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「おりこう」を無視しないで!愛犬が静かな時こそ褒めてあげよう!

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愛犬が家具を噛んだり食べ物を盗んだりした時、ほとんどの飼い主さんは叱ったり止めたりすると思います。

では、愛犬が自分のおもちゃで遊んだり静かに寝ていたりする時は? 特に声もかけずに放っておくという方が多いのではないでしょうか?

しかし、そんな時こそ褒めるチャンス! 愛犬の「おりこう」に注目する大切さについて考えてみましょう。

わんちゃんの「問題行動」とは?

 吠える、飛びつく、噛む、壊す、汚す・・・これらはすべて、わんちゃんにとってごく普通の行動。人家のない野山で吠えたり、木の枝を噛んだり、砂浜で穴掘りしたりするのは許されても、その行動が人や他犬、家具や衣服など誰かの所有物に影響を与える時に「問題行動」と呼ばれます。

わんちゃんは悪気があってすることではないので、飼い主さんの方で工夫をしてその行動が起こらないようにすることと、代わりの行動をとった方が良いと教えることが必要となるのですが、多くの場合、繰り返される「問題行動」に頭を悩ませてしまいますよね。それはなぜなのでしょうか?

わんちゃんの「問題行動」はなぜなくならない?

 物音に反応して吠えたり、何かを噛んだり破壊したりすること自体、本能的に満足を得られる行動ですので、どんなわんちゃんも普通に行います。しかし、飼い主さんの対処法によってはそれを助長してしまい、必要以上に強くしつこく反応してしまうことになります。

それは、「問題行動」を起こしたら飼い主さんが注目してくれたとわんちゃんが学習した場合です。たとえ「いけない!」といった言葉であっても、イライラした感情であっても、飼い主さんが何かしら反応してくれたことがわんちゃんにとっての報酬になってしまうのです。困った行動の裏には健気な愛犬の心情があるのですね。

 一方、飼い主さんは愛犬の困った行動が目につき、つい反応してしまいます。愛犬が吠え続けていれば静かにさせたくなるし、家具を噛んでいれば止めたくなるのは当然のこと。そこで叱ったり抱き上げたりケージに入れたり、オスワリやフセなどの別行動をとるよう誘導したりと、何らかのアクションを取りますよね。それがどんなに適切な対応であったとしても、愛犬の「問題行動」に着目していることに変わりありません。

ところが、愛犬がおとなしく自分のおもちゃを噛んでいる時はどうでしょう? 床の上で静かに横になっている時は? 多くの場合、その姿をちらっと確認したら、「ああ、悪さをしていなくて良かった」と安心しておしまいではないでしょうか。実はここに重要なポイントが潜んでいるのです。してほしくない行動に対して反応し、好ましい行動を無視すれば、どちらの行動が増えるかは明確ですよね。単純なことですが、意外と多くの飼い主さんが陥る罠でもあるのです。

愛犬の好ましい行動に着目しよう!

 愛犬の好ましい行動を増やすために、具体的にどうすれば良いのでしょうか? 答えは簡単、「何もしていない時に褒める」ことです。

行動分析学的には「何もしていないこと」を強化する(行動の頻度を上げる)ことはできないとされていますが、実際にわんちゃんをトレーニングしていると効果があると感じます。愛犬がおとなしく寝そべっていたら、時々「いい子だね!」と声をかけてあげましょう。もちろん、自分のおもちゃで遊んでいる時にもどんどん褒めることをおすすめします。愛犬が好ましい行動をとっている時に注目することで、「こうしていると飼い主さんは喜ぶんだ!」と理解し、すすんでその行動をとるようになりますよ。

▲静かにしている時にたくさん声をかけていると、自らその行動をとるようになります。

つい愛犬の困った行動に目が行ってしまいがちですが、少し視野を広げて問題ではない行動を探してみませんか? してほしくない行動への対処とあわせて好ましい行動を褒め、強化することで、わんちゃんにとって「良いこと」と「良くないこと」がはっきり分かりやすくなります。

すべてのドッグトレーニングにおいて言えることでもありますが、いけないことだけではなく正解も教えてあげることが大切ですね。

「おりこう」を無視しないで!愛犬が静かな時こそ褒めてあげよう!
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