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コロナでトラブル増加!?ブリーダーからペットを購入するときに気をつけたい事【動物看護師が解説】

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新型コロナでお家時間が増えたことをきっかけに、ペットをお迎えした方がグッと増えました。それに伴いブリーダー関連の「ペット購入トラブル」も増加しています。

そこで今回は、「ブリーダーからペットを迎えるときの注意点」について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

ブリーダー関連の相談は年々増加している

一般社団法人ペットフード協会の報告によると、この1年で新しく飼われた犬猫の数は95万頭にのぼり、過去5年間で最も飼育頭数が多くなっています。

そんな中、消費生活センターには「ペット購入に関するトラブル」の相談が数多く寄せられており、中でもブリーダーから直接ペットを購入した際にトラブルにあったケースが増加しています。

▼ブリーダーが関連するペットの相談の年度別件数と割合の推移

上の図を見てみるとブリーダー関連の相談件数が、年々右肩上がりに増えており、コロナ禍だった2020年と2021年は特に増加しているのがわかります。

では、いったいどんなトラブルが起きているのでしょうか。

実際に起きた事例を見ていきましょう。

実際に寄せられたブリーダー関連トラブル

飼い主さんがブリーダーを介してペットを購入する方法は2つあります。

①ブリーダー紹介サイトを利用する
②ブリーダーのホームページやSNSを見て連絡する

紹介サイトの利用やブリーダーとのやり取りの際にトラブルが生じているようです。

では、トラブル内容を見ていきましょう。

実際に寄せられた相談事例

上記のような相談はごく一部で、その他にも下記のような相談が寄せられています。

・子猫を購入したがブリーダーと連絡がつかなくなり、約束していた血統書が受け取れない
・生まれる前の子犬の予約を解約したところ、高額な違約金を求められた
・子猫の購入予約を翌日キャンセルしたところ、予約金は返金できないと言われた

寄せられた相談内容をみていくと、問題点がいくつもあることがわかります。

問題点を4つにまとめたので、みていきましょう。

相談内容から見えてきた問題点4つ

▼相談内容から見えてきた問題点は?
①ブリーダーの説明や対応に問題がある
➁ブリーダーの飼育環境に問題がある
➂飼い主さんが自分の環境や契約内容を確認せずに契約している
④ペットを現物確認する前に契約を結んでいる

①ブリーダーの説明や対応に問題がある

「動物愛護管理法」では販売するペットの健康状態や飼い方などの情報を、文書等で対面で飼い主さんに説明し、確認の署名をもらうことが義務づけられています。

また、ペットは生き物なので「感染症にかかっていた」「引き渡し後に死亡した」などの後日予想外のトラブルが起きることがあります。

契約書を交わさない売買をしてしまうと、契約内容を確認することもできず、飼い主さんが不利な立場に立たされてしまいます。

▼環境省が定めた動物取扱業者が対面で説明する義務がある情報
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/list_18.html

➁ブリーダーの飼育環境に問題がある

「動物愛護管理法」では、清掃や消毒を定期的に行い、汚物は適切に処理するように定められています。

また、2019年に改正された際には「犬猫を入れるケージの大きさ」「1人当たりが飼育できる数」なども細かく設定されました。

そのため、「狭いケージに複数犬がいる」「悪臭がして不衛生」という状況は、法令を遵守していないブリーダーの可能性が高いです。

劣悪な環境で育った母犬はストレスが強く、子犬にも影響(発育やストレス耐性など)が出ることわかっています。

➂飼い主さんが自分の環境や契約内容を確認せずに契約している

「家族が反対したのでキャンセル」「予約金を払った後に都合が悪くなったのでキャンセル」などのように、自己都合での解約はブリーダーの定めた規約に従うことになります。

そのため、契約前にキャンセル時の対応を必ず確認しましょう。

ただ、ペットは生き物でこれから何十年も責任を持って付き合わなくてはなりません。

「やっぱりやめた」くらいの感覚で安易にペットを購入すべきではありません。

④ペットを現物確認する前に契約を結んでいる

「動物愛護管理法」ではペットの現物確認と対面での説明が義務づけられています。

確認する前に契約を結ぶことはリスクが伴います。

実は皮膚病にかかっていた、歩き方に違和感があるなど、実際に会ってみないとわからないことはたくさんあります。

「予約金を払ったら他の人に渡さない」「先着順だからすぐ売れる」など契約をせかすような発言には注意が必要です。

ブリーダーからペットを購入する前にチェックしたい4つのポイント

それでは、ブリーダーからペットを購入する際、どんな事に気を付ければよいのでしょうか。

ポイントは「4つ」あります。

▼購入する前に「チェック」したいポイント
①信頼できるブリーダーかどうか
➁必ず対面で子犬を確認し、説明を受ける
➂紹介サイトを利用する時は規約を確認
④予約金は慎重に払う

①信頼できるブリーダーかどうか

信頼できるブリーダーはどのように見分ければよいのでしょうか。

一部ですが、例をあげてみました。

・第一種動物取扱業に登録しているか
・業者名や住所などの情報を掲載しているか
・親犬や子犬を育てている環境の清潔さ
・親犬や子犬の健康状態は良好か
・今後も付き合っていける人柄か
・質問や疑問に正確に回答してくれるか
・犬種が多すぎたりいつでも子犬がいる環境ではないか
・生後8週齢未満の子犬を販売していないか

「口コミが良い=良いブリーダー」とは限りません。

一カ所ではなく複数ブリーダーを訪ねて、一番信頼できる方と契約をするようにしましょう。

➁必ず対面でペットを確認し、説明を受ける

「動物愛護管理法」によって登録した事業所以外でペットを販売することはできません。

必ず事業所に出向き、対面でペットの健康状態などの説明を受け、契約内容は書面でもらいましょう。

また契約を交わす前に、購入後に問題があった場合の対応や補償内容も確認しておきましょう。

➂紹介サイトを利用する時は規約を確認

ブリーダー紹介のサイトはトラブルが生じた場合、サイト側は介入しないと規約に定めている場合があります。

利用する前にルールや禁止事項、保証制度があるかをよく確認しておくようにしましょう。

④予約金は慎重に払う

自己都合のキャンセルは返金されないケースが多いです。

予約金を払う前にキャンセル時の対応を確認しておきましょう。

また、相手から契約や支払いをせかすような発言が出た場合には、より慎重に判断するようにしましょう。

かわいい子犬を目の前にすると、つい契約を急ぎたくなります。

しかし、劣悪な環境で育った子犬は発育やストレス耐性などに問題が出てくることが多く、結果苦しむのはその子犬と飼い主さんです。

そしてそのブリーダーにお金を渡してしまうと、同じことが繰り返され、辛い思いをする親犬や子犬、飼い主さんを増やしてしまいます。

不幸を生まないためにも、まず情報を知って判断する目を養うようにしましょう。

▼「コチラ」の記事もオススメです!

<参考書籍>

動物の精神科医が教える 犬の咬みグセ解決塾 奥田 順之 (著)

<参考URL>

年々増加!ブリーダーからのペット購入トラブル 国民生活センター
>https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20211125_1.pdf

令和2年 全国犬猫飼育実態調査 ペットフード協会
>https://petfood.or.jp/data/chart2020/index.html

改正動物愛護管理法の概要
>https://www.env.go.jp/council/14animal/mat51_1-1.pdf

適正な飼養管理の基準の具体化について
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/tekisei/result_2.pdf

改正動物の愛護及び管理に関する法律のお知らせ
>https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/douso/kaisei/kaiseiaigohou.files/210601oshirase.pdf

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。