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愛犬のストレスに気づけてる?犬にストレスを溜めさせない方法は?【動物看護師が解説】

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愛犬がどんなことにストレスを感じるか知っていますか?

ストレスをかけないように気をつけていても、認識がずれていたりストレス反応を見落としたりすると、知らないうちにストレスを溜めていることがあります。

愛犬にストレスを溜めさせないために「犬のストレス」について、学んでいきましょう!

愛犬のストレス度を確認しよう!

まずは愛犬にストレスが溜まっている状態か否かチェックしてみましょう。

下記の図はわんちゃんがストレスがたまったときに出す仕草の一覧です。

「複数当てはまる」または「頻繁にみる仕草がある」場合は、ストレスが溜まっているのかもしれません。

後ほど解説する「意外と知らないストレスの要因」と照らし合わせて、愛犬の日常生活を振り返ってみましょう。

「ストレス=悪」ではない!

ストレスは溜めない方がいいとは言いますが、ストレスゼロがいい状態なのでしょうか?

「ストレス=悪」と捉えられることが多いですが、ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」があり、許容範囲内のストレスは良い刺激になります。

ただ、気をつけなけけばならないのは「良いストレス」か「悪いストレス」かを決めるのは飼い主さんではなく、わんちゃん自身だという事です。

例えば、水遊びが大好きな犬にとってプールは良いストレスですが、水嫌いな犬にとっては悪いストレスになります。

また、普段はストレスにならなくても「体調が悪かった」「疲れていた」など状況が変わると、とたんに「悪いストレス」に変わることもあります。

そのためひとくくりに「良いストレス」「悪いストレス」と決めるのは非常に難しいですし、ストレスは何でも避ければいいというものでもないのです。

意外と知らない犬のストレスの要因

では愛犬にとっての「悪いストレス」はどう見抜けばいいのでしょうか。

下の図は国際的に認められている動物を適切に飼うための考え方です。

この「5つの自由」に反する状況は、わんちゃんにとって「悪いストレス」になりえると考えられます。

この「5つの自由の」の中で気をつけなければならないのが④と➄です。

気づかないうちに飼い主さんが自由を奪ってしまい、わんちゃんのストレス要因になってしまっているケースも多くあります。

④恐怖と苦悩からの自由の勘違いポイント

恐怖と苦悩からの自由ってなに?
わんちゃんが「嫌だ・怖い」と思うことを強要しないこと。

気づかないうちにストレス要因に!
■歯みがきを嫌がっているのに、毎日歯磨きをする
■外を見たいだろうと思って、窓際にケージを置く
■褒めようと思って頭を撫でた

歯みがきが嫌いな子は、毎日無理やり歯みがきされるのが苦痛でしょうし、怖がりな子は窓から見える人や車に恐怖を感じているかもしれません。

また撫でられるのが嬉しいかどうかは、タイミングとわんちゃんによって異なります。

愛犬がどんなことに恐怖・嫌悪を感じるのかを知って、慣らしたり楽しくするトレーニングを行わないと、気づかないうちにストレスを与えてしまいます。

➄正常行動を発現する自由の勘違いポイント

正常な行動を発現する自由ってなに?
わんちゃんが本来持っている犬らしい行動をとる機会のことをいいます。
例えば、「匂いをかぐ」「全身運動をする」「縄張りを点検する」などが当てはまります。

気づかないうちにストレス要因に!
■「犬=散歩が好き」と思って、訓練をせずに無理やり散歩に連れていく
■「散歩=運動」と思って、匂い嗅ぎや自由時間を与えない
■ 排泄の後に砂かけをして、まわりを汚したので叱った

散歩中に匂いを嗅ぐことや排泄後に砂かけ(犬のマーキング行動の一種)はわんちゃんの本能からくる自然な行動です。

また全てのわんちゃんが「散歩が大好き」「最初から散歩に行ける」わけではないので、外に慣らしたり、散歩のトレーニングは必須です。

このように、わんちゃんの正常行動を知らなかったり勘違いしてしまうと、気づかないうちに愛犬にストレスを与えていることもあるのです。

愛犬がストレスを溜めないためには?

さて、犬のストレスについて下記ようなことがわかりましたね。

■ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」がある
■「良いストレス」か「悪いストレス」かを決めるのは犬次第
■知らない内に愛犬に「悪いストレス」を与えている場合がある

では、愛犬にストレスを溜めないようにするには、どうすればいいのでしょうか。

愛犬にストレスを溜めないようにするには、大事なことが「2つ」あります。

愛犬にストレスを溜めないために大事なこと
①ストレスの原因を取り除く
➁わんちゃんのストレスの許容範囲を広げる

①ストレスの原因を取り除くとは?

ストレスサインが出ているのは、ストレスの要因が多すぎて許容範囲からはみ出ている状態です。

例えば、車が怖いわんちゃんが、体調が悪いときに無理に散歩に連れていかれて、車が多い通りを立ち止まるたびに飼い主さんに引っ張られて歩いたとします。

元々のストレス 「体調が悪い」

ストレス要因① 「車が怖い」

ストレス要因➁ 「無理に散歩に行った」

ストレス要因➂ 「車が多い通りを歩く」

ストレス要因④ 「引っ張られる」

元々の体調が悪いというストレスに加えて、さまざまなストレス要因が重なったことでストレスの許容範囲からはみ出てしまっています。

許容範囲からストレスがはみ出ると、パニックになったり攻撃行動を起こすなど、わんちゃんにも飼い主さんにも辛い状況を引き起こします。

わんちゃんの様子をよく観察し、わんちゃんの苦手なものを知ることで、ストレスの原因を1つ1つ減らしてあげましょう!

➁わんちゃんのストレスの許容範囲を広げるとは?

ストレスの原因を減らすと同時に、ストレスの許容範囲を広げてあげましょう!

ストレスの許容範囲を広げるためには、ストレスの原因となっている物に少しずつ慣らして乗り越えさせる必要があります。

車が怖いわんちゃんを例にしてみましょう。

許容範囲を広げることはストレスを溜めないようにするだけでなく、災害等どうしても避けれられない状況になったときに愛犬の負担を減らすことができます。

ストレスを無くすだけでなく、段階を踏みながら慣らしていくという事も必要です。

愛犬にストレスのない生活をさせてあげたいと気を配っている飼い主さんは多いです。

でもわんちゃんが感じているストレスと飼い主さんが想像しているストレスは、違っている場合もあります。

愛犬が苦手なものを把握して、避けたり少しずつ乗り越えていける手助けをしてあげたいですね。

<参考文献>

・動物の精神科医が教える 犬の咬みグセ解決塾 奥田 順之  (著)

・アニマルウェルフェア 動物の幸せについての科学と倫理 佐藤 衆介 (著)

・動物看護のための動物行動学 森 裕司  (著) 武内 ゆかり (著)

・愛犬との絆を深める散歩でマスターする犬のしつけ術 著者:田中雅織

・動物の「行動」から、痛みやストレスを探る 夢ナビ講義No.07390

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師
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