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「愛犬が歯磨きを嫌がる」失敗の要因とうまく歯を磨くコツをご紹介

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「今日こそ愛犬の歯磨きを頑張る」という飼い主さんの意気込みとは裏腹になかなかできないのが愛犬の歯磨きですね。

歯磨きを嫌がる犬は多いですが、実は飼い主さんが知らないうちに歯磨きを失敗しやすくする要因を作り上げていることがあります。

今回は「愛犬の歯磨きを失敗する6つの要因」をご紹介します。

「上手に歯磨きするコツ」や「奥歯の磨き方」も一緒にご紹介しますので、愛犬の歯磨きの参考にしてみてくださいね。

「愛犬が歯磨き嫌いになる」歯磨きの失敗要因6つ

どんな行動が愛犬の歯磨きを失敗しやすくしてしまうのでしょうか。

愛犬の歯磨きを失敗してしまう要因を6つ紹介します。

▼「歯磨きの失敗要因」6つ

①「いきなり歯磨きをしようとする」

②「口の周りや口の中を触りなれていない」

③「嫌がっているのに何度も追いかける」

④「歯ブラシをこする力が強い」

⑤「歯磨き後にご褒美がない」

⑥「早々にあきらめる」

①「いきなり歯磨きをしようとする」

よくやってしまいがちなのが、今まで歯磨きをしたことがないのにいきなり歯ブラシや歯磨きシートを口に入れて歯磨きをしようとすることです。

口や鼻周りはとても敏感な場所なので、飼い主さんでも触られるのを嫌がる犬は多いです。

その敏感な場所を掴まれて、初めて見る道具を口に入れられるので、嫌がって歯磨きを失敗してしまいます。

②「口の周りや口の中を触りなれていない」

歯磨きを成功させるために大事なのは、犬に口の中や口周りに触るのに慣れてもらうことです。

先ほどもお話したように口や鼻周りは敏感場所なので、犬が「触っても平気だよ」となるには非常に時間がかかります。

口周りを触ったり唇をめくったりする動作に十分慣れていないまま歯磨きをしようとすると犬が嫌がって失敗をしてしまいます。

③「嫌がっているのに何度も追いかける」

歯磨きを頑張らないとと思うあまり、犬が嫌がって逃げるのを追いかけて歯磨きを続けようとすることありませんか?

嫌がっていることを無理に何度も続けると、犬はますます歯磨きが苦手になり抵抗も激しくなります。

④「歯ブラシをこする力が強い」

「しっかり磨いてあげたい」と思うあまり、歯ブラシをこする力が強くなっていることがあります。

強い力でこすると犬が痛い思いをするだけでなく、毛先が開いて歯の汚れを十分に落とすことができません。

歯ブラシは鉛筆を握る強さで優しく握り、シャカシャカ言わないくらいの強さで磨きましょう。

⑤「歯磨き後にご褒美がない」

犬にとって歯磨きは苦手なことの連続です。

苦手なことを頑張ったのに良いことが何も起こらないと歯磨きを嫌がるようになってしまいます。

歯磨きを頑張ったあとはオヤツなどのご褒美をあげましょう。

歯が汚れるのが気になるかもしれませんが、次の歯磨きで汚れを落とすことはできるので、歯磨きに対する苦手意識を下げることを優先しましょう。

⑥「早々にあきらめる」

愛犬の激しい抵抗にあって2,3回で歯磨きを諦めてしまったという方も多いのではないでしょうか。

口を触る練習から歯ブラシで磨けるようになるまでは、1~3ヶ月ほど時間がかかります。

そのくらい犬にとって歯磨きをするということはハードルが高いことです。

ただ一度マスターするとその後のデンタルケアが楽になるので、早々に「歯磨きできない」と諦めないようにしましょう。

「歯磨きができるようになる3ステップ」と「歯磨きのコツ」をご紹介

歯磨きを失敗させる6つの要因をご紹介しました。

では、どうすれば歯磨きがうまくできるようになるのでしょうか。

歯磨きができるようになる3ステップとコツをご紹介します。

ステップ1.「口や歯に触れるようになろう」

▼口に触る練習をする前に大切なこと

・愛犬を心地よく疲れさせておく

・犬と飼い主さんどちらも楽な体勢を探す

・練習をする場所を決めておく

愛犬が元気いっぱいのときに練習をするとじっとしてくれません。

遊んだ後や散歩に行った後など心地よく疲れているタイミングでおこないましょう。

また練習する場所を決めておき、愛犬がその場所から離れたら終わりしましょう。

歯磨きへの恐怖や嫌悪を少なくするために「この場所に来たら練習が始まる」「でも離れたら練習は終わる」という続けるか止めるかの判断を犬側にもたせてあげるとよいでしょう。

▼口や歯に触るための練習

①片手を犬の顔周りに近づける→オヤツ

②片手で犬の口周りに一瞬タッチ→オヤツ

③両手を犬の顔周りに近づける→オヤツ

④両手で犬の口周りに一瞬タッチ→オヤツ

⑤口周りに触れる時間を少しずつ長くする→オヤツ

⑥犬歯部分の上唇を上にめくる→オヤツ

⑦めくる時間を少しずつ長くする→オヤツ

⑧歯肉部分や歯を指でタッチ→オヤツ

⑨歯肉部分や歯を軽くなぞる→オヤツ

⑩奥歯を指でなぞる→オヤツ

▼口や歯を触るためのコツ

・①~⑩までは1~2ヶ月ほど時間をかけて口を触ることに慣れさせましょう。

・「顔を背ける」「耳を引く」「逃げる」といったストレスサインが犬側に出たら

練習は終わりです。

・ストレスサインが出たら1個前の動作から始めてください。

・1動作ごとにオヤツを与えて動作に少しずつ慣らしていきます。

(口に触られる→良いことが起きると覚えてもらう)

・1動作は複数回行い犬にストレスサインが出ていなければ次の動作に進みます。

・練習時間は1日2回ほど、5~10分程度で行いましょう。

ステップ2.「歯磨きシートでこすり磨きに挑戦」

▼歯磨きシートで磨く前に大切なこと

・口にいれる前に歯磨きシートに慣れさせてから磨く

・誤飲をしないようにしっかり指に巻き付ける

見慣れないものが顔に近づくのを嫌がる場合があります。

歯磨きシートで磨く前に「歯磨きシートの匂いを嗅がせる」「歯磨きシートに歯磨きジェルやオヤツをつけて舐めさせる」など歯磨きシート自体に慣れる時間を作ってあげましょう。

▼歯磨きシートで磨くための練習

①歯磨きシートを巻いた指を顔周りに近づける→オヤツ

②歯磨きシートで口周りにタッチ→オヤツ

③唇をめくって歯磨きシートで歯に一瞬タッチ→オヤツ

④唇をめくって歯磨きシートで歯肉に一瞬タッチ→オヤツ

⑤タッチの時間を少しずつ長くする→オヤツ

⑥歯磨きシートで歯をひとこすり→オヤツ

⑦こする回数を少しずつ増やす

▼歯磨きシートで磨くためのコツ

・シートは指にしっかり巻き付けましょう。

・シートを巻いた指は犬の視界に入りにくい横か下から当てましょう。

・口周りを触る練習のときと同じく、1動作ごとにオヤツを与えて歯磨きシートで触れられるのは良いことと教えていきましょう(ストレスサインが出たら終了)

・最初は磨きやすい上の歯の犬歯や前歯から始めて慣れたら奥歯も磨きましょう。

・大きくこすると嫌がる場合があるので、なるべく小刻みにこすりましょう。

ステップ3.「歯ブラシで歯磨きをしよう」

▼歯ブラシで磨く前に大切なこと

・歯ブラシ自体に慣れさせてから磨く

・愛犬の口のサイズにあった歯ブラシを選ぶ

歯磨きシートのときと同じく歯ブラシに慣れる時間を作ってあげましょう。

ペースト状のオヤツや味のついた歯磨きジェルを塗って舐めさせたり、ご飯を食べるときに食器の側に歯ブラシを置いておくなど「歯ブラシ=怖いものではない」ということを教えてあげましょう。

▼歯ブラシで磨くための練習

①歯ブラシを顔周りに近づける→オヤツ

②歯ブラシで口周りにタッチ→オヤツ

③唇をめくって歯ブラシで歯を一瞬タッチ→オヤツ

④歯ブラシで歯肉を一瞬タッチ→オヤツ

⑤タッチの時間を少しずつ長くする→オヤツ

⑥歯ブラシで歯をひとこすり→オヤツ

⑦こする回数を増やしていく

▼歯ブラシで磨くためのコツ

・歯ブラシはペンを握るときと同じペングリップで優しく握りましょう。

・シャカシャカいわないくらいの強さで小刻みに動かしましょう。

・唇をしっかりめくって磨きたい歯を目で確認しながら磨きましょう。

・最初は磨きやすい上の歯の犬歯から始めましょう。

「歯周病になりやすいのは奥歯」奥歯はどう磨けばいいの?

上手に歯ブラシができるようになってもなかなか磨けないのが奥歯です。

この奥歯は歯周病になりやすく優先的に磨いてほしい歯でもあります。

最後に歯周病になりやすい歯と奥歯の磨き方を覚えておきましょう。

▼歯周病になりやすい歯は?

犬の歯で最も汚れがつきやすいのは上顎の一番大きい歯(第4前臼歯)と下顎の一番大きい歯(第1後臼歯)です。

食べ物を噛み切るのに必要な大事な歯なのですが、歯周病になりやすいのでしっかり磨いてあげましょう。

ただ、この部分は唇が分厚くてなかなか歯ブラシが入りにくいですね。

▼奥歯の磨き方

奥歯は唇で隠れているので、上の図のように口角をグッと伸ばしましょう。

犬歯のところから口に指を入れて歯列をなぞるように指をスライドさせていくと、口角が引き上がり奥歯を露出させることができます。

奥歯を磨くときはしっかりと唇をめくり、歯を露出させてから磨きましょう。

口角を引き上げずに奥に歯ブラシを差し込むように歯磨きをすると、磨き残しが多くなるだけでなく異物感で犬が歯ブラシを嫌がりやすくなります。

歯磨きは覚えるまでが大変ですが、慣れてしまえばその後のデンタルケアがグッと楽になります。

時間はかかりますが、気長にスモールステップで練習していきましょう。

<参考書籍>

小動物獣医看護学 小動物看護の基本と実践ガイド 上巻・下巻 西田 利穂 (翻訳), 石井 康夫 (翻訳), D.R.Lane B.Cooper

<画像元>

Unsplash

写真AC

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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