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夏生まれの犬は心臓病リスクが冬生まれの犬より高い⁉心臓に効く食材と心臓に効くツボ

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年々暑さが厳しくなる夏の季節。

犬たちにとっては熱中症の危険性も気になる面ではありますが、夏生まれの犬は心疾患のリスクが高いという報告結果が発表されているのをご存知でしょうか?

今回はその研究結果の内容及び、夏を安全に乗り切るための食材や愛犬に効くツボなどをご紹介します。

ペンシルベニア大学によって発表された犬の心臓病データ

このペンシルベニア大学による研究結果は、2018年に253犬種、129,778匹に行われた研究データで、遺伝的に夏季に循環器疾患にかかる要因を持ち合わせていない6月~8月生まれの犬は、1月に生まれた犬よりもリスクが高かったという報告内容のものです。

また、その中でも7月生まれは心疾患リスクのピークを迎えやすい傾向にあるとして、1月生まれとは1.5倍もの違いがあると発表されました。

一方、遺伝的に循環器疾患にかかる要因を持ち合わせている犬においては、生まれ月による差はあまり見られなかったものの、それでも9月にはピークを迎えやすいとされていて、この結果は、暑い時期における大気汚染などの環境的要因が説明できると推測されています。

心臓病遺伝が起こる犬種と夏生まれの関係性は?

例えば、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルやブルドッグ、チワワといった犬種では、僧帽弁閉鎖不全症などの遺伝的要因のある心臓病を患いやすいと言われておりますが、こういった犬種と夏生まれの関係性は一体どうなのでしょうか?

結論から申しあげると、このような遺伝的に心臓病になりやすい犬種は、そもそも遺伝病のリスクの高さから、出生間もなく心臓に対する雑音や心疾患の有無を慎重に検査しているため、ほぼ見られなかったという結果に至っています。

研究チームはあくまでも、夏に生まれた犬と心臓病リスクの関係性が高いのは、遺伝的に心臓病にかかる要因がほぼないとされている犬であって、また、その疾患の影響は品種別、環境の相互作用による可能性が高いとの見解を示しているとのことです。

犬の心臓病に効果のある食材って?

それでは実際に心臓病リスクがある、なしにかかわらず、夏場の暑い季節に気を付けておきたい心臓病予防に効く食材をご紹介します。

現在愛犬の心臓病に悩まれている飼い主さんはもちろんのこと、夏生まれで基本的に心臓病が遺伝要因にならない犬種を迎えられた飼い主さんも参考になさってみてください。

心臓病に効果のある食材:鮎

6月~8月が丁度「旬」の時期になる鮎。

この夏の季節にピッタリの鮎には、動脈硬化などの活性酸素の抑制に効果的なビタミンAや貧血予防などに効果的なビタミンB12、鉄分をはじめ、リンやカルシウム、マグネシウムといったミネラル類も豊富に含まれており、もちろんEPAやDHAなども豊富なため、心臓ケアに最適な食材の一つです。

鮎には小さな骨がたくさんあるので与える際はご注意ください。

心臓病に効果のある食材:ハツ(牛・豚・鶏)

人間では心臓の薬として使用されているビタミンQを豊富に含むハツ。

ハツには他にもアミノ酸の一種であり、血液中のコレステロール低下や高血圧予防などの効果があるタウリン、脂肪燃焼や疲労回復などに効果的なカルニチンを多く含んでいます。

意味合いは異なりますが、“目には目を!”ということわざがあるように、“心臓には心臓を!”というように、心臓病予防にはオススメな食材です。

心臓病に効果のある食材:納豆

日本人の朝食でよく食べられる納豆もまた、心臓病予防にはオススメな食材です。

発酵食品である納豆には、抗酸化作用もあり血液中の脂質低下にも効果があるとされるサポニンを豊富に含んでいます。また、納豆は水溶性の食物繊維でもあるため、血糖値やコレステロール値の低下、動脈硬化の予防にもピッタリです。

犬の心臓病に効くツボ

心臓病に効くものには、食材だけではなく背中のツボによっても、症状の予防や緩和に繋がる可能性があります。

今回はその中でも特に心臓病に効果のあるツボを2つご紹介しましょう。

心臓病に効くツボ:厥陰兪(けついんゆ)

13本ある肋骨の中の第4肋間(犬の丁度肩甲骨あたり)背中側にある厥陰兪(けついんゆ)というツボは、主に心血管疾患に効くツボと言われていて、咳や嘔吐などにも効果があるとされています。

丁度犬の肩甲骨あたりに位置しているため、そこから左右のくぼみ部分を5秒超えない程度に3~5回優しく揉んでマッサージしてあげてください。

心臓病に効くツボ:心兪(しんゆ)

こちらも厥陰兪(けついんゆ)同様、背中側にあるツボですが、この心兪(しんゆ)というツボは、第5肋間(犬の肩甲骨より一つ後ろ)の方に位置しています。

主に心疾患や失神、血圧低下などの効果があり、心臓病の特攻穴と言われるツボです。

こちらも左右のくぼみ部分を同時に揉んでマッサージしてあげることで、心臓病リスクの予防に効果を発揮します。

夏場は犬の心臓病リスク大!対策はお早めに

夏の暑さは、体温上昇や熱中症による脱水症、エアコンの冷え過ぎなどが原因で心臓に負担がかかります。

それは人でも同様ですが、上記の研究データが示されている現状を鑑みるなら、遺伝要因のある犬種だけではなく、夏生まれと分かる愛犬についても注意してあげてください。

例えば、まだまだ元気な成犬でも興奮しがちな子であるなら、夏場の散歩は必ずクールシャツやネッククーラーを着用した上で、日が陰ってきてから散歩に行くといった対策をとり、肥満傾向の愛犬であるなら、無理のない程度の運動や食事制限で、心臓に対する負担を減らしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

筆者が初めて迎えた初代柴犬は、明確な誕生月は忘れてしまったものの、後々動物病院で不整脈であることが発覚した経験があります。

しかし、診断されたからと言って19歳で逝去するまで目立った症状は見受けられませんでしたし、現在健在の3代目柴犬も、夏生まれではありますが、心臓に関する診断は今のところないため、まだまだ研究の余地はあると見て良いのではないかと、筆者は思っています。

<参考書籍>

イヌやネコを愛する人のためのペットの自然療法事典 獣医さんとペット飼い主の架け橋となる本

愛犬のための症状・目的別栄養事典

7歳からの老犬ごはんの教科書

<参考サイト>

Cardiovascular Disease Risk Varies by Birth Month in Canines|犬の心疾患リスクは生年月日によって異なる
>https://www.nature.com/articles/s41598-018-25199-w#Tab1

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
夏生まれの犬は心臓病リスクが冬生まれの犬より高い⁉心臓に効く食材と心臓に効くツボ
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