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「愛情不足の犬が見せる7つのサイン」愛されている犬との違いや愛情不足になりやすい生活パターンも解説

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皆さんの愛犬は、日々どんな様子で過ごしていますか?

しっかり愛情を注いでいるつもりだけど「うちの子ちゃんと幸せかな?」「もっと構ってあげた方がいい?」と愛犬に愛情が伝わっているか不安になることありますよね。

犬は言葉を話せない分、行動や表情でさまざまなサインを私たちに送っており、その中には「愛情不足だよ」というサインもあります。

今回は「愛情不足の犬が見せるサイン」や「愛情が足りている犬の特徴」「愛情不足になりやすい生活パターン」について解説しますので、愛犬との日常を見直すヒントにしてみてくださいね。

「もしかして愛情不足?」愛情不足の犬が見せる7つのサイン

愛情が足りていないとき犬はどんな行動を取るのでしょうか。

愛犬が下記のような行動をとっていたら、それは「もっと構ってほしい」「寂しいよ」というサインかもしれません。

飼い主さんを困らせるいたずらも犬からのSOSの可能性もあるので、見落とさないようにしましょう。

▼愛情不足の犬が見せる7つのサイン

①「無駄吠えが増える」
②「家具や物を壊す」
③「飼い主さんのあとを執拗についてくる」
④「トイレを失敗する」
⑤「食欲の低下・嘔吐・下痢などの体調不良」
⑥「常同行動や自傷行為」
⑦「無気力になる」

①  「無駄吠えが増える」

愛情不足でストレスがたまると色々な音や刺激(光や人の動きなど)に過敏に反応するようになり、無駄吠えが増える傾向があります。

「急に吠えるようになった」「吠えるタイミングがよくわからない」という場合は、愛情不足が原因かもしれません。

②  「家具や物を壊す」

「靴をかじられた」「ソファを掘ってボロボロになってしまった」という行動はいたずらではなく、退屈やストレス、愛情不足のサインかもしれません。

犬は物を噛むという行動でストレスを発散したり心を落ち着けようとします。

執拗に物を噛んだり、ちょっとしたことで興奮し攻撃的になるという行動が増えたという場合はストレスが溜まっているのかもしれません。

③  「飼い主さんのあとを執拗についてくる」

トイレまでついてきたり、飼い主さんの姿が見えなくなると不安げに鳴いたりする場合は分離不安(愛着がある人から離れることに不安を感じる病気)の傾向があります。

「いつも一緒にいたい」という強い依存心のあらわれで、背景には愛情不足が隠れていることがあります。

④  「トイレを失敗する」

トイレではない場所で排泄したり、家中にマーキングするといった行動は、一見すると犬からの嫌がらせのように思えるかもしれません。

しかし実際には、排泄をすることで不安感を解消しようとしたり、いろんな場所に自分の匂いをつけて安心するための行動です。

トイレでない場所で排泄をする場合は、愛犬が強い不安やストレスを抱えている可能性があるので注意しましょう。

⑤  「食欲の低下・嘔吐・下痢などの体調不良」

心の状態は体調にも影響します。

下痢や嘔吐といった消化器のトラブルや食欲低下は、愛情不足によるストレスが原因かもしれません。

⑥  「常同行動や自傷行為」

「同じ場所をぐるぐる回る」「尻尾をひたすら追いかけ回す」といった意味のない行動を繰り返すことを常同行動と言いますが、常同行動は強いストレスや不安を感じ続けると起きる可能性があります。

また「自分の手を舐め続ける」「尻尾を噛み続ける」自傷行為もストレスがたまると増える傾向にあります。

⑦  「無気力になる」

「犬も無気力になることがあるの?」と驚くかもしれませんが、犬は回避することが難しいストレス状況下に置かれると「何をしても無駄なんだ」と諦めて、無気力状態になることがわかっています。

以前は元気いっぱいだったのに「常にぼーっとしている」「遊びや散歩に誘っても反応が悪い」といった行動が見られたら、ストレスが原因で無気力状態に陥っているのかもしれません。

「心が満たされているサイン」愛されている犬が見せる行動や特徴

では反対に、心が満たされている犬はどのような行動や特徴を見せるのでしょうか。

愛情を十分受けている犬は下記のような特徴や行動を取ることが多いです。

▼愛されている犬が見せる行動や特徴

・飼い主のそばで安心して眠る
・適度に自立をしている
・留守番が落ち着いてできる
・他人や他の犬に対しても穏やかに接する
・飼い主さんと自然にアイコンタクトを取る
・鳴きすぎたり飛びついたりせず落ち着いている

愛されている犬は精神状態が安定しているので、穏やかで落ち着いていることが多いです。

また過剰な甘えや執着がないため、1匹での留守番や他の犬と穏やかに過ごすこともできます。

「落ち着いている」というのは、心が安定していて飼い主さんとの信頼関係が築けている証なのですね。

「たくさん構う=愛情」ではない?犬が求める愛情表現とは?

これまでの内容で「うちの子、愛情不足だったかも」と不安になった方もいらっしゃると思います。

では、犬への愛情はどのように伝えていけば良いのでしょうか。

よくある誤解なのが「たくさん構う=愛情」と捉えてしまうことです。

もちろん愛犬と接する時間を増やすことは大切なことですが、犬にも構われたくないタイミングがありますし、ベタベタ構われるのが苦手な子もいます。

そのため「たくさん構う=愛情」と思い込んでいると、行動が裏目に出てより愛犬との溝が深まってしまう可能性があります。

実は犬には共通して「これは嬉しい」と感じるポイントがあります。

▼犬が求める愛情表現(一例)

・生理的な欲求(トイレ・食事・睡眠など)は必ず満たす
・朝晩しっかり散歩に行きコミュニケーションを取る
・名前を呼んで褒める
・一緒に遊ぶ時間をつくる
・犬が安心して過ごせる空間をつくる
・スキンシップ(マッサージやブラッシング)を取り入れる
・飼い主さんがリラックスして接する

散歩はただ行くだけではなく、話しかけたり良い行動を褒めるなど愛犬とコミュニケーションを取る機会にしましょう。

また「寝床は人の往来が少ない場所に設置」「寝床とトイレは別空間にする」など犬の習性を理解し、愛犬が安心して快適に過ごせる空間を作ってあげましょう。

犬は表情や声のトーンから人の気持ちを察することができる動物です。

飼い主さんがイライラした気持ちで接すると犬が察して不安になってしまうので、リラックスして接してあげましょう。

こうした犬が求める愛情表現を積み重ねることで、犬の心はぐっと満たされやすくなります。

愛情不足になりやすい生活パターンと改善のポイント

愛情を注いているつもりでも、知らず知らずのうちに愛犬が愛情不足に陥りやすい生活パターンがあります。

▼愛情不足になりやすい生活パターン

・多頭飼いで一頭にかける時間が少ない
・留守番をする時間が長い
・「問題行動が多い」と叱る回数ばかり増える

多頭飼いで一頭にかける時間が少ない

多頭飼いをすると、どうしても1頭1頭と接する時間は限られます。

ただ忙しいからと向き合う時間を減らしてしまうと、愛情不足からストレスが溜まり、犬同士で頻繁に喧嘩をしたり、物を壊すといった問題行動の引き金になる可能性があります。

多頭飼いの場合は1頭ずつ個別の関わり時間をできる限り設けるようにしましょう。

留守番をする時間が長い

長時間の留守番は犬の負担になります。

留守番時間が4時間を超える場合は、犬の欲求(散歩・遊び・食事など)を満たしたうえで、

1日のどこかで必ず触れ合いの時間を作るようにしましょう。

「問題行動が多い」と叱る回数ばかり増える

愛情不足によるストレスは「吠える」「物を破壊する」といった問題行動を誘発しやすくなります。

愛情不足を解消せずに起きた問題行動を叱ってばかりいると、犬の不満がつのりより深刻な問題へ発展する可能性があります。

飼い主さんや愛犬の生活を振り返りながら、何が原因で問題行動が起きているのかを考えるようにしましょう。

愛情不足のサインは、一見ただのいたずらやその子の性格に見えることも多いです。

しかしその裏には「さみしいよ」という不満や不安が隠れているかもしれません。

「うちの子、最近こんな行動してるかも」と思った方は、ぜひ今日から少しずつ、愛犬との関わり方を見直してみてくださいね。

<参考書籍>

ドッグ・トレーナーに必要な 「犬に信頼される」テクニック

ヴィベケ・リーセ 藤田 りか子 (著)

動物の精神科医が教える 犬の咬みグセ解決塾 奥田 順之 (著)

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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