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犬の鼻がいつも濡れているのはなぜ?その驚きの理由とは?

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筆者の愛犬トイプードルのテトの鼻を見ると、しっとり輝いていて真っ黒でまるで黒豆のようで可愛らしいです。

そんな愛犬の鼻を眺めながら、ある日ふと、なぜ犬の鼻は常に濡れているのだろう?と疑問に思いました。

濡れているのは健康だとは知っていても、犬の鼻がなぜ濡れているのか理由を知っている飼い主さんは少ないのでは?私も気になるその理由、詳しく調べてみました。

犬の鼻が濡れているのはなぜなのか?

人間の鼻は鼻腔の中は湿って濡れていますが、犬の鼻は全体がしっとりつやつやしています。常に全体が濡れている理由はなぜなのか?それには主に2つの理由があります。

ひとつは嗅覚を鋭く研ぎ澄ますため。もうひとつは体温調節のためと言われています。

▽犬の鼻が濡れている主な理由
嗅覚を鋭くするため
体温調節のため

なぜ鼻が濡れていると嗅覚が鋭くなったり、体温調節ができたりするのか、それぞれ詳しく調べてみました。

犬の鼻が濡れている理由① 嗅覚を鋭くするため

犬やその他の動物は人間と違い言葉を話せない分、においを感じとる嗅覚は生きて行くための大切なコミュニケーション手段のひとつです。

犬の鼻が濡れている理由のひとつは、その大切な嗅覚を敏感に感じ取り、確実にとらえるためです。

犬の鼻を濡らしている成分は鼻の奥の鼻腔にある粘液と涙腺からの涙の成分などです。そこに自分で鼻を舐めることで自分の唾液も加わります。

犬は鼻先や鼻の中の粘膜が湿っている方が空中に浮遊しているにおいの微粒子を粘膜でキャッチしやすく、においを感じ取りやすくなります。

そして鼻が濡れていることで、においの方向や風向きが捕らえやすくなるのです。

犬の鼻にはこのような重要な効果があるため、犬は自分の鼻が乾くとすぐになめて湿り気を保っているのです。

犬の鼻が濡れている理由② 体温調節するため

犬の鼻が濡れている理由には嗅覚を鋭くするため以外に体温調節をするためという理由もあります。

人間には皮膚に汗腺がありますが、犬にはほとんど無く、あるのは肉球部分のみです。

犬は汗をかくことができないため、熱くなった体温を下げるには、舌をハアハアさせながら冷たい空気を吸い込み、熱い息を吐くパンティング呼吸を行い体温調節します。

その際、鼻も湿らせることで水分を蒸発させ、体を冷やしています。

舌だけではなく鼻も冷却効果に使われていたとは!身体に対してほんの小さなサイズの鼻ですが上手く使っているのですね。

犬の鼻が乾いているのはどんな時?

犬は鼻が濡れていた方が健康であるとよく言いますよね。しかし、健康な犬でも乾いている時はあります。

それはどんな時かというと、

・眠っている時
・何かに夢中になっている時
・激しい運動のあと

などです。犬が眠っている時はまぶたを閉じているため目の粘膜を涙で保護する必要がないため、涙腺からの水分が減少します。そのため睡眠中の犬の鼻は乾いていることが多いです。

みなさんも愛犬の寝起きを観察してみてください。乾いた鼻を慌てて舌でペロペロとなめていると思います。鼻の機能を復活させているのかもしれませんね。

そして、何かに夢中になって遊んでいる時は鼻をなめることさえ忘れているので乾いていることが多いです。

激しい運動のあとは体温が上がるため鼻が乾きやすくなります。

犬の鼻が濡れているのは健康のバロメーター?

犬の鼻が濡れているのは健康な証拠!とはよく言うけれど本当のところどうなのでしょうか?

確かに、犬の鼻は濡れていて、つやつやしているのが健康で元気の証拠ではあります。

しかし実のところ、鼻が濡れているか乾いているかだけでは健康なのか病気なのかは判断がつきません。シニア犬で健康な犬も鼻が乾くことがあります。

もし、鼻が乾いていても毎日ごはんを残さず食べているか?うんちやおしっこは正常か?元気はあるか?など鼻以外の健康状態を良く観察することが大切です。

体調不良を伴い、鼻が乾いていて、鼻を触ると熱を帯びている場合は発熱している可能性がありますので、すぐに獣医師に相談しましょう。

犬の鼻が濡れすぎているのは要注意!

犬の鼻は健康でも乾いている場合は多々ありますが、反対に濡れすぎていて、鼻水がたくさん垂れている場合は次にあげるような病気の可能性があるため要注意です。

・透明の鼻水→アレルギー
・黄色・緑色の鼻水→感染症
・片側からの膿の鼻水→歯周病

くしゃみなどで透明の鼻水が出る場合は生理的な鼻水であることが多いため心配はありません。

くしゃみと鼻水を頻繁にしている場合はアレルギー反応やハウスダストが原因の場合があります。

また、黄色や緑色の鼻水の場合は細菌やウィルスに感染している可能性があります。

片側から出る鼻水は重症化した歯周病により歯根が腐り上あごの骨を溶かし鼻から出てくる膿の場合があります。

どちらにせよ、普段より鼻の様子がおかしい場合は早急に獣医師にみてもらうことをおすすめします。

まとめ

犬の鼻が濡れている理由は嗅覚を鋭く保つためと体温調節するためなどありました。

鼻が濡れていた方がにおいをキャッチしやすいとは驚きです。犬にとって「におい」がいかに重要かわかりますね。

犬の健康は鼻だけでは判断できないので他の体調をきちんと観察してあげることが大切です。

<参考書籍>

いぬ大全304 藤井康一(著)

イヌが好きになる50の質問 吉田悦子(著)

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石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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