をまたいだりくぐったりすることに慣れさせましょう
●足をまたぐときは後足をバラバラに動かせるようにゆっくり誘導しましょう。

愛犬の室内遊びやトレーニングでの注意点

室内で遊んだりトレーニングをするときは、下記のことに注意しましょう。

室内遊びやトレーニングでの注意点
オヤツの与えすぎに注意
●叱る機会をなくす
●床の滑り防止対策をとる
●興奮させすぎない
●犬の集中が切れたら休憩か終わり

オヤツの与えすぎは、肥満をまねきます。

オヤツ1回分は小指のツメサイズにしましょう。

また遊びやトレーニングを激しくすると犬が興奮します。

興奮させすぎると逆にストレスが溜まりやすくなってしまうので「興奮してきたな」と感じたら落ち着かせたり休憩を挟むなど、クールダウンさせてあげましょう。

犬の集中力は長くて5分ほどです。

あくびをしたり床の匂いを嗅いでそわそわしだしたら、集中力が切れたサインです。

特に初めてのことをするときは、脳をフル回転させるのですごく疲れます。

適度に休憩を取らせてあげましょう。

毎日散歩や外出できるのが理想ですが、なかなか難しいこともあります。

室内でできる遊びやトレーニングを上手に取り入れて、犬のストレス解消に役立ててくださいね。

<参考URL>

オキシトシンによるヒトとイヌの関係性
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/janip/advpub/0/advpub_67.1.1/_pdf

<参考文献>

7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方 伊藤 みのり (監修), 内田 恵子 三浦 裕子

動物病院と獣医療の最前線 エイムック 4516 RETRIEVER別冊

ドッグ・トレーナーに必要な 「犬に信頼される」テクニック 著者: ヴィベケ・S・リーセ / 著者・写真: 藤田 りか子

<画像元>

Unsplash

いらすとや

無料のAi・PNG白黒シルエット

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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