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シニア犬との暮らしで知っておきたい6つのこと~ペット保険や新住犬について~【動物看護師が解説】

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愛犬が高齢になると、若いときと同じような飼い方では対応できないことも出てきます。

今回は、「愛犬が若いうちに行動しておいた方がいいこと」・「知っておいた方がいいこと」を6つまとめました。

6つとも飼い主さんが悩みがちな疑問点ばかりなので、ぜひこの記事をこれからのシニア生活に役立ててくださいね。

シニア犬との生活で知っておきたいこと① 愛犬がシニアになって新しく子犬を迎えるのはあり?

A.愛犬の性格にもよりますが、良い刺激になることもあります

 

新しい犬や子犬が来たことがいい刺激となり、元気になったり行動が若返ったというケースは少なくありません。

しかし同居犬を迎える場合、先に飼っている犬の性格や相性を十分確認したうえで決定するようにしましょう。

高齢になると若いころと比べてストレスの許容範囲が狭くなるので、若いころなら新しい犬を受け入れることができても、年を取ると難しいこともあります。

特に他の犬との接触が苦手な子は、一緒に暮らすことがストレスになる場合があるので、先住犬の反応や気持ちを優先して決めましょう。

シニア犬との生活で知っておきたいこと➁ ペット保険は入っておくべき?

A.もしもの時のために入っておくと安心。でも年齢制限や保険でカバーできる範囲は早めにチェック!

犬の場合、人のように保険が効かないので、医療費が高額になりがちです。

しかも高齢になればなるほど、病気にかかるリスクは高くなります。

そう考えるとペット保険に入っておくと、安心かもしれません。

しかし注意しないといけないのが、ペット保険に加入するときに年齢制限があることです。

7歳、8歳を過ぎると加入できない保険もあるので、早めに吟味しておくことが大切です。

また、歯の病気や先天性の病気は保険適応外など、保険会社によって補償内容が変わってくるので、犬種や年齢ごとにおきやすい病気を把握して、愛犬に適した内容を選ぶようにしましょう。

シニア犬との生活で知っておきたいこと➂ これからの愛犬の医療費が心配

A.将来に備えてペット貯金をしておくのがオススメ!

 

病気になると「できる限りの治療を受けさせてあげたい」と思うのが飼い主さんの心情ですが、その分医療費の負担は増えていきます。

飼い主さんとしては非常に頭が痛くなる問題ですね。

ペット保険に加入するというのも一つの手ですが、犬が元気なうちに将来に備えて「愛犬のための貯金」を積み立てておくのもオススメです。

月2,000円の積み立てだとしても10年15年立てば、まとまった額になります。

また動物病院によって治療費は異なるので、事前に治療費について教えてくれる、金銭的に無理のない範囲で治療をしてくれる動物病院を探しておくことも大切です。

シニア犬との生活で知っておきたいこと④ 愛犬がシニアになるとトリミングに行けない?

A.元気なうちにシニアでも通えるサロンを探しましょう!

シニア犬になると体力が衰えたり足腰が弱ったりして、シャンプーやトリミングが体の負担になってしまいます。

そのためシニア対応をしていないペットサロンでは、年齢が高くなると施術を断られてしまうことがあります。

早いうちにシニア対応をしているサロンを探しておきましょう。

また、サロンによってはお家に出張してくれる所もあるので、そういった対応をしているかも確認しておくと安心ですね。

どうしても通える範囲にシニア対応しているところがない場合は、自宅でカットやシャンプーを行いましょう。

シニア犬との生活で知っておきたいこと➄ 愛犬がシニアになってもトレーニング教室に入れる?

A.教室によっては、受け入れてくれます

 

年齢制限を設けている教室もありますが、シニアOKのところもあります。

シニアになっても新しいことを覚えたりトレーニングすることは、老化防止の面からもとてもオススメです。

また、最近は動物病院でも「シニア教室」を開いているところが増えてきました。

シニア期を快適に過ごすための生活の工夫や筋トレやマッサージを教えてくれます。

愛犬が年を取ると頭を使ったトレーニングももちろん大切ですが、こういった筋トレやマッサージを覚えて生活の質を落とさないことも重要になってきます。

興味がある方はぜひ近くの動物病院で探してみてくださいね。

シニア犬との生活で知っておきたいこと⑥ 寝ている時間が増えたけど、起こさない方がいい?

A.寝たきりや昼夜逆転の予防にメリハリのついた生活をさせよう!

 

高齢になると体力が衰えるので、回復するために睡眠時間が長くなります。

愛犬がぐっすり寝ていると「そのまま寝かせてあげよう」と思いがちですが、日中ずっと寝ていると運動不足になって筋力が衰えたり、夜になると起きて活動しだすといった昼夜逆転の生活を送るようになります。

筋力低下は寝たきりの原因にもなってしまうので、「寝るときは寝る、動くときは動く」といったメリハリある生活をさせてあげましょう。

オススメなのは、朝と夕方にしっかり起きて運動や散歩をすることです。

そうすれば散歩に行った後にご飯を食べて、遊んだりコミュニケーションをとって、ゆっくり休むことができます。

いかがでしたか?

愛犬が少しずつ年をとってくると少しずつ生活も変わっていきます。

早めに知って行動しておくと、これからのシニアライフがぐっと快適になります。

特にシニア対応のペットサロン探しや保険選びは検討するのに時間もかかるので、愛犬が元気なうちに情報を集めて備えておきましょう。

<参考書籍>

・犬もよろこぶシニア犬生活 心や体の変化にあわせた老犬とのコミュニケーションがわかる 愛犬の友編集部 (編集)佐々木 彩子 (監修)

・7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方 伊藤 みのり (監修), 内田 恵子 三浦 裕子

・イヌの老いじたく 「7歳」からの最適な飼い方を伝授 臼杵 新 (著)

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。