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今なぜ犬の【歯磨き】必要なのか?昔と違って歯磨きの重要性について

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最近ペットショップに行けば、犬用の歯ブラシが並び、歯磨きガムや歯磨きペーストなど犬用デンタルグッズを多く見かけるようになりました。

でも犬に歯磨きって本当に必要なの?と疑問に思ったことありませんか?だって、野生動物はそんなことしていませんよね?いえいえ、犬の歯磨きは今だからこそ大切なのです。

今回は犬の歯磨きの重要性についてお伝えします。

犬の歯磨きが今必要になってきた理由

昭和初期の頃と比べると、昨今では犬の飼い方がだいぶ変わってきています。動物愛護意識の高まりもあり、ペットの飼育環境が向上されてきています。番犬やペットというより【家族の一員】として迎える飼い主さんが増えてきているのです。

外飼いより室内で飼育する人が増え、人間の残飯を与えていたのが、犬に必要な栄養を考えたドッグフードに変わり寿命もぐんと伸びました。

しかし、寿命が延びることにより犬の虫歯や歯周病の問題が増えてきたのです。歯に詰まりやすいドッグフードや甘いおやつは犬の虫歯や歯周病の主な原因となっています。

犬の健康を考える飼い主が増え、歯を健康に保つためデンタルケアとして歯磨きがとても注目されるようになってきたのです。

野生動物に歯磨きが必要ない理由

野生動物はもちろん歯磨きなんてしません。しかし、なんと驚くことに自然に歯磨きができているのです!

その理由は、野生動物は獲物を捕食するときに獲物の皮や骨まで食べ、生の肉も奥歯で食いちぎる必要があります。一緒に草なども食べたりします。その時によく噛むことで歯茎についた汚れが落とされているのです。

それに加え虫歯を治す消化酵素をもっているので虫歯になりにくいとされています。野生動物にとって歯が弱ることはすぐに死に直結することなのです。

昨今のドッグフードやおやつ事情による歯磨きの重要性

歯磨きが重要視されている理由には、昨今のドッグフードやおやつによるものが多いです。私たちが飼っている犬は獲物を捕食する必要はありません。飼い主が与えたドッグフードや手作りごはん、おやつなどを食べます。

ドッグフードの細かく砕けたカスは歯茎に残りやすく歯石ができやすくなります。歯茎に歯石がたくさん溜まると歯周病になる危険があります。

手作りごはんも歯茎に残りやすく、おやつにいたっては糖分が多いものは虫歯菌の栄養になってしまいます。

最近では、愛犬のお誕生日や季節のイベントなどに犬用のケーキを用意する飼い主さんも多いですが糖分が多く含まれているので気をつけなければなりません。

このように、野生動物とは違い食べ物の性質が異なることから、歯茎の汚れを【歯磨き】で落とすことが重要なのです。

飼い主から犬に虫歯が移る危険性

犬は虫歯になりにくいと言われていましたが、最近では虫歯になる場合もあることがわかってきました。

飼い主が虫歯菌を持っていると、愛犬とキスしたり口元を舐められたりすることによって、虫歯菌が犬にうつる場合があります。

人間の赤ちゃんと同じで、飼い主が口をつけた食べ物を犬に与えることでも虫歯菌がうつりやすくなります。歯磨きで虫歯を防ぐことが大切です。

犬が歯周病になる危険性

犬の歯は虫歯になりにくい性質をしていますが、歯周病になりやすいので注意が必要です。

歯周病と聞くと、たいした病気に感じないですが、ほうっておくと命に関わるとても怖い病気です。3才以上の犬の80%が歯周病であると言われています。

犬が歯周病になり重度になると、口の中に違和感や痛みが出て食欲が低下します。さらにひどくなると、顎や鼻の骨が溶けてなくなってしまう事もあります。

たくさんの歯石が付着すると歯茎に菌が増殖します。そしてなんと増殖した菌が歯茎から全身の臓器に菌が広がってしまい命に危険が及ぶこともあるのです。

歯周病による抜歯は全身麻酔が必要になるので、小型犬やシニア犬では治療が難しくなる場合もあります。こうならないためにも愛犬のために歯磨きをして未然に防いであげることが大切です。

子犬の頃から歯磨きを習慣化させる方法

歯磨きを成犬になってから突然行うと、犬が嫌がってストレスを感じてしまいます。時には噛まれてしまう危険もあるので、これから犬を飼う方は子犬のうちから歯磨きを習慣化させることが大切です。

飼い主の膝の上で口を優しく開けさせて、歯ブラシをカミカミさせてあげてください。慣れてきたら奥歯まで磨いてあげましょう。ガーゼにデンタルスプレーをして歯をふいてあげるのも有効です。

歯磨きガムなども市販されていますが、こちらで全ての汚れが取れるわけではないので、デンタルケアの補助的なものとして考えましょう。

普段から歯磨きケアに加え、ロープや布などを口にくわえさせて引っ張る遊びをしてあげると汚れが落ちやすくなるのでおすすめです。

成犬で歯磨きが苦手な場合の対処法

成犬でも大丈夫です!あきらめないで歯磨きを慣らせましょう。

爪切りと同じで、まずは1日1本だけ磨き、嫌がったらすぐやめるようにして、上手にできたらおやつなどご褒美をあげて磨ける本数を増やしていきます。

できるようになるまで、半年~1年かかっても大丈夫ですので、ゆっくり慣らせていきましょう。歯磨きは楽しい時間というイメージをつけ、毎日の習慣にする事が大切です。

どうしても難しい場合、犬の歯磨き教室を行っている病院もありますので利用してみるのも良いかもしれません。

歯石がたまってしまった場合、病院で歯石除去をしてくれますが、口を開けさせる器具を入れ、歯石を削る時に暴れるのを防ぐため、全身麻酔が必要になります。大掛かりな処置になるので、できるだけ歯磨き習慣で歯石を未然に防いであげたいですね。

いかがでしたか?昨今の犬の寿命の長さと食事情により犬に歯磨きが必要なことがお分かりいただけたかと思います。

犬が歯磨きせずにいると虫歯や歯周病になりやすく、その治療が困難なこともわかりました。野生動物と人間に飼われている犬では食生活の違いから歯磨きが必要であり重要なのです。

前に飼っていた犬は歯磨きしなくても大丈夫だったというのは個体差にすぎません。人間でも歯周病になる人とならない人がいるのと同じです。

日々、愛犬の歯の様子を観察してあげてください。歯が茶色く変色していたり、臭いがしたりする場合は病院で診てもらうことをおすすめします。

今回の記事がみなさまの愛犬のデンタルケア見直しのきっかけになれたら幸いです。

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石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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