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「夏に気をつけたい」犬の病気・トラブルを7つご紹介【動物看護師が解説】

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季節が春から夏に変わり、蒸し暑い日も増えてきましたね。

夏に気をつけたい事というと「熱中症」のイメージがありますが、他にも注意して欲しい病気やトラブルがたくさんあります。

今回は夏に気をつけたい「犬の病気」と「トラブル」を7つ紹介していきますので、夏に向けて備えてみてくださいね。

夏に気をつけたい病気・トラブル① 「肉球のやけど」

夏に向けて気をつけてほしいことの1つ目は「肉球のやけど」です。

下の図はアニコム損保が報告した「季節ごとの犬のやけどの通院傾向」を示したグラフです。

これを見ると、7月から9月にかけて火傷の件数がグッと増えており、通院日数が長く重症化していることがわかります。

▼季節ごとの犬のやけどの通院傾向

夏になると、日中のアスファルトの温度は「60℃」まで上がることもあるそうです。

人の場合60℃で1分間、50℃で3分間、42℃で6時間接触していると、接触した場所に火傷が起きると言われているので、地面を裸足で歩いている犬は簡単に火傷をしてしまいます。

日が落ちてから散歩に行く方も多いと思いますが、60℃まで温まった地面は日が落ちてもなかなか温度が下がりませんし、マンホールの蓋など温度が冷めにくい場所もあります。

肉球を火傷させないために、散歩前は地面を手で触って温度確認をする、犬用の靴を履かせる、なるべく芝生や草の上を歩かせるなど、対策をとって散歩に行くようにしましょう。

夏に気をつけたい病気・トラブル➁ 「皮膚病」

夏は「皮膚トラブル」も増える季節です。

下のグラフはアニコム損保が発表した「犬と猫の皮膚疾患の診療件数」をまとめた表です。

これを見ると6月を境に、一気に皮膚疾患の件数が増えているのがわかりますね。

▼犬と猫の皮膚疾患の診療件数

どうして夏に皮膚病が増えるのでしょうか。

考えられる要因は「2つ」あります。

●高温多湿な環境

6月から7月にかけては気温も湿度も高くなります。

高温多湿な環境は菌が増えやすいため、皮膚病が増えると考えられています。

●皮膚のバリア機能が乱れやすい

暑くなるとクーラーや扇風機を使うので皮膚が乾燥しがちになります。

乾燥は皮膚のバリア機能を低下させ、皮膚病をまねきやすくします。

これからの季節は、愛犬の皮膚をこまめにチェックして、いち早く変化に気づいてあげましょう。

夏に気をつけたい病気・トラブル➂ 「外耳炎」

夏の高温多湿な環境は「耳のトラブル」も引き起こすことが多いです。

特に夏は「外耳炎」に悩むわんちゃんが増えてきます。

外耳炎は「耳の入り口から鼓膜までの間に起こる炎症」のことで、悪化すると鼓膜が変形したり菌が耳の中で増殖するなどの二次被害を引き起こします。

一口に外耳炎と言っても多くの原因があり、さまざまな要因が複雑に絡み合って「外耳炎」を起こしている場合もあります。

外耳炎は一度かかると再発しやすいので、こまめに耳を観察していち早く変化に気づいてあげましょう。

夏に気をつけたい病気・トラブル④ 「マダニ」

マダニというと「春に気をつける」というイメージがありませんか?

犬と猫のマダニの寄生状況を調べた調査によると、春だけではなく夏から秋にかけてもダニが多く発生することがわかっています。

▼日本の犬と猫におけるマダニの寄生状況調査

春は大人になったダニが多いですが、夏から秋にかけては生まれたばかりのあかちゃんダニや子供ダニが多くなります。

ダニは山や森の草むらだけでなく、土手や公園などの草むらにも潜んでいます。

レジャーに行く際はもちろんですが、近所に散歩に行くときにも、これからの季節はしっかりマダニ対策が必要ですね。

夏に気をつけたい病気・トラブル➄ 「フィラリア」

先ほど「マダニ」に注意しましょうとお話ししましたが、動きが活発になるのはダニだけではありません。「蚊」の動きも活発になります。

蚊が媒介する病気と言えば「フィラリア」ですね。

フィラリアに感染した動物の血を蚊が吸血することで、蚊の体内にフィラリアが入り込み、その蚊が別の動物を刺すことでフィラリアに感染します。

フィラリアに感染すると心臓の働きが悪くなったり、血栓ができて肺を傷つけたりします。

一度感染してしまうと治療がなかなか難しいので、予防が何よりも大事な病気です。

予防薬は継続して飲むので、飲み忘れがないように注意して、しっかり予防にはげみましょう。

夏に気をつけたい病気・トラブル⑥ 「脱走や迷子」

夏になると犬の迷子が多く発生しているのはご存じですか?

迷子ペットの総合サイト「迷子ペット.NET」が犬の迷子の発生件数を月別に調べたところ、夏に多く迷子が発生していることがわかりました。

下のグラフを見てみると、夏に近づくにつれ迷子の件数が右肩上がりに増えており、8月にピークを迎えているのがわかります。

▼犬の月別迷子発生件数【2017年10月~2018年9月】

夏は「雷」「台風」「花火」など、犬が苦手に感じる大きな音や聞きなれない音が多く発生します。

音に驚いたり恐怖を感じて脱走して迷子になってしまうことが多いようです。

また夏は風通しのために窓やドアを開けていたり、網戸にしているので、より脱走が起きやすい環境です。

これからの季節は「ドアにペットガードつける」「暑さ対策はクーラーを使う」など脱走させないための対策をしっかりと取りましょう。

夏に気をつけたい病気・トラブル➆ 「熱中症」

夏に気をつけたいことの7つ目は「熱中症」です。

夏になると気温が高くなりますが、地面近くの温度は気温よりもはるかに高くなることがあります。

環境省が発行した「熱中症環境保健マニュアル2018」によると、外気温が32℃だった場合、幼児の身長である50cmの高さでは35℃以上、地面に近い5cmの高さでは36℃以上だったそうです。

つまり、私たちが暑いと感じているときは地面により近い犬はもっと暑いし、より高温な環境にいるという事ですね。

非常に熱中症を起こしやすい環境にいるといえます。

熱中症は実は死亡率も高い病気で、熱中症で動物病院を受診した犬の死亡率は50%~60%と言われています。

これからの季節は熱中症に十分注意して過ごしましょう。

いかがでしたか?

夏に気をつけたい病気やトラブルを7つご紹介しました。

これからジワジワ増えていく病気も多いので、毎日の健康管理に役立ててくださいね。

<参考URL>

まちなかの暑さ対策ガイドライン 環境省
>https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/city_gline/city_guideline_03-04.pdf

低温やけどに注意!奈良県医師会
>http://nara.med.or.jp/for_residents/5957/

熱中症環境保健マニュアル2018
>https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full.pdf

わが国の犬における皮膚病の罹患状況
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma1951/52/12/52_12_775/_pdf/-char/ja

家庭どうぶつ白書2018
>https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_201812_3_3.pdf

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師
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