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犬から感染!?サルモネラ菌の恐怖!原因と予防法(経験談あり)

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サルモネラ菌って聞いたことありますか?食中毒の原因菌で知られていますが、犬から感染することもある菌です。筆者は幼い頃、サルモネラ感染症になり激しい腹痛と血便を経験しました。

今回は意外と身近にあるサルモネラ菌感染の恐怖について、原因や予防法、そして私の体験談をシェアしながら解説したいと思います。

サルモネラ感染症とは?

サルモネラ感染症とはサルモネラ菌を原因菌とする感染症のことです。食中毒の原因菌となる場合が多いですが、動物の糞尿から人に感染することもあります。人と動物どちらにも感染する動物由来感染症(ズーノーシス)のひとつです。

サルモネラ菌に感染すると胃や腸に炎症を引き起こし、吐き気や下痢、血便、発熱の症状が出ます。症状は約4日~7日間続きます。乳幼児や老人の免疫力の低い人がかかりやすい傾向があります。

〈私の体験〉
筆者はまだ小学生の低学年のころサルモネラ菌に感染しました。私が経験した症状は、この下痢がなんとも辛かった思い出があります。
高熱が出ているのに、とてつもないお腹の痛みがやってきては1日に何度もトイレに駆け込み、大量の下痢を数日出し続けました。高熱で悪夢を見たり、壁に幻覚を見たりしました。今でも覚えています。
ついには血便が出て母が驚いて病院に連れて行ったのです。母も血便が出るまでは下痢を伴うひどい風邪だと思ったのでしょう。今思えば、急な発熱と下痢で腸内に炎症が起き血便が出たのでした。

犬から移る?サルモネラ感染症の原因とは?

サルモネラ感染症の原因となる感染経路はいくつかあります。

【サルモネラ菌の感染経路】
・汚染された食品(水・卵・肉・生野菜・乳製品)の摂取
・加熱不十分な食品の摂取
・爬虫類の糞便の接触
・鳥・犬・猫・ハムスターの糞便の接触

人の場合とくに汚染された水や、洗浄されていない卵、不衛生管理の肉、良く洗っていない生野菜などを摂取することで感染します。

その他に、動物の糞尿に触れたことによる感染があります。サルモネラ菌は動物の消化器官に住んでいます。爬虫類でとくにカメ類が保菌している場合が多く、ミドリガメは60%以上保菌していると言われています。

鳥、犬、猫、ハムスターなどのごく一般的に家庭で飼われている動物も保菌している場合があるので注意が必要です。

犬が感染する場合は、汚染された生肉の摂取や汚れた食器の使用、拾い食いなどの原因が多いです。犬は感染しても症状が出ないことが多いのですが、発症すると人間同様に発熱、嘔吐、下痢、血便の症状が出ます。犬も免疫力の低い子犬や老犬が発症しやすい傾向があります。

〈私の体験〉
私が感染した原因は犬からでした。家の近所にコリー犬が2匹、庭に外飼いされていました。40年近く前でしたので、まだ犬の外飼いが多かった時代です。
人懐っこい犬だったので庭の柵から手を伸ばしていつも撫でてあげたのを覚えています。犬のどこかに糞が付着していたのかもしれません。幼い私はその手をよく洗わず、おやつを食べたりしていました。病院の先生曰く、それが原因ではないかと言われたそうです。

サルモネラ感染症の治療法とは?

まずサルモネラ菌を特定するために、採便や採血をします。腸管が感染し、下痢や脱水症状がある場合は補正のため水分補給や胃腸の炎症の緩和をします。

軽症の場合は何も治療せず回復することがあります。重症者で菌血症を起こし命の危険がある場合は抗菌薬を4~6週間服用します。心臓や大動脈、関節などに感染した場合は外科手術が必要になります。

〈私の体験〉
私の場合、1泊だけ入院しました。まだ幼く初めての入院で緊張したのを覚えています。血便が出てすぐに病院に行ったのですが、痛さの峠は越えていると先生に言われたそうです。どう治療したのかは記憶が薄いのですが、入院中は下痢も治まっていたので検査だけだったのかもしれません。
私の場合、痛みはすごかったものの、症状は軽く済み、快方に自力で向かいました。しかし、今この記事を書いて思うのは、菌血症や他の場所に菌が感染してしまう前に早めに医師に診てもらうことが大切だと思います。発熱と酷い下痢の症状が出たらサルモネラ菌や食中毒の可能性があります。放っておかずにすぐに病院に行った方が安全です。

サルモネラ感染症の予防法とは?

サルモネラ感染症にかからないようにするためには、菌と接触をしないことが一番です。食品は良く洗い、良く加熱、動物に触ったら手を洗うことを心がけましょう。

【サルモネラ感染症の予防法】
・肉はよく加熱する
・生野菜はよく洗う
・爬虫類(特にカメ)を触ったら手を洗う
・鳥類(ニワトリ・ヒヨコ)を触ったら手を洗う
・乳幼児のおむつ替えにも注意
・トイレの後はよく手洗いする

当たり前の事ですが、手洗いはとても大切だという事ですね。

私が幼少期に感染した原因も外飼いの犬にいつも接触していたことでした。感染しやすい小さい子は手洗いをするように習慣づけることが予防につながります。

私の息子たちにも私のような辛い経験をさせたくないので外から帰宅したら必ず手洗いを優先させています。

愛犬がサルモネラ菌に感染したら?

犬は菌を保有しても症状がでないことが多いので、少しの下痢だから大丈夫と見過ごされることが多いのも事実です。

下痢の他に食欲不振や脱水症状、発熱などの症状が出る事があるので、下痢ぐらいでも速やかに病院で診てもらうことをおすすめします。

とくに妊娠中の犬やシニア犬、体力が低下している犬は免疫力が落ちていて発症しやすいので注意が必要です。

まとめ

サルモネラ菌は意外と身近にある細菌です。室内飼いの犬でも拾い食いなどで保菌している場合もありますので、うんちに手が触れてしまった場合は必ずよく洗いましょう。

私のように、まさか外飼いの犬を触って感染するなんて稀なことかもしれません。しかし、サルモネラ菌に感染するととても辛い症状が出ます。家庭に小さな子どもや高齢者がいる場合は普段から手洗いを徹底し万が一の場合に備え感染を予防しましょう。

犬と一緒に暮らすということは、サルモネラ菌の感染をはじめ、さまざまな動物由来の感染症の危険性があると認識し安全にそして清潔に生活したいものです。

今回の記事が皆様の愛犬との暮らしにお役に立てたら幸いです。

<参考文献>

国立感染症研究所 感染症情報センター
>http://idsc.nih.go.jp/disease/salmonella/byougenn.html

NIID 国立感染症研究所 サルモネラ感染症とは
>https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/409-salmonella.html

環境省 人と動物の共通感染症に関するガイドライン
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/infection/guideline.pdf

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石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。